SUMINOE株式会社への社名変更と2025年の新たな経営戦略
ベストカレンダー編集部
2025年1月1日 09:45
SUMINOE社名変更
開催日:12月2日
新年のご挨拶と経済状況の振り返り
2025年1月1日、SUMINOE株式会社は、皆様に新年のご挨拶を申し上げます。旧年中は多くのご支援を賜り、心より感謝申し上げます。この新しい年を迎えるにあたり、私たちは昨年の経済状況を振り返り、今後の展望について考察します。
2024年の日本経済は、インバウンド需要の増加に伴う景気の回復が見られました。雇用や所得環境にも改善の兆しが見えましたが、一方で不安定な国際情勢や長期化する原材料・エネルギー価格の高騰、金利や物価の上昇が国内経済に与える影響は依然として懸念されるところです。このような状況の中、私たちSUMINOEは、持続可能な成長を目指し、さまざまな取り組みを進めてまいります。
社名変更と新たな事業戦略
2024年12月2日、当社は「住江織物株式会社」から「SUMINOE株式会社」へと社名を変更いたしました。この変更は、グローバル展開の加速と非繊維領域の拡充を目指すものであり、各事業の収益力および競争力向上を図るための重要なステップです。
当社グループの売上高における繊維系商材は約65%、非繊維系は約35%を占めています。もともと繊維系商材のバッキングやコーティングを行っていた当社は、樹脂やフィルムなどの非繊維系商材開発を進めることで、事業の多角化を図ってきました。この社名変更は、繊維にこだわらない事業の推進を意味し、今後の企業価値向上に寄与するものと考えています。
中長期経営目標「SUMINOE GROUP WAY 2025~2027 STEPⅡ」
私たちの中長期経営目標は、2022年5月期よりスタートし、最終目標として売上高1,000億円以上、営業利益率5%以上を掲げています。2024年5月期には売上高1,000億円以上を達成しましたが、今後は円高に振れた場合でも安定した事業基盤を維持する必要があります。
営業利益率5%以上については、未達成の状況が続いています。これを踏まえ、今後の3年間では以下の5つの重点テーマを追求します:
- 収益性の向上
- グローバル展開のさらなる強化
- ブランディングの向上
- 経営基盤の強化
- 非繊維領域の強化
これらのテーマを実行することで、持続的な成長と企業価値の向上を目指します。
自動車内装事業の展望
自動車内装事業においては、日系自動車メーカーの中国におけるEV需要の拡大に対する苦戦が影響していますが、2027年5月期までにグローバル戦略をアップデートし、収益力向上を目指します。特に、北中米拠点における本格成長に向けた投資を進め、海外市場でのプレゼンスを高める方針です。
当社の自動車内装材は、天井から足元までトータルでコーディネートできる特長を持っています。この特性を活かし、北中米拠点で外資系自動車メーカーへの販路拡大を図り、競合他社との差別化を進めることで、地位確立に取り組みます。
インテリア事業の強化
祖業であるインテリア事業においては、プロダクトポートフォリオの見直しを行い、既存事業の収益力を強化します。さらに、スペースデザインビジネスとのシナジー効果を高め、室内空間全体への提案力を強化し、新たな価値の創造に取り組んでまいります。
2025年の抱負と企業文化の向上
社名変更を経て迎える2025年は、新たなスタートを意味します。企業の持続的な成長には、社員が誇りを持って働ける環境が欠かせません。このため、社員の待遇改善に取り組むとともに、役員や社員一人ひとりが当社グループの提供価値や強みを理解し、グループ理念に基づいて行動できるよう、研修などを通じて意識改革を進めていきます。
これらの取り組みを中長期経営目標後半3ヵ年「SUMINOE GROUP WAY 2025~2027 STEPⅡ」の達成に結び付け、最終的な利益の厚みを増すことで企業価値の向上を図ります。
「あらゆる空間に、イノベーションを。」
このタグラインのもと、グループシナジーを最大限に発揮しながら、新生SUMINOEを作り上げ、新たな空間の価値創造につながるモノづくりに注力してまいります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 社名変更 | 住江織物株式会社からSUMINOE株式会社へ |
| 中長期経営目標 | 売上高1,000億円以上、営業利益率5%以上 |
| 重点テーマ | 収益性向上、グローバル展開強化、ブランディング、経営基盤強化、非繊維領域強化 |
| 自動車内装事業の特長 | 天井から足元までトータルコーディネート可能 |
| インテリア事業の目標 | プロダクトポートフォリオ見直し、シナジー効果の強化 |
以上が2025年の抱負と今後の展望です。今後も持続的な成長を目指し、企業価値の向上に努めてまいります。
参考リンク: