12月23日発売『ピッカリングエマルション技術』新刊で最新技術動向を学ぶ
ベストカレンダー編集部
2024年12月18日 11:17
新刊書籍発売
開催日:12月23日
新刊書籍『ピッカリングエマルション技術における課題と応用』の発売について
2024年12月23日、株式会社シーエムシー出版から新たな書籍『ピッカリングエマルション技術における課題と応用』が発売されます。この書籍は、微粒子を用いた新世代の乳化技術であるピッカリングエマルションの基礎から応用に至るまでを専門家が解説した内容となっています。書籍は、定価59,400円(税込)で、同社のECサイトおよび全国の書店で購入可能です。
本書籍は、ピッカリング乳化の基本的な概念や最新の技術動向を網羅しており、さまざまな産業分野での応用が期待されています。特に、環境に優しいプロセスとしての固体粒子を用いた乳化技術の可能性に注目が集まっています。
ピッカリング乳化技術の基礎
ピッカリング乳化は、20世紀初頭にS.U. Pickeringによって発表された技術であり、固体粒子を用いた乳化安定化の現象を指します。この技術は、当初は基礎科学としての研究が進められましたが、近年のナノテクノロジーや材料科学の発展に伴い、さまざまな産業分野での応用が模索されています。
特に、界面活性剤の代替として固体粒子を使用することにより、環境に配慮したプロセスで高機能な乳化物を製造することが可能となります。これにより、製薬、化粧品、食品、農薬、エネルギー分野など、多岐にわたる応用が期待されています。
ピッカリング乳化技術の応用分野
ピッカリング乳化技術は、以下のような多様な分野での応用が進められています:
- 食品添加物
- 医薬品のカプセル化
- 環境保護型農薬
- 触媒担体
- エネルギー貯蔵材料
これらの応用例は、技術の柔軟性と広範な可能性を示しており、今後の研究や開発においても注目されるでしょう。
著者陣とその専門性
本書の著者は、各分野の専門家から成る多彩なメンバーで構成されています。以下は著者の一部です:
- 柴田雅史
- 東京工科大学
- 則末智久
- 京都工芸繊維大学
- 金森千聡
- 京都工芸繊維大学
- 廣本眞結
- 京都工芸繊維大学
- 吾郷万里子
- 東京農工大学
- 岩下靖孝
- 京都産業大学
- 松原弘樹
- 広島大学
- 濵野浩佑
- 三洋化成工業㈱
- 三刀俊祐
- テイカ㈱
- 中谷明弘
- ポーラ化成工業㈱
- 森本裕輝
- ㈱スギノマシン
- 北岡卓也
- 九州大学
- 金井典子
- 横浜国立大学
- 丹沢美結
- 横浜国立大学
- 川村出
- 横浜国立大学
- 山本徹也
- 名古屋大学
- 田中良奈
- 九州大学
- 田中史彦
- 九州大学
- 矢野裕之
- 農業・食品産業技術総合研究機構
- シャーミン・タンジナ
- 福岡大学
- 大内幹雄
- 福岡大学
- 三島健司
- 福岡大学
- 岡智絵美
- 名古屋大学
- 北本仁孝
- 東京科学大学
- 黒川成貴
- 東京科学大学;慶應義塾大学
- 堀田篤
- 慶應義塾大学
- 門川淳一
- 鹿児島大学
- 近藤哲男
- 東京農工大学
- 飯島志行
- 横浜国立大学
- 久保田紋代
- 第一工業製薬㈱
- 後居洋介
- 第一工業製薬㈱
- 恩田智彦
- 元 花王㈱
著者陣は、各自の専門分野において豊富な知識と経験を持ち、ピッカリングエマルション技術の理解を深めるための貴重な情報を提供しています。
書籍の内容と目次
本書は、ピッカリングエマルションに関する包括的な情報を提供するために、以下のような構成となっています。目次は大きく3編に分かれており、それぞれが異なるテーマを扱っています。
- 【第1編 ピッカリングエマルションの基礎と測定】
- 【第2編 ピッカリングエマルション用材料の開発と調製】
- 【第3編 ピッカリングエマルションの応用】
各編はさらに詳細な章に分かれており、ピッカリング乳化の基礎から、実際の応用に至るまで、多様なトピックが扱われています。
主な章の内容
以下は、各編の主な章の内容です:
編 | 章 | 内容 |
---|---|---|
第1編 | 第1章 | ピッカリング乳化の概要と最近の動向 |
第2章 | シリカナノ粒子の被覆によるPickeringエマルションの超音波解析 | |
第3章 | リグニン微粒子によるピッカリングエマルションの安定化 | |
第2編 | 第6章 | 使用感と乳化安定性を両立させたピッカリング乳化剤の開発 |
第8章 | O/W型ピッカリングエマルションおよびこれを含む化粧料型ピッカリングエマルション | |
第3編 | 第14章 | グルテンフリー米粉パンの開発:生地の膨化メカニズムとしてのピッカリング安定化 |
第20章 | 粒子間光架橋性ピッカンリングエマルションを用いた複雑形状多孔質セラミックス部材の製造 |
このように、本書はピッカリングエマルション技術に関する包括的な情報を提供し、読者が技術を深く理解するための手助けをすることを目的としています。
まとめ
新刊『ピッカリングエマルション技術における課題と応用』は、ピッカリング乳化技術に関する最新の知見を提供する重要な書籍です。著者陣の豊富な経験と専門知識を基に、基礎から応用に至るまでの情報が体系的に整理されています。これにより、読者はこの新しい技術の可能性を理解し、さまざまな分野での応用を考えることができるでしょう。
本書の内容を通じて、ピッカリングエマルション技術が持つ多様な応用可能性や、今後の研究開発の方向性についての理解が深まることが期待されます。