賃貸不動産経営管理士試験結果発表、合格者数7,282名で合格率24.1％

令和6年度賃貸不動産経営管理士試験の結果概要

2024年12月26日、一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会（会長：中村 裕昌）は、令和6年度賃貸不動産経営管理士試験の結果概要を発表しました。この試験は、2024年11月17日に実施され、7,282名の新たな国家資格試験合格者が誕生しました。

合格基準は、出題された50問の中から35問以上の正解が求められ、特別に5問免除を受けた受験者は45問中30問以上の正解が必要です。合格者数は7,282名で、合格率は24.1％となりました。これにより、同試験の累計合格者数は101,761名に達しました。

合格通知と資格登録の流れ

合格者には、令和7年1月7日（火）より合格通知書等が郵送されます。この資格の登録要件には、賃貸住宅の管理業務に関する2年以上の実務経験が求められます。所定の手続きを完了した合格者は、令和7年4月1日（火）より賃貸不動産経営管理士資格保有者として認定されます。

なお、令和6年度試験に合格したものの、登録要件を満たしていない方は、令和7年1月8日（水）から申込受付が開始される「実務講習」を受講することで、登録手続きを行うことが可能となります。

賃貸不動産経営管理士の役割

賃貸不動産経営管理士は、「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律」に基づき、賃貸住宅管理業務を行ううえで設置が義務付けられている「業務管理者」の要件とされる国家資格です。この資格を持つ専門家は、賃貸住宅管理に関する知識、技能、倫理観を持ち、賃貸不動産の管理を適切に行うことが求められます。

賃貸不動産経営管理士は、賃貸不動産所有者の資産の有効活用を図るとともに、不動産に居住し利用する賃借人等の安全・安心を確保するという非常に重要な役割を担っています。具体的には、以下のような業務を行います。

• 賃貸物件の管理業務全般
• 賃貸契約の締結や更新手続き
• 賃借人からの問い合わせ対応
• 賃貸物件の維持管理や修繕業務
• 関連法令の遵守と適正な管理の実施

試験の重要性と社会的意義

賃貸不動産経営管理士試験は、賃貸不動産管理に関する専門知識を有する人材を育成するための重要な試験です。この資格を取得することで、受験者は賃貸不動産業界においての信頼性を高めることができます。

また、賃貸不動産経営管理士の資格を持つ者が増えることで、賃貸住宅の管理業務の適正化が進み、賃貸市場全体の健全な発展に寄与することが期待されます。特に、賃貸住宅の管理は、居住者の生活の質に直結するため、社会的な責任が大きいと言えます。

まとめ

令和6年度賃貸不動産経営管理士試験の結果は、合格者数7,282名、合格率24.1％という結果となりました。合格者は資格登録のために必要な実務経験を積むことで、賃貸不動産経営管理士としての活動が可能となります。

このように、賃貸不動産経営管理士は、賃貸市場において重要な役割を果たす専門家です。今後もこの資格の重要性は高まっていくと考えられます。