M5Stackの新製品「LLMモジュール」が1月15日に販売開始、オフラインAIを実現
ベストカレンダー編集部
2025年1月16日 09:42
M5Stackモジュール販売
開催日:1月15日
M5Stack社の新製品「M5Stack LLM モジュール」の販売開始
株式会社スイッチサイエンスは、2025年1月15日より、M5Stack社の新製品「M5Stack LLM モジュール」の販売を開始します。このモジュールは、オフライン環境で大規模言語モデル(LLM)を活用することを可能にするもので、プライバシーや安定性を重視したAI機能の追加を実現します。
「M5Stack LLM モジュール」は、M5ホストとプラグアンドプレイで接続でき、ArduinoやUIFlowライブラリ、M5Stackが提供する開発用フレームワークStackFlowを利用することで、簡単に機能を実装できます。これにより、オフラインの音声アシスタントやスマートホーム制御、インタラクティブロボットなど、多様なプロジェクトに最適なソリューションとなっています。
「M5Stack LLM モジュール」の主な特徴と仕様
このモジュールは、先進的なSoC(System on Chip)Axera AX630Cを搭載しており、3.2 TOPSの演算能力を持ち、Transformerモデルをネイティブにサポートしています。これにより、複雑なAIタスクを効率的に処理することが可能です。
「M5Stack LLM モジュール」の具体的な仕様は以下の通りです:
| 仕様項目 | 詳細 |
|---|---|
| SoC | Axera AX630C @ デュアルコア Cortex A53 1.2 GHz |
| 演算能力 | 最大 12.8 TOPS @INT4、3.2 TOPS @INT8 |
| メモリ | 4 GB LPDDR4(1 GB システムメモリ、3 GB ハードウェアアクセラレータ専用) |
| ストレージ | 32 GB eMMC5.1 |
| 通信 | UART(デフォルトボーレート 115200@8N1) |
| マイクロフォン | MSM421A |
| スピーカー | 8Ω@1 W / サイズ 2014 キャビティスピーカー |
| 消費電力 | アイドル時:5 V@0.5 W、フル負荷:5 V@1.5 W |
| 動作温度 | 0~40℃ |
| 製品サイズ | 54 x 54 x 13 mm |
| 製品重量 | 17.4 g |
多様な機能と互換性
「M5Stack LLM モジュール」には、音声応答やデータ転送に対応するためのマイクロフォン、スピーカー、TFストレージカード、USB OTG、RGBステータスライトが搭載されています。これにより、様々なアプリケーションのニーズに適合し、TFカードを利用したファームウェアのコールド/ホットアップデートやUART通信インターフェースによるデバッグも可能です。
また、USBはUSBマスタ/スレーブ自動切換をサポートしており、カメラなどのUSB機器の接続も行えます。さらに、初期ロットにはLLMデバッグツールキットが付属し、本モジュールをシングルボードコンピュータとして接続することもできます。
販売情報と価格
「M5Stack LLM モジュール」は、スイッチサイエンスのウェブショップにて販売されます。
具体的な販売情報は以下の通りです:
- 型番:M5STACK-M140
- 商品名:M5Stack LLM モジュール
- 価格(消費税込み):9,482 円
- 内容物:1 x Module LLM(初期ロットには「LLMデバッグツールキット」が付属)
- 購入ページ:こちらから
まとめ
「M5Stack LLM モジュール」は、オフラインでのLLM活用を実現する革新的な製品であり、さまざまなプロジェクトに対応可能な多機能なモジュールです。プライバシーを重視し、安定したAI機能を提供するこのモジュールは、特に音声アシスタントやスマートホーム、インタラクティブロボットなどの分野での利用が期待されます。
以下に、本製品の特徴や仕様をまとめました:
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| オフライン推論 | プライバシーと安定性を担保 |
| 演算能力 | 3.2 TOPS@INT8 |
| 対応機能 | KWS、ASR、LLM、TTS |
| マルチモデル処理 | 複数のモデルを並行処理可能 |
| ストレージとメモリ | 32 GB eMMC、4 GB LPDDR4 |
| デバッグツールキット | 初期ロットに付属 |
このように、「M5Stack LLM モジュール」は多くの機能を備えた製品であり、今後のプロジェクトにおいて大いに役立つでしょう。