株式会社beads、1月9日に10億円の資金調達を完了しホスピス住宅事業を拡大

株式会社beads、シリーズAラウンドで10億円の資金調達を実施

超高齢化社会における地域課題に対し、「第三の居場所づくり」を通じて貢献する株式会社beads（本社：福岡県福岡市、代表：山﨑大輔）は、2025年1月9日、Eight Roads Ventures Japanおよび農林中金キャピタル株式会社を引受先とする第三者割当増資により、シリーズAラウンドで総額約10億円の資金調達を実施したことを発表しました。

今回の資金調達は、地域の課題に寄り添い、共に解決を目指すベンチャーキャピタルの皆さまの支援を受けており、人生の最終段階を迎える方々を温かく支える「第三の居場所づくり」を進めるための強力な経営体制が整いました。

調達資金の活用とビジョンの実現

調達した資金は、ホスピス住宅の新規開設や採用、組織強化に活用され、より多くの方々に安心できる場所を提供することを目指しています。株式会社beadsは、「一人ひとりが自分らしい人生の最終段階を選択できる未来をつくる」というビジョンの実現に向けて、地域と共に成長し、貢献し続けることを掲げています。

2023年12月には九州初のホスピス住宅「ビーズの家」を開業し、地元の皆さまからの支援により入居率は8割を超えています。これにより、地域に根差した施設運営が行われており、専門性をもったスタッフのサポートや住環境、ICT設備にこだわり、ケアの質の向上に努めています。

超高齢化社会における「ホスピス住宅」の重要性

2025年を迎える日本は超高齢化社会に突入し、看取り難民の増加や地域医療の在り方に関する社会課題が深刻化しています。これに伴い、ホスピス住宅という選択肢が当たり前になるよう、事業を拡大し、多くの地域の皆様に貢献する必要性が高まっています。

ホスピス住宅とは、主に末期がんや神経難病などの方が、ご自宅や病院での暮らしに不便を感じることなく、人生の最終段階まで安心して過ごせる住宅型の施設を指します。これまで日本では病院での看取りが主流でしたが、今後は介護施設や在宅医療、ホスピス住宅などが主要な選択肢となることが期待されています。

ホスピス住宅「ビーズの家」の特徴

ホスピス住宅「ビーズの家」は、24時間対応の訪問看護ステーションや訪問介護ステーションを併設しており、地域の医療機関とも連携を取りながら、医療的ケアだけでなく「その人らしい暮らし」にも焦点を当てています。これにより、ご利用者様やご家族が最期まで快適な生活を送れるようサポートしています。

「その人らしい暮らし」とは、特別なことではなく、これまでの人生で大切にしてきたことが病気や障がいがあっても大切にされ続けることを意味しています。この理念に基づき、beadsはホスピス住宅を通じて、地域社会に貢献していくことを目指しています。

投資家からの期待とコメント

今回の資金調達において、Eight Roads Ventures Japanのパートナーである香本慎一郎氏は、米国や欧州でのホスピスの普及を見てきた経験を踏まえ、日本における医療費の増加や自宅療養のニーズに応えるべく、beads社の理念に共感し投資を決定したと述べています。

また、農林中金キャピタル株式会社の代表取締役社長である和田透氏は、農業就業人口の高齢化に伴う課題を認識し、beads社のホスピス住宅のコンセプトがJAグループの理念と合致することから、支援を行うことに意義を感じています。

ホスピス住宅「ビーズの家南片江」の詳細

ホスピス住宅「ビーズの家南片江」は、2023年12月10日より入居を開始します。以下は施設の詳細です。

ご入居の対象となる方は、末期がんや神経難病など厚生労働大臣が認める特定疾病の方や、医療や看護介護の支援を必要とする方です。また、看護師や介護士などの採用情報も掲載されており、詳細は公式サイトをご確認ください。

株式会社beadsの情報

株式会社beadsは、ホスピス住宅事業を中心に、訪問看護ステーションや訪問介護ステーションを運営しています。以下に企業情報をまとめます。

株式会社beadsは、超高齢化社会における地域課題に対し、ホスピス住宅という新しい選択肢を提供し、看取り難民を減少させるために全力を尽くしています。今回の資金調達がその活動の一助となり、多くの方々に安心できる場所を提供できることが期待されます。