シャボン玉石けん、115周年迎え新商品ペットシャンプーを1月6日発売

2025年の年頭所感

シャボン玉石けん株式会社は、2025年1月6日に新年のご挨拶を行いました。2024年は無添加石けんの製造・販売に切り替えて50年という節目の年であり、次の50年に向けた新たな一歩を踏み出す重要な年となりました。これまでのご支援に感謝しつつ、昨年を振り返ると、数多くの変化とともに災害や安全について考える一年であったことに気づかされます。

昨年の振り返りと支援活動

2024年の元日に発生した能登半島地震では、下水道の被害により下水処理ができない状況が続きました。この地域は漁業を生業としているため、環境への配慮が求められました。シャボン玉石けんは、無添加石けんを通じて地域のニーズに応え、移動洗濯カーや移動温泉施設を活用した入浴支援を行い、洗濯石けんやハンドソープ、ボディソープ、ハミガキなどの支援物資を提供しました。

引き続き、被災地の復旧と復興を願い、災害時の衛生管理に役立つ啓発や商品開発に取り組む意向を示しています。

周年事業の展開

昨年は様々な周年事業も展開されました。春先には、新しいスキンケアブランド「OurSHABON（アワーシャボン）」が立ち上げられ、敏感肌や乾燥肌のお客さまに寄り添った製品の拡充が予定されています。ブランド名には、シャボン玉のイメージを連想させる「泡（あわ）」と、作り手・使い手の両方を示す「Our（アワー：私たち）」が込められています。

また、「洗おう 笑おう」という新たなコンセプトを打ち出し、無添加石けんを通じて生活者の笑顔を生み出すプロモーションも展開されました。

ファンミーティングの開催

全国5か所で開催されたファンミーティングでは、参加者から貴重なご意見やエールをいただき、シャボン玉石けんの商品やブランドに対する理解を深める機会となりました。11月にはJR西日本が開催したイベントで、当社の粉石けんを提供し、無添加石けんの歴史を振り返る体験も行われました。

新たな製品と海外展開

2024年は新たなカテゴリーへの参入を積極的に推進しました。業務用では、生活者のエシカル消費ニーズに応える製品を展開し、コインランドリーや布団洗い向けの製品が登場しました。また、歯科業界向けの専売品として、義歯洗浄剤「シャボン玉デンタルソープ」を発売しました。近い将来、一般消費者向けにも販路を拡大する計画があります。

海外展開の進展

海外展開も東南アジアを中心に進めており、2024年にはフィリピンでの取引を開始し、今後はベトナムにも拡大予定です。さらに、ヨーロッパやオセアニアからの引き合いもあり、将来的にはインドやサウジアラビアなども見据えています。新設された海外営業課では、新たなコンセプトメッセージ「Wellness with Less」を軸に、世界への展開を目指しています。

環境への取り組みと企業理念

環境配慮型「石けん系消火剤」の開発においては、JICAの委託事業を通じて国際研修を受け入れ、インドネシア国内での普及に向けた実証実験も成功しました。2024年11月には環境防災部を新設し、消火剤事業の基盤を強化する方針です。

2025年はシャボン玉石けんの創業115周年、そしてイメージキャラクターのシャボンちゃん誕生50周年を迎えます。中期経営計画では、売上100億円の達成がほぼ確実とされており、原料高や物流コストの高騰という厳しい状況にもかかわらず、お客様のニーズに応えられるよう努力を続けます。

新商品の展開と社会貢献

今後は「人の健康」「動物の健康」「環境の健全性」を一つの健康と捉えた「ワンヘルス」の考えに基づき、犬猫用のペットシャンプーを自社通信販売限定で発売予定です。また、新ブランドOurSHABONでは春夏の新商品も発表予定です。

さらに、Z世代や若年層を研究・分析する社内プロジェクト「ぜとらぼ」も立ち上げ、共感を生み出しファンを増やす取り組みを進めています。新しいオウンドメディア「シャボンと。」もスタートし、シャボン玉石けんの信念や歴史、作り手や経営者の意志を伝えるプラットフォームを構築していきます。

安全で働きやすい職場作り

社会やニーズの変化に対応し、安全で働きやすい職場作りやウェルビーイングの向上を実現するために、工場の増設やスマートファクトリー化を含むDXの推進にも取り組んでいます。

シャボン玉石けんは、引き続き「健康な体ときれいな水を守る。」という企業理念のもと、無添加石けんのさらなる認知・普及のために挑戦を恐れず、ブランディングを強化し、社会課題の解決に貢献できる企業として邁進していきます。

2025年の展望をまとめる

以上の内容から、シャボン玉石けんは2025年も多くの挑戦を続け、企業理念を実現するために努力していくことが分かります。今後の展開や取り組みに注目が集まります。