12月19日発売『新訳 エマニエル夫人』無削除完全版で官能文学の真髄を再発見
ベストカレンダー編集部
2024年12月19日 11:27
新訳エマニエル夫人発売
開催日:12月19日
「新訳 エマニエル夫人」の発売について
株式会社二見書房は、エマニエル・アルサン著、河村真紀子訳による『新訳 エマニエル夫人』を2024年12月19日(木)に発売いたしました。この作品は、20世紀を代表する官能文学の「無削除完全版」として、当時削除されていた内容を含む新たな翻訳が施されています。
1969年に二見書房が初めて翻訳出版した『エマニエル夫人』は、内容が猥褻にあたるとの理由で警視庁から発行禁止処分を受けました。しかし、当時の社長である堀内俊宏の機転により、猥褻表現に該当する箇所を修正して再発売され、結果として50万部を超える大ベストセラーとなりました。今回の『新訳 エマニエル夫人』は、過去の修正を排除し、原作を未削除で新たに日本語に翻訳した完全版です。
作品の背景と特徴
『新訳 エマニエル夫人』は、エロティシズムの観点から人間の性の悦びを描いた作品です。著者エマニエル・アルサンの視点は、楽天的で喜びに満ちており、旧来の束縛から解放された人類の栄光を称賛するような内容が特徴です。アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグはこの作品を「旧来の枠組みを打ち破る作品」として評価しています。
エロティック小説は一般的に物語の枠組みや特有のきまりごとに縛られていますが、『エマニエル夫人』はその枠を超えた作品として、多くの読者に支持されています。性に関する自由な表現が求められる現代において、この作品が再び注目を集めることは間違いありません。
あらすじの紹介
物語は、パリからタイのバンコクに向かうエマニエルの視点で描かれています。彼女は夫の赴任先であるバンコクに向かう途中、飛行機内で見知らぬ男性と予期せぬ行為を行います。バンコクに到着したエマニエルは、ビジネスマンの妻として平穏な日常を送る一方で、その生活にどこか退屈を感じています。
そんな中、知人の紹介で「性の儀式」に参加することになり、彼女の人生は一変します。この儀式を通じて、エマニエルは新たな性の悦びを発見し、彼女自身のアイデンティティを見つめ直すことになります。
著者エマニエル・アルサンのプロフィール
エマニエル・アルサンは、1932年にタイのバンコクで生まれました。彼女は16歳でフランスの外交官と結婚し、その後映画の脚本家として活動しました。また、女優としても1968年にロバート・ワイズ監督の映画『砲艦サンパブロ』に出演しています。
アルサンは小説の執筆活動に転じ、『エマニエル夫人』で一躍有名作家となりました。彼女の作品は、同性愛や不均衡、多数の異性との関係にエロティシズムを見出す新しい愛の形を描いており、多くの女性たちから支持を受けました。2005年に逝去するまで、彼女の作品は多くの読者に影響を与え続けました。
作品の基本情報
『新訳 エマニエル夫人』の基本情報は以下の通りです。
項目 | 詳細 |
---|---|
タイトル | 新訳 エマニエル夫人 |
著者 | エマニエル・アルサン |
訳者 | 河村真紀子 |
判型 | 四六判 |
ページ数 | 336ページ |
価格 | 2,300円+税 |
ISBN | 9784576241265 |
発売日 | 2024年12月19日 |
関連情報とリンク
『新訳 エマニエル夫人』に関する詳細な情報は、以下のリンクから確認できます。
このように、『新訳 エマニエル夫人』は、エロティシズムを新たな視点から捉え直した作品であり、過去の翻訳とは一線を画す内容となっています。作品の魅力を存分に楽しむために、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
参考リンク: