Oishii FarmがシリーズB追加ラウンドで30億円調達、累計285億円達成

Oishii Farm、シリーズB追加ラウンドで30億円の資金調達を実施

Oishii Farm Corporation（オイシイファームコーポレーション）は、サステナブルな農業の実現を目指し、植物工場を展開する企業です。本社はアメリカ・ニュージャージー州Kearnyに位置し、CEOは古賀大貴氏が務めています。2024年12月17日、Oishii FarmはシリーズBラウンドにおいて追加で約30億円の資金を調達したことを発表しました。この資金調達により、シリーズBラウンドの総額は約230億円に達し、累計調達額は約285億円となりました。

今回の資金調達は、世界的なサステナビリティファンドであるResilience Reserve（レジリエンス・リザーブ）をはじめ、複数の投資家からの支援を受けて実施されました。これにより、Oishii Farmは米国における植物工場の研究開発や東海岸での販売地域の拡大に向けた取り組みを強化することができます。

シカゴ進出と新たな販売チャネルの開拓

Oishii Farmは2024年10月にシカゴへの進出を果たし、ホールフーズ・マーケットの店舗でいちごの販売を開始しました。この取り組みにより、消費者に新鮮で高品質ないちごを提供することが可能となりました。また、シカゴにあるミシュラン星付きレストラン2店舗やコーヒーショップでも、Oishii Farmのいちごを使用したメニューが登場しています。

具体的なコラボレーションメニューとしては、シカゴのミシュラン星付きレストラン「Omakase Yume」で提供される特別な料理が挙げられます。このように、Oishii Farmは高級飲食店との提携を通じて、ブランドの認知度を高めるとともに、より多くの消費者に直接製品を届けることに成功しています。

新たな投資家とその背景

今回の資金調達において新たに参加したResilience Reserveは、TEDの代表であるクリス・アンダーソン氏と起業家のロブ・リード氏によって設立されたサステナビリティファンドです。このファンドは、気候変動、サステナブルな食糧供給、エネルギーの安全保障、パンデミック対策、生成AIなどの新技術に対する投資を行い、持続可能な未来を築くためのイノベーションを支援しています。

Resilience Reserveは、Oishii Farmのサステナブルな農業の取り組みに共感し、今回の投資を決定しました。投資先には、核融合産業を牽引するCommonwealth Fusion Systemsや培養肉産業のThe Better Meat Co.などが含まれています。

CEOコメントと今後の展望

Oishii FarmのCEOである古賀大貴氏は、「植物工場こそが豊かな未来を切り開く鍵だと考えています」と述べています。彼は、「圧倒的においしいものをサステナブルに生産し、誰もが手にできる世界を実現する」というビジョンに共感する投資家からの支援に感謝の意を表しました。また、シカゴをはじめとする新たな地域への製品提供を喜ぶとともに、日本でのオープンイノベーションセンターの設立も推進していることを明らかにしました。

このように、Oishii Farmは人と地球に優しい農業の実現を目指しており、今後も多くの方々にその取り組みを届けるために努力を続けていく方針です。

関連情報と企業概要

Oishii FarmのCEO古賀大貴氏は、カナダ・バンクーバーで開催されたTEDに登壇し、「植物工場の『おいしい』未来」について講演しました。この講演は、植物工場の現状や農業の未来に焦点を当てた内容で、TED Talkの動画は公式サイトで視聴可能です。

また、Oishii Farmは2024年2月にシリーズBで200億円を調達したことを発表しており、同年10月には日本進出や首都圏にオープンイノベーションセンター設立を予定しています。

企業概要

• 会社名：Oishii Farm Corporation
• 代表者：古賀 大貴
• 本社所在：Kearny, New Jersey, United States
• 設立：2016年12月
• ホームページ：https://oishiifarm.co.jp/
• Xアカウント：https://x.com/oishiifarm_jp
• 採用情報：https://www.wantedly.com/companies/company_210915/projects

資金調達の要点

Oishii Farmは、植物工場を通じて持続可能な農業を実現し、様々な地域での販売拡大を目指しています。今後の取り組みが注目されます。