岡山大学起業部が年末感謝祭を開催、学生起業の可能性を広げる特別イベント

岡山大学起業部が「年末感謝祭」を開催

2024年12月22日、国立大学法人岡山大学（学長：那須保友）は、岡山大学起業部が主催する特別イベント「年末感謝祭」を岡山市のスタートアップ支援拠点「ももたろう・スタートアップカフェ」（通称：ももスタ）で開催しました。このイベントは、学生の起業の可能性を広げることを目的としており、株式会社イノベーション・アクセルとのコラボレーションによって実現されました。

イベントは3部構成で進行され、大学生とスタートアップ支援の専門家が協力し、起業に関する知識や経験を共有する場となりました。

イベントの内容

「年末感謝祭」は、学生が自らの起業活動を発表し、専門家からの知見を得る貴重な機会となりました。以下は、イベントの各部の詳細です。

第1部：岡大起業部ピッチセッション

第1部では、岡山大学起業部の学生メンバーが今年度の成果やプロジェクトの概要について発表しました。学生たちは、自らのアイデアや取り組みをプレゼンテーションし、参加者からのフィードバックを受けることで、さらなる成長の機会を得ることができました。

第2部：特別講演

続いて行われた第2部では、株式会社イノベーション・アクセルの取締役、忽那憲治特任教授が登壇しました。彼は、日本のベンチャー企業が60カ月後に時価総額が伸び悩む現状を指摘し、M&Aを通じた成長や企業価値の向上の重要性について講演しました。特に、スタートアップが直面する課題や成長のヒントについて具体的な事例を交えながら解説しました。

第3部：学生起業の現状と課題ディスカッション

最後の第3部では、岡山大学起業部の顧問である神戸大学大学院経営学研究科の佐藤正和特命教授を交え、起業と就職の選択についてや大学発ベンチャーを増やすための環境整備についてのディスカッションが行われました。パネリストである起業部部長の大西一碧さんは、自らの起業経験をもとに「自分の研究を進める中で、研究と起業の共通点に気付いた。挫折を繰り返しながらも挑戦を続けた経験が、起業への粘り強さを育てた」と述べました。

岡山大学起業部の活動と支援

岡山大学起業部は、学生有志で構成され、起業家精神の醸成やビジネススキルの向上を目的として活動しています。起業部は、学生たちが自分のアイデアを形にするための環境を提供し、実践的な経験を積む場となっています。

また、株式会社イノベーション・アクセルは、スタートアップ企業の成長支援やイノベーションの促進を専門とする企業であり、シード・アクセラレーターやベンチャーキャピタル、IPO、M&Aなど幅広い分野での知見を有しています。これにより、岡山大学起業部の活動はより充実したものとなり、学生たちにとって有意義な学びの場となっています。

起業支援の取り組み

岡山大学では、スタートアップ・ベンチャー創出本部が窓口となり、技術シーズやビジネスプランの事業化に向けたアドバイス、経営相談先の紹介など、起業に関するさまざまな支援を行っています。これにより、ベンチャー企業設立に興味を持つ教職員や学生は、気軽に相談できる環境が整っています。

具体的な支援内容は以下の通りです：

• 技術シーズの事業化に向けたアドバイス
• 経営相談先の紹介
• スタートアップに関するセミナーやワークショップの開催

まとめ

今回の「年末感謝祭」は、岡山大学起業部が学生の起業の可能性を広げるための重要なイベントであり、多くの学生が自らのアイデアを発表し、専門家からの貴重なアドバイスを受ける機会となりました。

以下に、イベントの主要な情報をまとめます：

岡山大学起業部の活動は、地域中核・特色ある研究大学としての岡山大学の理念を体現しており、今後も地域社会や経済の発展に寄与することが期待されています。