フィナップ株式会社、2025年春にオンラインで金融・投資教育講座を開講予定

フィナップ株式会社の設立とその背景

2024年11月22日、SBIレオスひふみ株式会社とスコラ株式会社は共同で合弁会社「フィナップ株式会社」を設立しました。この新しい会社は、2025年春ごろを目途にオンラインでの金融・経済・投資教育事業を展開することを目指しています。

フィナップの設立は、近年の経済環境の変化に起因しています。長らく続いたデフレ経済から脱却し、インフレが定常化する中で、「資産を守る」ために預貯金だけではなく、投資という選択肢の重要性が増しています。特に「新NISA」の開始により、投資への関心が高まっている一方で、知識不足や不安から投資に踏み出せない人々が多く存在しています。このような状況を受け、金融・経済・投資教育の必要性が訴えられていますが、実際にはその広がりは十分ではありません。

投資詐欺の増加と金融リテラシーの必要性

投資に対する関心が高まる一方で、SNS型投資詐欺などの被害が急増している実態もあります。特に、SNS上では当社代表の藤野の偽アカウントが多数確認されており、これが金融リテラシーの不足と関連していると考えられています。正当性のある情報発信者が持続可能な事業として情報を提供していないため、空白が生じているのです。

警視庁のデータによると、令和5年および令和6年の1月から10月の期間において、SNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況が報告されています。これらの背景を踏まえ、フィナップは金融・経済・投資教育を広く提供することで、ファイナンシャル・インクルージョンの達成を目指しています。

フィナップ株式会社の事業内容

フィナップは、オンライン上での金融・経済・投資教育事業を展開することを計画しています。お金に関する知識のニーズは個人によって異なるため、多様なニーズにフィットする形で知識を提供できるユニバーシティ形式を想定しています。

また、SNSなどで簡単に金融・経済・投資に関する情報が手に入る時代ですが、誤った情報や詐欺による被害も多く発生しています。フィナップは、これまで金融や経済、投資に触れてこなかった人々でも安心して学べる場を提供することを目指しています。

社名の由来とロゴデザイン

フィナップという社名は、「Financial literacy」と「update」の頭文字を組み合わせたものです。これは、インフレの定着や社会の変化に伴い、単に金融リテラシーを高めるだけでなく、時代に合わせてアップデートすることが求められているという考えを反映しています。

ロゴマークは、羅針盤の針と感嘆符（！）をモチーフにしており、金融リテラシーをアップデートすることで変化する社会を生きる道を指し示すという意味が込められています。学ぶことの驚きや喜びを表現するデザインとなっています。

今後の展開と教育プログラム

フィナップは、2025年春ごろを目途にオンラインで受講可能な金融・経済・投資教育の講座を開講する予定です。特に、当社代表の藤野が学長を務める「レオス ベーシック スクール」では、経済や金融、投資についての基本的な教養や精神を学ぶことができます。

さらに、お客様それぞれの学習ニーズに応じてコースを選択できる形式を予定しており、コース内容は今後も順次追加していく計画です。このように、フィナップは多様な学習スタイルに対応した教育プログラムを展開することで、より多くの人々に金融リテラシーを提供していく方針です。

SBIレオスひふみ株式会社について

SBIレオスひふみ株式会社は、2003年に創業した資産運用会社レオス・キャピタルワークスの持株会社として2024年4月1日に設立されました。ファイナンシャル・インクルージョンを推進し、金融サービスの恩恵を全ての人々が享受できる社会の実現を目指しています。

グループ会社のレオス・キャピタルワークスは、投資信託ひふみシリーズをはじめとする投資信託委託業務や投資顧問業務を行い、レオス・キャピタルパートナーズ株式会社はベンチャー投資事業を展開しています。

まとめ

フィナップ株式会社の設立は、金融・経済・投資教育の重要性を再認識させるものです。デフレからインフレへの移行に伴い、資産を守るための投資の重要性が増す中で、正しい知識を持つことが求められています。フィナップは、オンラインでの教育を通じて、金融リテラシーを高めることを目指し、多様なニーズに応じたプログラムを提供する予定です。

以下に、フィナップに関する主要な情報をまとめました。

フィナップの取り組みが、金融リテラシーの向上とともに、より多くの人々が安心して投資を行える社会の実現に寄与することが期待されます。