Yoii、日本初のRBFファンドを2025年1月1日に設立予定、スタートアップ支援へ
ベストカレンダー編集部
2024年12月18日 14:47
Yoii RBFファンド設立
開催日:1月1日
レベニュー・ベースド・ファイナンスの新たな一歩
株式会社Yoii(ヨイ、本社:東京都)は、2024年12月18日に日本初となるレベニュー・ベースド・ファイナンス(RBF)に特化したファンド「Yoii RBFファンド1号投資事業有限責任組合」を設立したことを発表しました。本ファンドは、挑戦するスタートアップや中小企業の成長を支援することを目的としており、今後の日本経済における重要な資金調達手段として期待されています。
スタートアップへの資金供給の強化が進む中、Yoiiはこの新しいファンドを通じて、企業の成長を促進し、日本経済の活性化に貢献することを目指しています。
日本初のRBFファンド設立の背景
日本ではスタートアップへの資金供給が強化されている一方で、資金調達の選択肢が限られているという現実があります。2022年に発表された「スタートアップ育成5か年計画」では、2027年度までに10兆円規模の投資額を目指すとされていますが、実際にはスタートアップの資金調達環境は厳しさを増しています。
特に、株式による資金調達では優勝劣敗が進み、融資に関しても金利の引き上げが予想されているため、企業はますます資金調達が難しくなると考えられています。このような課題を解決するために、YoiiはRBFファンドを設立しました。
RBFの概要とその利点
レベニュー・ベースド・ファイナンス(RBF)とは、企業の売上実績や財務情報を基に将来の売上を予測し、その一部を資金調達に利用する手法です。この手法は、事業の将来性を評価することに主眼を置いているため、株式や銀行融資による調達が難しい企業にとっても利用可能です。
RBFの利点は以下の通りです:
- 柔軟性:企業の売上に基づいて資金を調達するため、売上が増えれば返済額も増える仕組みです。
- 迅速な資金調達:従来の融資に比べてスピーディーに資金を調達できる可能性があります。
- 株式の希薄化を防ぐ:株式を発行することなく資金調達が可能で、経営権の保持が容易です。
Yoii RBFファンドの詳細
「Yoii RBFファンド1号投資事業有限責任組合」は、2024年12月11日に契約が締結され、2025年1月1日に設立予定です。ファンドの総額は11.3億円で、運用期間は2年間となっています。
本ファンドの概要は以下の通りです:
項目 | 詳細 |
---|---|
名称 | Yoii RBFファンド1号投資事業有限責任組合 |
契約日 | 2024年12月11日 |
設立予定日 | 2025年1月1日 |
ファンド総額 | 11.3億円 |
運用期間 | 2年間 |
無限責任組合員 | 株式会社Yoii |
アドバイザリー | 三菱UFJ信託銀行株式会社 |
有限責任組合員 | 三菱UFJ信託銀行株式会社、株式会社地域経済活性化支援機構、株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ、BORベンチャーファンド2号投資事業有限責任組合、他(順不同) |
投資家からのコメント
本ファンドに参画した投資家からは、次のようなコメントが寄せられています。
- 三菱UFJ信託銀行株式会社
- 法人マーケット統括部 法人事業開発室 室長 鶴岡 秀規氏は、「スタートアップや中小企業が直面する資金調達の多様化に対し、高い問題意識を持ち、Yoii社との協力を通じて解決を目指している」と述べています。
- 株式会社地域経済活性化支援機構(REVIC)
- 常務取締役 坂本 啓晃氏は、「RBFは国内での事例が少なく、当社の知見を活かしてこのマーケットを切り開くことを期待している」とコメントしています。
- 株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ
- 事業開発部 部長 武藤 章氏は、「本ファンドが日本のスタートアップエコシステムに新たな可能性を広げると確信している」と述べています。
- 株式会社琉球銀行
- 法人事業部 調査役 新田 耕太郎氏は、「RBFはスタートアップ企業の成長に寄与する新たな資金調達手段として期待している」と語っています。
MUFG Startup Summitのご案内
Yoiiは、12月19日(木)と20日(金)に東京国際フォーラムで開催される「MUFG Startup Summit」に出展します。代表の宇野が20日に登壇し、「新しいデットファイナンスの形、今おさえるべき調達のポイント」というテーマでセッションを行います。このイベントは、資金調達を検討している方にとって有益な情報収集の場となるでしょう。
詳細やお申し込みは、Yoiiの公式ウェブサイトで確認できます。
株式会社Yoiiの概要
Yoiiは、スタートアップや中小企業に対して「レベニュー・ベースド・ファイナンス(RBF)」という新しい資金調達手段「Yoii Fuel」を提供するFintech企業です。2021年に設立され、資産の流動性を向上させ、挑戦する企業の成長を後押しすることをミッションとしています。
会社概要は以下の通りです:
項目 | 詳細 |
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会社名 | 株式会社Yoii |
所在地 | 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-16-12 第一FMGビル301 |
代表者 | 代表取締役CEO 宇野 雅晴 |
設立 | 2021年4月 |
資本金 | 14億938万円(資本準備金を含む) |
外部株主 | Emellience Partners、FFGベンチャービジネスパートナーズ、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、One Capital、インクルージョン・ジャパン、東京大学協創プラットフォーム開発、三菱UFJ信託銀行、農林中金イノベーション投資事業有限責任組合、Plug and Play Japan、HiJoJo Partners、dLab Group Limited、その他個人投資家(順不同) |
ウェブサイト | https://yoii.jp/ |
採用ページ | https://yoii.jp/recruit |
Yoiiは、今後もスタートアップや中小企業の成長を支援し、RBFという新しい資金調達手段の普及に努めていく方針です。
まとめ
今回のYoiiによるRBFファンドの設立は、日本のスタートアップエコシステムにおいて重要なマイルストーンとなります。資金調達の選択肢が限られている中で、RBFは新たな可能性を提供し、成長企業の支援に寄与することが期待されています。
以下に、本記事で紹介した内容を整理しました:
項目 | 詳細 |
---|---|
ファンド名称 | Yoii RBFファンド1号投資事業有限責任組合 |
設立日 | 2025年1月1日(予定) |
ファンド総額 | 11.3億円 |
運用期間 | 2年間 |
主要な投資家 | 三菱UFJ信託銀行、地域経済活性化支援機構、FFGベンチャービジネスパートナーズ等 |
RBFの特徴 | 売上に基づく資金調達、柔軟性、迅速な資金調達、株式の希薄化防止 |
Yoiiは、今後もスタートアップや中小企業に対して新しい資金調達の選択肢を提供し、成長を支援することを目指していきます。
参考リンク: