長府バイオマス発電所が営業運転を開始、再生可能エネルギーで地域に貢献
ベストカレンダー編集部
2025年1月7日 09:45
長府バイオマス運転開始
開催日:12月30日
長府バイオマス発電所の営業運転開始
2025年1月6日、株式会社東京エネシスは、長府バイオパワー合同会社(CBP)が事業主体として運営する長府バイオマス発電所の営業運転を2024年12月30日に開始したことを発表しました。この発電所は山口県下関市に位置し、木質ペレットを100%使用した出力規模74,950kWのバイオマス専焼発電所です。
本発電所は再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT制度)を利用しており、中国電力ネットワーク株式会社へ電力を売電しています。年間の売電量は約5.2億kWhが見込まれており、地域のエネルギー供給に大きく寄与することが期待されています。
発電所の運営体制
長府バイオマス発電所の運営は、CBPが主体となり、出資5社が各社の強みを活かして運用・保守、燃料の調達・輸送などの業務を実施しています。出資5社は以下の通りです:
- 株式会社東京エネシス
- 石油資源開発株式会社
- 株式会社MOT総合研究所
- 株式会社長府製作所
- 川崎近海汽船株式会社
これらの企業は、CBPに対して行政や周辺地域との関係構築・維持に協力し、地域の理解と支援を得るための活動も行っています。
発電所の概要
長府バイオマス発電所の詳細は以下の通りです:
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名称 | 長府バイオマス発電所 |
| 住所 | 山口県下関市長府扇町10-52 |
| 用地面積 | 62,800㎡ |
| 発電方式 | 汽力 |
| 出力規模 | 74,950kW |
| 燃料 | 木質ペレット100%(海外から輸入) |
| 売電先 | 中国電力ネットワーク株式会社(FIT売電単価21円/kWh) |
| 年間売電量見込み | 約5.2億kWh |
| 事業主体 | 長府バイオパワー合同会社 |
| アセット管理者 | 株式会社ジャペックスグリーンエナジー(JAPEX100%出資子会社) |
| 施工者 | 三菱重工業株式会社 |
| 営業運転開始 | 2024年12月30日 |
この発電所は、環境負荷の低い再生可能エネルギーの普及拡大に寄与し、地域経済の発展にも貢献することを目指しています。
事業主体・出資会社の概要
長府バイオパワー合同会社(CBP)は、2020年11月9日に設立され、山口県下関市に本社を置いています。以下は出資会社の概要です:
| 会社名 | 出資比率 | 事業内容 |
|---|---|---|
| 石油資源開発株式会社(JAPEX) | 39.9% | エネルギー資源の探鉱、開発、生産、再生可能エネルギー資源の開発等 |
| 株式会社東京エネシス | 20.0% | 発電所・変電所の電力設備の建設・保守、再生可能エネルギー発電事業等 |
| 株式会社MOT総合研究所 | 15.1% | サステナブルプロジェクトの企画・開発・投資等 |
| 株式会社長府製作所 | 15.0% | 給湯機器・空調機器等の開発・製造・販売 |
| 川崎近海汽船株式会社 | 10.0% | 海上運送事業、海洋作業支援船業等 |
これらの会社はそれぞれの専門性を活かし、長府バイオマス発電所の運営を支えています。
まとめ
長府バイオマス発電所は、再生可能エネルギーの促進と地域経済の発展を目指す重要なプロジェクトです。以下に、発電所の主要な情報を整理しました。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名称 | 長府バイオマス発電所 |
| 所在地 | 山口県下関市長府扇町10-52 |
| 営業運転開始日 | 2024年12月30日 |
| 出力規模 | 74,950kW |
| 燃料 | 木質ペレット100% |
| 年間売電量見込み | 約5.2億kWh |
| 事業主体 | 長府バイオパワー合同会社 |
この発電所が地域に与える影響や、再生可能エネルギーの普及に向けた取り組みは、今後も注目されることでしょう。
参考リンク: