1月5日から岡山大学病院で国吉康雄模写作品の展示開始、アートで癒し提供

国吉康雄模写作品展示

開催日:1月5日

国吉康雄模写作品展示
岡山大学病院でどんな展示が始まったの?
国吉康雄の実寸大模写作品の展示が岡山大学病院で開始されました。患者や職員に癒しを提供する目的です。
展示されている作品はどんなもの?
国吉康雄の実寸大模写作品で、彼の独自のスタイルと技法を体感できる貴重な機会です。

岡山大学病院における国吉康雄模写作品の展示開始

国立大学法人岡山大学が2025年1月5日に発表したところによると、岡山大学病院の総合診療棟1階において、岡山市出身の洋画家で社会活動家である国吉康雄(1889~1953)の実寸大模写作品の展示が始まりました。この展示は、岡山大学大学院教育学研究科の「国吉康雄記念・美術教育研究と地域創生講座」が企画し、公益財団法人福武教育文化振興財団の支援を受けて実施される「国吉祭2024」の一環として行われています。

国吉康雄はアメリカで活躍した芸術家であり、その作品は多くの人々に影響を与えています。今回の展示は、岡山大学5D Lab.の協力により設置され、病院を訪れる患者や職員に癒しを提供することを目的としています。

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展示の背景と目的

岡山大学病院では、ホスピタルアートの導入を進めており、院内外から寄付された絵画や、職員や学生が手掛けたアート作品を展示しています。これにより、病院内の環境をより快適にし、患者の癒しに貢献することを目指しています。

国吉講座の准教授である才士真司氏と助教の伊藤駿氏、さらに自主ゼミナールの有志学生たちの提案により、病院のメインストリートの壁面を活用したダイナミックなアートスペースが完成しました。この展示は、国吉康雄の芸術を通じて地域の文化を再認識し、医療環境の向上を図ることを目的としています。

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展示される模写作品の詳細

展示されている模写作品は、国吉康雄が実際に使用した画材を用いており、模写としては非常に珍しい「実寸大」で制作されています。広島市立大学や筑波大学で油彩画を学ぶ学生たちが、国吉講座が主導する「国吉康雄プロジェクト」に基づき、画材と技法の研究の一環として制作に挑みました。

模写作品は、国吉康雄が完成させた当時の色彩の輝きを保っており、経年による劣化を受けていない状態で展示されています。特に、国吉が好んだ「カゼイン」というマットな質感の速乾性の絵の具を用いた作品「少女よ、お前の命のために走れ」の制作過程も紹介されており、薄く塗り重ねられた絵の具の層が生み出す色彩の変化を観察することができます。

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展示作品一覧

  • 少女よ、お前の命のために走れ
  • ミスターエース
  • 安眠を妨げる夢
  • 制作中(最後の自画像)
  • ここは私の遊び場

これらの作品は、国吉康雄の芸術的な到達点を示すものであり、彼の独自のスタイルや技法を堪能できる貴重な機会となっています。

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今後の展示計画

岡山大学病院では、今後もアートの力を取り入れ、患者に優しい環境づくりを進めていく方針です。展示は岡山大学5D Lab.や岡山大学附属図書館と連携し、半年に一回程度の間隔で展示替えを行う予定です。このような取り組みを通じて、優れた医療人の育成と医療の発展に貢献していくことが期待されています。

岡山大学病院は、地域に根ざした中核的な研究大学として、今後も地域の文化や芸術を大切にしながら、医療環境の向上に寄与していくことを目指しています。

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まとめ

展示名 場所 開催日 主催
国吉康雄模写作品展示 岡山大学病院 総合診療棟1階 2025年1月5日より 岡山大学大学院教育学研究科 国吉康雄記念・美術教育研究と地域創生講座

この展示は、岡山大学病院を訪れる全ての人々に、国吉康雄の作品を通じて新たな視点を提供し、アートの持つ力を実感してもらうことを目的としています。今後の展示替えによって、さらなる作品が紹介されることが期待されています。

参考リンク: