ボサノヴァ音楽の魅力を描く映画『ボサノヴァ～撃たれたピアニスト』4月11日公開

映画『ボサノヴァ～撃たれたピアニスト』2025年4月11日（金）公開決定

映画『ボサノヴァ～撃たれたピアニスト』が、2025年4月11日（金）に劇場公開されることが決定しました。この作品は、アカデミー賞®外国語映画賞を受賞した『ベルエポック』の監督フェルナンド・トルエバと、ハビエル・マリスカルの共同監督によるもので、ブラジル音楽への愛情が込められた作品です。

本作の舞台は、ブラジルのリオデジャネイロに移され、ラテンアメリカの歴史を描きながら、音楽の伝説をスクリーンに蘇らせる試みがなされています。特に2025年は日本とブラジルの修好130周年という節目の年でもあり、音楽ファンや歴史好き、さらにはラテン文化を愛する全ての人々にとって、心に響く作品となることでしょう。

作品の概要とストーリー

『ボサノヴァ～撃たれたピアニスト』は、1959年のブラジルを背景に、ボサノヴァの音楽がどのように世界に影響を与えたのかを探る物語です。ニューヨークの音楽ジャーナリスト、ジェフ・ハリスがリオデジャネイロを訪れ、ボサノヴァの重要な人物であるテノーリオ・ジュニオルの失踪を追いかける姿が描かれています。

物語の中で、テノーリオは繊細な演奏で聴衆を魅了するジャズピアニストであり、彼の失踪は音楽界に衝撃を与えました。全体主義体制が迫るラテンアメリカの中で、ジャーナリストが見た真実とは何か、そしてテノーリオの音楽がどのように生き続けるのかが描かれます。

声の出演と音楽の魅力

声の出演には、ハリウッドで幅広く活躍するジェフ・ゴールドブラムが起用されています。彼は自身も優れたジャズピアニストであり、物語の語り部としてリアリティを加えています。また、映画にはボサノヴァの名曲も多数登場し、観客にとって聴き逃せない作品となっています。

特に、詩人ヴィニシウス・ヂ・モライスと作曲家アントニオ・カルロス・ジョビンによる楽曲は、スクリーンで蘇り、ボサノヴァの魅力を存分に味わうことができます。

アーティストからのコメント

映画の公開に先立ち、ブラジル音楽を熟知するアーティストたちからもコメントが寄せられています。

• 小野リサ：「Tenorio Juniorさんは親しい友人であり、尊敬するピアニストでした。アニメーションで描かれたリオデジャネイロの風景は、素敵な生演奏のサウンドと共に特別な雰囲気を醸し出しています。彼が生きていたら、きっとお会いすることができたでしょう。」
• 當間ローズ：「MPBやボッサ、ブラジリアン音楽のレジェンドたちの肉声がアニメーションに合わせて聴けることに鳥肌が立ちます。この映画は、ブラジリアン音楽への敬意が込められたラブレターです。」

特報とポスタービジュアルの解禁

映画の特報と日本版ポスタービジュアルも解禁されました。特報では、現代のニューヨークから始まり、音楽ジャーナリストがリオデジャネイロに旅立つ様子が描かれています。ボサノヴァの歴史を探るジャーナリストの姿は、観客に強い興味を抱かせることでしょう。

日本版ポスタービジュアルは、トルエバ監督が敬愛するフランソワ・トリュフォー監督の作品をオマージュしたものです。テノーリオ・ジュニオルの指先と眼差しは、彼の音楽の深さを感じさせる印象的なデザインとなっています。

作品情報と公開日

『ボサノヴァ～撃たれたピアニスト』の作品情報は以下の通りです。

本作は、ヒューマントラストシネマ渋谷、kino cinéma新宿ほか全国順次公開される予定です。音楽と歴史が交差するこの作品は、多くの観客に新たな感動を提供することでしょう。

映画『ボサノヴァ～撃たれたピアニスト』は、ブラジル音楽の魅力を余すところなく伝える意欲作です。音楽ファンや映画ファンにとって、見逃せない作品となることが期待されます。