アークスが5.3億円の資金調達を発表、生殖補助医療の自動化を加速

アークス資金調達

開催日:1月20日

アークス資金調達
アークスってどんな会社なの?
アークスは生殖補助医療の自動化を目指す企業で、研究開発や臨床研究を通じて不妊治療の質を向上させることを目指しています。
資金調達したお金は何に使うの?
調達した資金は研究開発の推進、臨床研究、国内外での社会実装、人材採用に使われます。

アークス、プレシリーズAラウンドでの資金調達を発表

株式会社アークス(本社:東京都渋谷区、代表取締役:棚瀬将康)は、2025年1月20日にプレシリーズAラウンド(1st close)で約5.3億円の資金調達を実施したことを発表しました。この資金調達は、生殖補助医療の自動化を目指す同社の事業開発を加速するための重要なステップです。

今回のラウンドでは、新規投資家であるジャフコ グループ株式会社がリード投資家として参加し、既存投資家の株式会社ディープコア、株式会社みらい創造インベストメンツ、さらに新たにみずほキャピタル株式会社が引受先となっています。また、2025年3月までに追加で約2億円の資金調達を行う予定です。

資金調達の背景と用途

アークスはこれまで、生殖補助医療における様々な課題解決に向け、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)や厚生労働省の助成金を活用し、研究開発を進めてきました。今回調達した資金は、引き続き研究開発の推進、臨床研究、国内及び海外における社会実装、そして組織拡大に伴う人材採用に充てる予定です。

具体的には、以下のような項目に資金を活用する計画です。

  • 研究開発の推進
  • 臨床研究の実施
  • 国内外での社会実装
  • 人材採用による組織拡大

生殖補助医療の現状とアークスの役割

生殖補助医療とは、体外受精や顕微授精など、高度に人の手を介在させた不妊治療のことを指します。出産年齢の高齢化が進む先進国では、近年その需要が著しく増加しており、2022年には日本の子供の約10人に1人が生殖補助医療で誕生しています。この傾向は今後も続くと予測されています。

生殖補助医療は、自然に妊娠することが難しい夫婦にとって希望の光となる医療ですが、医療機関においては医療の質を維持・担保し、治療の成功率を向上させることが求められます。アークスは、不妊治療の質を高め、より多くの人々が安心して治療を受けられる社会の実現に向け、研究開発を進めています。

採用活動と今後の展望

アークスでは、今後の研究強化に伴い、研究者、エンジニア、バックオフィス人材の積極的な採用を行っています。新たな人材を迎え入れることで、さらなる技術革新とサービスの向上を目指しています。また、詳細な情報については、アークスの公式ウェブサイトやEメール(info@arcs-inc.jp)を通じて問い合わせが可能です。

資金調達に関して、ジャフコ グループ株式会社の沼田朋子氏と今井健人氏は、アークスのプロダクトが不妊治療の現場に革新をもたらす可能性があると評価しています。さらに、株式会社ディープコアの左英樹氏は、アークスが臨床現場の課題を解決し、質の高い不妊治療を実現するための努力を期待しています。

資金調達に対する各社のコメント

多くの投資家からの期待が寄せられる中、アークスの資金調達に関するコメントも届いています。以下に主要なコメントをまとめます。

ジャフコ グループ株式会社
生殖補助医療領域における先進的な研究開発に基づいたアークス社のプロダクトは、独自性の高いアプローチを特徴としており、世界的にその重要性が高まる領域と認識しています。
株式会社ディープコア
アークスが今回調達した資金を活用し、事業や研究開発を加速させることで、臨床現場の課題を解決し、高品質な不妊治療を実現することを期待しています。
株式会社みらい創造インベストメンツ
アークスがAI技術を活用し、革新的な生殖医療システムの開発を推進することに大きな期待を寄せています。
みずほキャピタル株式会社
アークス社がAIとロボティクスを組み合わせた革新的な技術を通じて、妊娠率向上や作業支援・自動化に挑戦する社会的意義のある事業を展開していることに感銘を受けています。

まとめ

株式会社アークスは、プレシリーズAラウンドでの約5.3億円の資金調達を通じて、生殖補助医療の自動化を進めるための重要な一歩を踏み出しました。これにより、研究開発の推進や臨床研究、国内外での社会実装が加速されることが期待されます。生殖補助医療の重要性が高まる中、アークスは不妊治療の質を向上させ、より多くの人々に安心して治療を受けられる社会を目指して邁進していく方針です。

以下に、この記事で取り上げた内容をまとめました。

項目 詳細
資金調達額 約5.3億円
リード投資家 ジャフコ グループ株式会社
既存投資家 株式会社ディープコア、株式会社みらい創造インベストメンツ
新規投資家 みずほキャピタル株式会社
資金の用途 研究開発推進、臨床研究、社会実装、人材採用
生殖補助医療の重要性 出産年齢の高齢化に伴い需要が増加

アークスの今後の動向に注目が集まります。

参考リンク: