福岡文化とサステナブルアートの融合、はかたイーストリートで灯明が輝く
ベストカレンダー編集部
2024年12月17日 15:08
福岡アート灯明展示
開催期間:10月31日〜11月1日
福岡文化とサステナビリティの融合
福岡の工芸品や伝統工芸から発生する端材を素材として制作されたアート灯明が、博多駅前で開催された「はかたイーストリート」にて披露されました。このプロジェクトは、持続可能性をテーマに掲げる「ACTA+」によるもので、福岡文化とサステナブルなアートの融合を目指しています。
2024年10月31日から11月1日の2日間にわたり行われたこの展示では、福岡の工芸や文化から廃棄される素材を使用したアート灯明が30点展示され、地域の文化を再認識する機会を提供しました。
ACTA+の取り組み
ACTA+は、「持続可能性の正論を、憧れに。」をスローガンに掲げ、廃棄物と呼ばれる素材からアートを生み出す事業を展開しています。今回の展示は、当初予定していた「博多灯明ウォッチング」が悪天候により中止となったため、「はかたイーストリート」に変更されて実施されました。
このプロジェクトでは、福岡文化にまつわる「手放されたもの」や「捨てられたもの」をテーマにしたアート作品が制作され、地域の人々に新たな文化の魅力を伝えることを目的としています。
展示されたアート灯明の特徴
展示されたアート灯明は、中に蝋燭を入れて灯りを灯す「灯明」にアート要素を加えたもので、福岡の工芸品や端材を使用したユニークな作品が揃っています。これらの作品は、地域に根付く文化と素材のサステナビリティを考えるきっかけとなりました。
具体的には、以下のような素材が使用されました:
- 伝統工芸の端材
- 廃棄された工芸品
- 地域の自然素材
- 古着や布地
- その他の廃棄物
アーティストとのコラボレーション
今回の展示には、福岡出身または在住のアーティスト5名が参加し、それぞれが独自の視点で「廃棄素材」をテーマにした作品を制作しました。彼らの活動は、環境問題や文化、歴史に基づいており、地域の素材を活用することで新たな文化の物語を生み出すことを目指しています。
参加アーティストの一例は以下の通りです:
- しばた みなみ
- ミルク ぱく子
- 高梨 麻梨香
これらのアーティストは、福岡の文化を再評価し、地域の素材を用いたアートを通じて新たな価値を創造しています。
地域文化の再発見
ACTA+のプロジェクトは、地域のものづくりが代々独自文化を形成してきたことを再認識させてくれます。手放された工芸品や端材に新たな命を吹き込むことで、地域の文化に対する愛着を再び呼び起こすことが期待されています。
これにより、福岡市民は地元文化の新たなストーリーや魅力を伝えることができ、文化の継承と発展に寄与することが可能になります。
今後の展開とACTA+のビジョン
今回制作された作品は、ACTA+が管理し、福岡をはじめとした様々な地域でのお披露目の機会を持つ予定です。ACTA+は、環境に良いことや持続可能性を取り入れることが憧れとなる社会の醸成を目指しており、今後も様々なアートプロジェクトを展開していく方針です。
ACTA+の活動は、以下のような事業を通じて広がっています:
- アート制作販売事業
- 企業向け企画事業
- 公募展の開催
また、約500名のアーティストとのネットワークを活用し、地域に根付いた文化の創出を促進しています。
これまでの取り組み
ACTA+は、これまでに以下のような取り組みを行ってきました:
- COIL Upcycle Art Contest 2021
- COIL Upcycle Art Contest 2022
- COIL Upcycle Art Contest 2023
- ACTA+ ART AWARD 2024
これらの取り組みを通じて、地域のアーティストたちの活動を支援し、アートを通じた文化の発展に寄与しています。
まとめ
今回の「はかたイーストリート」での展示は、福岡の工芸品や伝統工芸から発生する端材を素材にしたアート灯明を通じて、地域文化の再評価やサステナビリティの重要性を伝える貴重な機会となりました。ACTA+の取り組みは、地域の素材を活用したアート制作を通じて、新たな文化の物語を生み出すことを目指しています。
項目 | 詳細 |
---|---|
イベント名 | はかたイーストリート |
開催日 | 2024年10月31日〜11月1日 |
展示作品数 | 30点 |
参加アーティスト数 | 5名 |
使用素材 | 福岡文化にまつわる端材や工芸品 |
このように、福岡文化とサステナビリティをテーマにしたプロジェクトは、地域の文化を再発見し、持続可能な社会の実現に向けた一歩となっています。
参考リンク: