KaKa Creationが12月24日に新レーベル「TETTOU」を発表、AI活用で個人制作支援
ベストカレンダー編集部
2024年12月24日 18:47
TETTOUレーベル発表
開催日:12月24日
KaKa Creationが新たに立ち上げたソーシャルアニメーションレーベル「TETTOU」
株式会社KaKa Creation(東京都目黒区、代表取締役CEO:竹原康友)は、2024年12月24日に生成AI時代の表現方法確立を目指すスタジオ「KaKa Technology Studio」から、ソーシャルアニメレーベル「TETTOU(テットウ)」を立ち上げたことを発表しました。この新しいレーベルは、AIを活用したアニメ制作の環境を整え、個人でもアニメを制作できるプラットフォームを目指しています。
「TETTOU」という名称には、「鉄塔の下では作物がよく育つ」という意味が込められており、多くのアニメーションが生まれ育つことへの願いが込められています。AIをサポートツールとして活用することで、高頻度の制作サイクルと高品質な映像表現を両立させることが「TETTOU」の強みです。
アニメ制作市場の現状と「TETTOU」の必要性
近年、アニメ制作市場は急速に成長しており、特にデジタルプラットフォームでの需要が高まっています。アニメは漫画よりも広範なユーザーにIPの詳細を伝えることができるため、より多くの新作が求められています。しかし、漫画は年間1.4万の新作が生まれる一方で、アニメ制作には1本あたり100人以上の人手が必要で、年間300作品前後しか生まれないという限界があります。
このような背景から、個人でもアニメを制作できる環境が求められており、「TETTOU」はAI技術をサポートツールとして活用することで、この制限を打破し、YouTubeやTikTokなどのショートアニメ市場においてより多くの高品質なアニメコンテンツを生み出すことを目指しています。
KaKa Creationが提唱する「ソーシャルアニメ」とは
KaKa Creationが提唱する「ソーシャルアニメ」は、YouTubeやTikTokなどのプラットフォームで短くて更新頻度が高いアニメを提供することで、現代の視聴者の消費習慣に合わせた形式で手軽に楽しめるコンテンツを目指しています。質の高いコンテンツの提供も重要な要素であり、視覚的なクオリティとストーリーテリングを維持し、多くのカット数と高いストーリー性を持つコンテンツを提供します。
AI技術を駆使して、迅速かつ高品質なアニメ制作を実現することが「TETTOU」の目指す方向性です。視聴者の声をリアルタイムで作品に反映し、ファンと一緒に作品を育てていく新しい形のアニメを創造していく予定です。
TETTOUの1期目作品ラインナップ
「TETTOU」の1期目作品として、以下の3作品が公開中です。
- ITAZUA DEVILS『Ah-Mo』
足の小指をぶつけたり、ポテチが変なあき方をしたり、冷蔵庫の扉にマヨネーズが挟まって開いてしまったり、私たち人間の生活には「あぁぁぁーもぅ!」とついつい声に出してしまうちょっとしたいらいらの瞬間があります。そんな僕らのちょっとしたいらいらが実は誰かに作られていたら? Ah-Moたちは偉大な悪魔になるために、人からのいらいらを集める最下級の小悪魔です。
TikTok | YouTube | X | Instagram - らびっとはびっと
都内最大の繁華街「珍宿」でバニーガールが営業するガールズバー「らびっとはびっと」を中心に巻き起こる夜職コメディアニメです。今夜は一体どんな物語が生まれるのでしょうか。
YouTube | TikTok | X - ミームのやーつ
ネットミームに溢れた世界で、ひょんなことから女の子になってしまった古のオタク「おじさん」とデジタルネイティブなイマドキ女子高生「リコ」の日常を描く、ゆるくてちょっぴりタメになるネットミームコメディアニメです。
YouTube | TikTok | X
今後、さらに2作品が予定されています。具体的には、2025年2月頃に公開予定の『TOKYO KOWAII GIRLS』と、2025年春公開予定の兄妹で終末世界を探検する『しゅうたん』です。
KaKa CreationのAIに対する考え方と今後の展望
KaKa Creationは、AIを扱う際に「工程の効率化」を重視しています。人を感動させるのは「人間の創造力」であり、「人間の意志」であると考えており、AIはあくまでクリエイターの創作物をより良く見せるためのサポート役であるという「サポーティブAI」の概念を確立しています。
「KaKa Technology Studio」では、テレビアニメ制作のクリエイターとAI技術に秀でたエンジニアが協働し、生成AI時代の表現方法や様々なアニメ表現におけるAI技術での省人化を進めています。最終的には人の手でクオリティの高い作品を生み出すことを目指しています。
まとめ
KaKa Creationが立ち上げたソーシャルアニメレーベル「TETTOU」は、AI技術を駆使した新しいアニメ制作の形を提供し、個人でもアニメを制作できる環境を整えることを目指しています。1期目の作品ラインナップには、ユニークなコンセプトの3作品が公開されており、今後も新たな作品が続々と登場予定です。
作品名 | コンセプト | 公開予定 |
---|---|---|
Ah-Mo | 小悪魔たちが人間のいらいらを集める物語 | 公開中 |
らびっとはびっと | バニーガールが営業するガールズバーを舞台にしたコメディアニメ | 公開中 |
ミームのやーつ | ネットミームに溢れた世界での2人のキャラクターの日常を描く | 公開中 |
TOKYO KOWAII GIRLS | 都会の怪異を描くスタイリッシュ・シティホラーアニメ | 2025年2月頃 |
しゅうたん | 兄妹が終末世界を探検する物語 | 2025年春 |
「TETTOU」は、視聴者のフィードバックを取り入れながら、ファンとともに作品を育てていく新しい形のアニメ制作を目指しています。今後の展開に注目が集まります。
参考リンク: