2025年4月に伊勢市で新たな観光スタイル、分散型ホテルが開業予定
ベストカレンダー編集部
2024年12月19日 18:41
分散型ホテル開業
開催日:4月1日
新たな観光スタイルを提供する分散型ホテルの開業
バリューマネジメント株式会社は、三重県伊勢市に初の分散型ホテル「NIPPONIA HOTEL 伊勢河崎 商人町」を2025年4月に開業することを発表しました。このホテルは、伊勢神宮を擁する伊勢市において、地域の歴史的建造物を活用した滞在型観光を提供することを目的としています。分散型ホテルの概念は、宿泊者が地域の魅力を存分に体験できる新しい観光スタイルを提案するものです。
伊勢市は古くから日本の神都として知られ、歴史的価値が高い地域です。観光客は伊勢神宮を訪れるだけでなく、その周辺の文化や歴史にも触れることができます。当ホテルは、まちなみの保存継承や地域の課題解決を目指し、宿泊者に地域内での回遊を促すことで、より深い滞在体験を提供します。
伊勢市と伊勢河崎地域の歴史
伊勢市は、特別な宮としての伊勢神宮を抱え、日本の心のふるさとと称されています。海と山に囲まれたこの地域は、古くから観光地として親しまれ、多くの参拝客が訪れました。しかし、少子高齢化に伴う人口減少や中心市街地の空洞化といった課題も抱えています。これに対処するため、伊勢エリア内での宿泊客増加やインバウンド旅行客の誘引が求められています。
伊勢河崎地域は、かつて参詣者の宿泊や祈祷を行った御師の館が並び、経済や文化の中心地として栄えました。室町時代から江戸時代にかけては、伊勢神宮への参拝客が川岸に上陸し、地域の発展に寄与しました。現在でも、古い町家や商家の蔵が残り、歴史的なまちなみが魅力を放っています。
分散型ホテルの特徴と運営方針
「NIPPONIA HOTEL 伊勢河崎 商人町」は、分散型ホテルとして地域に点在する歴史的な建物を宿泊施設として活用します。このホテルの運営形態は、宿泊者を施設に閉じ込めず、地域全体をホテルと見立てて回遊を促すものです。宿泊者は、伊勢神宮や周辺の歴史、文化、暮らしを深く体験することができます。
当ホテルでは、複数のコンテンツを用意しており、宿泊者のニーズに応じてVMGコンシェルジュが地域の飲食店や観光スポットを紹介します。これにより、宿泊者は地域の魅力を最大限に引き出す体験が可能となります。
分散型ホテルの利点
分散型ホテルは、地域に点在する空き家や歴史的建物を宿泊施設として活用することにより、地域の観光資源を活かした新しい宿泊スタイルを提供します。以下は、その主な利点です。
- 地域全体の魅力を体験できる: 宿泊者は地域の歴史や文化を直接体験できるため、より深い理解が得られます。
- 経済活性化: 地域の飲食店や商店を利用することで、地元経済の活性化に寄与します。
- 持続可能な観光: 地域資源を活用した観光モデルを通じて、オーバーツーリズムの解消にもつながります。
施設概要と今後の展望
「NIPPONIA HOTEL 伊勢河崎 商人町」の具体的な施設概要は以下の通りです。
名称 | NIPPONIA HOTEL 伊勢河崎 商人町 |
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所在地 | 三重県伊勢市河崎2丁目8-20 ほか |
開業予定日 | 2025年4月下旬(予定) |
客室構成 | 全6棟、8室、64.06㎡~120.08㎡ |
バリューマネジメント株式会社は、地域の歴史的建造物を活用した観光まちづくりを進めており、全国で22の施設を展開しています。分散型ホテルの運営においては、地域の文化や歴史を再発見し、それを宿泊体験として提供することに注力しています。
このように、伊勢市における分散型ホテルの開業は、地域の魅力を再発見し、観光資源の活用を通じて持続可能なまちづくりを進める重要な一歩となるでしょう。地域に根ざした観光体験を通じて、伊勢の未来に貢献することが期待されています。