スタディポケット、新チャット機能を12月30日に公開-文科省ガイドラインに基づく
ベストカレンダー編集部
2024年12月30日 14:51
新チャット機能公開
開催日:12月30日
学校向け生成AIサービス「スタディポケット」が新たなチャット機能を公開
スタディポケット株式会社は、2024年12月30日、教育機関や学校向けに特化した生成AI学習支援サービス「スタディポケット for TEACHER(教職員版)」において、文部科学省が2024年12月26日に発表した『初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver2.0)』に基づく新たなチャット機能を公開したことを発表しました。この機能は、教育現場における生成AIの活用を支援するために設計されており、特に多忙な教職員がガイドラインの内容を迅速に理解する手助けとなることを目的としています。
新チャット機能の概要
新たに提供されるチャット機能は、ユーザーからの質問やキーワードに基づいて、改訂されたガイドラインの該当箇所を自動的に参照し、要点をわかりやすく抽出して応答するシステムです。これにより、教職員はガイドラインの要点を素早く把握したり、疑問点をFAQ形式で調べたりすることが可能になります。
この機能は、教育現場での生成AIの利活用を促進し、教職員が持つ疑問や不安を軽減することを目的としています。特に、ガイドラインの内容を理解することが難しい多忙な教職員にとって、非常に有用なツールとなるでしょう。
具体的な応答例
チャット機能は、ユーザーが入力した質問に対して、具体的な情報を提供します。例えば、ユーザーが「ファクトチェックに関する生徒への指導上の注意点について」と質問した場合、以下のような出力が行われます。
- 情報の真偽の確認は児童生徒には難しい場合がある。
- ファクトチェックには、情報の発信者や発信された時期、内容、他の情報との比較など、複数の方法を組み合わせることが必要。
- 生成AIが出力した情報の信ぴょう性を確認する力を養うことが重要。
また、「キャラクター名を使ったプロンプトって授業で使っていいのでしょうか?」という質問に対しては、特定の固有名詞を使用しないようにする必要があることや、著作権法に関する注意点が示されます。
文部科学省のガイドラインについて
文部科学省が発表した『初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver2.0)』は、教育現場における生成AIの安全かつ効果的な活用を促進するためのもので、20ページ以上の内容が含まれています。このガイドラインは、生成AIを活用する際の注意点や具体的な事例が豊富に盛り込まれており、教育機関や学校が生成AIを導入する際の指針となるものです。
ガイドラインには、以下のような内容が含まれています:
- 生成AIを利用した教育活動の目的と意義
- 生成AIを使用する際の倫理的配慮
- 生成AIの利用に関する具体的な事例
- ファクトチェックや著作権に関する留意点
これらの情報を基に、スタディポケットのチャット機能は、教職員がガイドラインを効果的に活用できるように設計されています。
スタディポケット株式会社の取り組み
スタディポケット株式会社は、教育機関や学校に特化した生成AI学習支援サービスを提供しており、文部科学省の「学校DX戦略アドバイザー事業」サポート事業者としても登録されています。彼らの目標は、校務支援や学習指導の効率化を図りながら、生徒の主体的な学びを促すツールを開発することです。
このような取り組みを通じて、スタディポケットは多忙な教職員や保護者をサポートし、教育現場の質的向上に寄与することを目指しています。特に、生成AIを利用したサービスは、教育現場における新たな学びの形を提供するものとして注目されています。
まとめ
スタディポケットが提供する新たなチャット機能は、文部科学省が発表したガイドラインに基づいて、教育現場での生成AIの活用を支援するための重要なツールです。この機能により、教職員はガイドラインの要点を迅速に把握し、疑問点を解消することが可能となります。
以下に、スタディポケットの新チャット機能の主な内容を整理した表を示します。
機能 | 内容 |
---|---|
チャット機能 | ユーザーの質問に基づき、ガイドラインの該当箇所を参照し応答 |
応答例 | ファクトチェックや著作権に関する具体的な情報を提供 |
ガイドラインの内容 | 生成AIの安全かつ効果的な活用に関する指針 |
目的 | 多忙な教職員がガイドラインを理解する手助け |
このように、スタディポケットの新しいサービスは、教育現場における生成AIの利活用を促進し、教職員の負担を軽減することを目指しています。
参考リンク: