安堂ホセ『DTOPIA』が第172回芥川賞受賞!1月26日刊行記念イベント開催

DTOPIA刊行記念イベント

開催日:1月26日

DTOPIA刊行記念イベント
安堂ホセの『DTOPIA』ってどんな話?
『DTOPIA』は恋愛リアリティショーを舞台にした小説で、ジェンダーや人種などのテーマを扱い、スリリングな展開が魅力です。
『DTOPIA』の刊行記念イベントっていつやるの?
『DTOPIA』の刊行記念イベントは2025年1月26日に青山ブックセンターで開催されます。安堂ホセと伊藤亜和の対談もあります。

安堂ホセ『DTOPIA(デートピア)』が第172回芥川賞を受賞

2025年1月15日、安堂ホセ著の小説『DTOPIA(デートピア)』が第172回芥川龍之介賞を受賞したことが発表されました。この作品は、恋愛リアリティ―ショー「デートピア」を舞台にしたスリリングで重層的なストーリーを描いており、選考委員からも高い評価を受けています。

選考委員には、小川洋子氏、奥泉光氏、川上弘美氏、川上未映子氏、島田雅彦氏、平野啓一郎氏、松浦寿輝氏、山田詠美氏、吉田修一氏が名を連ねています。『DTOPIA』は、昨年10月に第46回野間文芸新人賞候補作にも選ばれ、著者の第3作目として期待されていました。

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『DTOPIA』の内容とテーマ

『DTOPIA』の舞台は、南太平洋の楽園ボラ・ボラ島です。この作品では、白人女性“ミスユニバース”を巡り、Mr.L.A、Mr.ロンドン、Mr.東京など、各国・各都市を代表する10名の男性が競い合う様子が描かれています。全10エピソードからなるこのショーの撮影には、40台ものカメラが使用され、視聴者は島の隅々から、また空中や水中を回遊しながら出演者たちを追跡します。

物語は過去、現在、未来を交錯させながら、執着と忘却を繰り返す視点から展開されます。固定観念を問い直す内容は、ジェンダーやセクシャリティ、人種、出自に対する暴力、さらには欺瞞と印象操作といったテーマを扱っています。安堂ホセは、これまでの作品に続き、圧倒的なストーリー展開で読者を魅了しています。

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受賞後初イベントの開催

受賞を記念して、2025年1月26日(日)に『DTOPIA』の刊行記念イベントが開催されます。このイベントでは、安堂ホセ氏と文筆家の伊藤亜和氏が対談し、それぞれの作品に込めた思いや創作スタイルについて語ります。

イベントの詳細は以下の通りです:

  • 開催日:2025年1月26日(日)
  • 開催時間:18:00〜19:30(開場17:30〜)
  • 料金:1,650円(税込)
  • 定員:100名
  • 会場:青山ブックセンター本店 大教室(東京都渋谷区神宮前5-53-67)
  • お申込みページ:こちら

トークイベント終了後にはサイン会も予定されており、参加者には貴重な体験が待っています。

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絶賛の声が寄せられる『DTOPIA』

『DTOPIA』に寄せられた絶賛の声は多岐にわたります。作家の柳美里氏は、「安堂ホセは、物語の磁石を持っている」と評し、現実世界の不都合な言葉を巧みに扱うその技術を称賛しています。また、高橋源一郎氏は「壮大な展開が繰り広げられ、感動的なラストが印象的」と述べています。

さらに、佐藤究氏は「強烈な皮肉とクールな文体が印象的で、一晩で読み終えた」と感想を寄せ、渡邊英理氏は「この小説を読むことは自らの感性を問い直すことである」とし、必読の一作として推奨しています。

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著者・安堂ホセについて

安堂ホセは1994年に東京都で生まれ、2022年に『ジャクソンひとり』でデビューしました。この作品は第59回文藝賞を受賞し、2023年には第168回芥川賞候補にも選ばれました。続く2作目『迷彩色の男』も第170回芥川賞候補となり、今回の『DTOPIA』でデビュー以来3作連続の候補入りを果たしました。

著者の書誌情報は以下の通りです:

書名 著者 仕様 発売日 税込定価 ISBN 装丁
DTOPIA(デートピア) 安堂ホセ 46判/上製/160ページ 2024年11月1日 1,760円(本体1,600円) 978-4-309-03928-2 川名潤

『DTOPIA』は、各書店で電子書籍も配信中です。詳細はこちらをご覧ください。

安堂ホセの作品は、読者に深い感動を与え、現代社会の様々な側面を鋭く描き出しています。受賞を機に、さらなる注目を集めることでしょう。

参考リンク: