2025年1月31日発売!ラジオのV字回復を描く『今、ラジオ全盛期。』の魅力
ベストカレンダー編集部
2024年12月29日 14:52
書籍発売
開催日:1月31日
ラジオの全盛期を迎える背景
2025年1月31日に発売される書籍『今、ラジオ全盛期。静かな熱狂を生むコンテンツ戦略』は、オールナイトニッポンの統括プロデューサーである冨山雄一氏が、ラジオ業界のV字回復を遂げた20年間の軌跡を解説します。本書では、ラジオがどのようにして衰退から復活、そして全盛期を迎えたのか、その過程を詳細に描写しています。
ラジオは2025年に放送開始100年を迎える重要なメディアであり、時代の波を乗り越えながら進化を遂げてきました。この書籍は、ラジオの「静かな熱狂」を生むためのコンテンツ戦略に焦点を当て、リスナーとの関係性やイベントの成功に至るまで、様々な要素を掘り下げています。
ラジオの復活とその要因
2000年代初頭、ラジオは厳しい状況に直面していました。ニコニコ動画などの新たなメディアの台頭によりリスナー数が減少し、リーマンショックの影響でスポンサーも減少したのです。かつては「オールナイトニッポン」の後クレジットに協賛企業名が入らない状況もありました。しかし、20年の時を経て、オールナイトニッポンは現在、年間70社以上のスポンサーに支えられ、1980年代の最盛期をも上回る状況にあります。
特に注目すべきは、オールナイトニッポンが東京ドームを満員にするイベントを開催するまでに至ったことです。この成功の背景には、リスナーとの関係性をじっくりと育む戦略がありました。冨山氏は、ラジオの復活にはリスナーとの絆を深めることが重要であると強調しています。
成功の鍵となる3つの柱
オールナイトニッポンのイベント成功の鍵は、以下の3つの柱に基づいています。
- 素の良さを生かす
現代社会では、加工された写真や動画が主流ですが、ラジオはその逆を行きます。リスナーに本来の自分を見せることで、他のメディアにはない独自の魅力を持つのです。 - 関係性を耕す
ラジオはパーソナリティとリスナーの間に特別な関係性を築きます。互いに顔を知らない間柄でも、親近感が生まれるのがラジオの特性です。 - じっくりと待つ
短期的な成果を追求する現代において、ラジオは長期的な視点を持っています。「ラジオは1クール10年」という言葉に象徴されるように、時間をかけて築くつながりが重要です。
これらの戦略が、ラジオの「静かな熱狂」を生み出し、年間25万人以上を動員するイベントを実現させました。
ラジオの裏側とそのストーリー
本書では、ラジオがどのようにして危機を乗り越えてきたのか、裏側からのストーリーを丁寧に描いています。特に、東日本大震災の際には、被災地に寄り添い、命に関わる情報を届け続けたラジオの存在意義が再評価されました。また、コロナ禍においても、従来の制作スタイルを見直し、新たな挑戦を続けています。
さらに、ラジオ史に残る名場面や、他のラジオ局とのコラボレーションの裏話も収録されており、ラジオファンだけでなく、初めてラジオに触れる人々にも楽しんでもらえる内容となっています。
書籍の構成
本書は以下の章で構成されています。
- プロローグ なぜラジオのイベントに16万人が集まったのか?
- はじめに
- Chapter1 ラジオは風前の灯火だった――2000年代の「衰退」
- Chapter2 「東日本大震災」でラジオの存在価値は変わった――2010年代前半の「転機」
- Chapter3 「SNS」と「イベント」がラジオを身近な存在にした――2010年代後半の「復活」
- Chapter4 「コロナ禍」の逆境がラジオを強くした――2020年代の「全盛」
- エピローグ これからラジオはどうするのか――ラジオのコンテンツ戦略
- おわりに
この構成は、ラジオの歴史を辿り、現在の状況を理解するための重要な手助けとなるでしょう。
著者と書籍情報
著者の冨山雄一氏は、オールナイトニッポン統括プロデューサーとして、2004年から放送業界に携わってきました。彼は、ラジオの環境がどのように変化してきたのかを目撃し、その歴史を綴ります。
書籍の詳細は以下の通りです。
書名 | 今、ラジオ全盛期。静かな熱狂を生むコンテンツ戦略 |
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著者 | 冨山雄一 |
定価 | 1738円(本体1,580円+税) |
体裁 | 四六判 / 224ページ / 1色刷 |
ISBN | 9784295410591 |
発行 | 株式会社クロスメディア・パブリッシング |
発売日 | 2025年1月31日 |
本書は、ラジオの未来を考える上で欠かせない一冊となるでしょう。ラジオの「静かな熱狂」を生み出すための戦略や、その裏側にあるストーリーを知ることで、より深くラジオを理解することができます。