2024年のクリスマス予算が3割減少、平日開催の影響と節約志向が要因
ベストカレンダー編集部
2024年12月19日 11:30
2024年クリスマス予算
開催日:12月24日
2024年クリスマス予算の調査結果
株式会社インテージが実施した全国規模の調査によると、2024年のクリスマス予算が前年から約3割減少し、平均予算は16,329円となったことが明らかになりました。この調査は、15歳から79歳の男女5,000人を対象に行われました。2023年の平均予算は22,588円であり、2024年は前年と比較して72.3%の減少が見られました。
この減少の主な要因としては、経済状況の変化や節約志向の高まりが挙げられます。また、2024年のクリスマスイブとクリスマスがともに平日であることも、予算の減少に寄与していると考えられます。さらに、年末年始の9連休を控え、クリスマス費用を抑えたいという家庭が多い様子がうかがえます。
クリスマスに予定されるイベント
調査の結果、クリスマスに予定されているイベントの中で最も多かったのは「プレゼント購入(自分用を含む)」で、27.4%の人がこのイベントを計画しています。続いて「自宅でパーティー」を予定している人が25.6%という結果でした。
一方で、前年と比較して減少した項目も見受けられ、「ケーキを食べる」という回答は前年から7.4ポイント減少し、40.0%となりました。対照的に「ケーキを自分で作る」という回答は、女性において前年比で1.5倍に増加しました。この背景には、物価や原材料の高騰が影響しており、既製品のケーキを購入するよりも、自作する方がコストを抑えられるという理由があります。
家庭でのクリスマス料理の傾向
クリスマスの料理に関しても、予算との兼ね合いを考慮しつつ自分なりのスタイルを楽しむ家庭が増えているようです。特に、女性が「今年のクリスマスに一番お金をかけるもの」として「自分へのプレゼント」が増加しており、10代、50代、60代でその傾向が顕著です。
また、育児世代では「子どもへのプレゼント」が減少し、60~70代では増加傾向が見られます。このことから、育児世代の支出は親世代の財布に依存している構図が浮かび上がります。
クリスマスのメニューとその人気
クリスマスの定番メニューについても調査が行われました。全体として「美味しい」という理由が57.0%で最も多く、人気のメニューが選ばれました。特に、ケーキは「特別なイベントやパーティーに合う」との理由で42.5%の支持を得ています。
オードブルについても「美味しい」と「見た目が華やか」が同率で支持を受けており、和食やパエリアなど多様なメニューがクリスマスの食卓に並ぶ傾向が見られます。特別な雰囲気を演出する伝統的なメニューも根強い人気を誇っていることがわかります。
クリスマスメニューの消費タイミング
クリスマスメニューが食卓に並ぶのは、一般的に12月24日がピークとなっています。特に「子どものいる家庭」では、サンタクロースがやってくるイブにご馳走を用意する親の心情が反映されています。2023年はローストチキンやケーキの消費が増加し、家族や友人との集まりが多くなる傾向が見られました。
2024年はクリスマスとクリスマスイブがともに平日であるため、消費の傾向も変化する可能性があります。家庭では費用を抑えつつ、年末年始の9連休に備えたクリスマスを迎える様子が見受けられます。
調査の概要と目的
この調査は、インテージのネットリサーチによる自主調査データをもとに行われました。調査地域は日本全国で、対象者は15歳から79歳の男女です。標本サイズは5,000人で、国勢調査に基づき性別・年代・地域を考慮して回収されています。調査実施期間は2024年11月22日から11月25日までです。
また、インテージが提供する「キッチンダイアリー®」を用いて、食卓や調理の状況を継続的に捉えたデータも参照されています。このデータは、食のトレンド分析や新商品開発のヒントとして活用されています。
| 項目 | 2023年の予算 | 2024年の予算 | 変化率 |
|---|---|---|---|
| クリスマス平均予算 | 22,588円 | 16,329円 | 約3割減少 |
| プレゼント購入予定 | 27.4% | 27.4% | 変化なし |
| ケーキを食べる予定 | 47.4% | 40.0% | 7.4ポイント減少 |
| ケーキを自分で作る予定 | 前年比1.5倍 | 前年比1.5倍 | 増加 |
以上の調査結果から、2024年のクリスマス予算は前年からの大幅な減少が見られ、経済状況や平日クリスマスの影響が大きいことがわかりました。家庭ではクリスマスを楽しむための工夫が求められる中、手作り料理やプレゼントの選び方に変化が見られることが特徴的です。今後のクリスマスの過ごし方においては、節約しながらも楽しむスタイルが定着していく可能性が高いと考えられます。
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