2025年2月開業予定！高校生が運営する民泊「compass」の魅力とは

民泊「compass」オープニングセレモニーの開催

2024年12月15日（日）、特定非営利活動法人キリンこども応援団が運営する民泊施設「compass」のオープニングセレモニーが行われました。このイベントは、NPO法人キリンこども応援団（大阪府泉佐野市、代表 水取博隆）が主催し、「キリンのとびら高等部」の高校生たちが取り組む事業の一環として、空き家を活用した民泊施設の立ち上げを記念するものでした。

オープニングセレモニーには、多くのサポーターや支援者が集まり、民泊「compass」の開業に向けた高校生たちの努力と成果を祝いました。彼らは、民泊のコンセプトやロゴについて説明し、ここに至るまでの取り組みを報告しました。

「キリンのとびら高等部」と民泊の取り組み

「キリンのとびら高等部」は、2024年4月に開校し、子どもたちが「どのように働くか」や「どのように生きるか」を考え、様々な選択肢を持てるよう支援しています。この高等部では、空き家を活用した民泊施設の運営を目指し、実際にオープニングセレモニーを迎えるまでの準備を進めてきました。

民泊「compass」は、宿泊者に特別な体験を提供し、地域の魅力を伝えることを目指しています。セレモニー当日には、サポーターの皆様に新たに生まれ変わった民泊施設を見学していただき、子どもたちが手作りしたクッキーと温かい飲み物を提供しました。このような交流を通じて、子どもたちも感謝の気持ちを伝えることができ、有意義な経験を得ることができました。

民泊「compass」のコンセプトと運営方針

民泊「compass」のコンセプトは、「高校生がつくる民泊に訪れる旅人へ、安らげる居場所と心満たされる体験を提供する」というものです。宿泊者は「旅人」として、特別な時間や体験を通じて新たな景色へ導かれることを期待されています。

ロゴデザインは、羅針盤をイメージし、人との関わりを大切にすることから水引を採用し、線がひと繋ぎになっていることが特徴です。これにより、人々が集まり、繋がる場所であることを表現しています。民泊「compass」は、地域の魅力を伝えるとともに、子ども食堂やフリースクールに通う子どもたちとの交流の場を提供します。

クラウドファンディングと支援の背景

民泊「compass」の立ち上げにあたっては、2023年7月に実施されたクラウドファンディングが重要な役割を果たしました。このクラウドファンディングでは、195人の支援者から目標金額の113％を達成する支援を受け、民泊施設の改修工事を行うことができました。これにより、高校生たちが自らの手で民泊運営に挑戦する基盤が整いました。

オープニングセレモニーでは、代表の水取博隆が支援者への感謝の気持ちを述べ、高校生たちがこのプロジェクトを通じてどのように成長していくかについて期待を寄せました。高校生たちは、民泊の運営を通じて得られる経験が将来の働き方や生き方に大きな影響を与えると考えています。

高校生たちの体験と成長

オープニングセレモニーを終えた高校生たちは、自らの成長を実感しています。彼らは、コンセプトを決定するための話し合いやロゴ制作を通じて、アイデアを膨らませ、会議の楽しさややりがいを感じることができました。民泊運営に向けた準備を進める中で、コミュニケーションへの興味や意識が変わったと語る高校生もいます。

また、フリースクールに通う小中学生たちも、サポーターの皆様との交流を通じて自信を持ち、感謝の気持ちを直接伝えることができました。このような経験は、子どもたちにとって貴重な成長の機会となっています。

民泊「compass」の今後の展望

民泊「compass」は、2025年2月の開業に向けて最終準備を進めています。高校生たちは、宿泊者に提供したい「心満たされる体験」や「泉佐野という街の魅力に触れる体験」を考え、動画を用いた発表を行いました。彼らの目指すのは、宿泊者が地域の魅力を存分に楽しむことができる“オンリーワンの民泊”です。

この民泊施設は、国内外の旅行者にとって安らげる居場所となり、地域とのつながりを深める場となることが期待されています。高校生たちは、運営を通じて得た経験を活かし、未来に向けて自らの道を切り開いていくことでしょう。

民泊「compass」の基本情報

民泊「compass」は、子どもたちが自らの未来を切り開くための貴重な体験の場であり、地域とのつながりを大切にしながら成長していくことを目指しています。今後の活動に注目が集まります。