フェイガーが11.7億円の資金調達を実施、持続可能な農業推進へ
ベストカレンダー編集部
2025年1月20日 14:53
フェイガー資金調達
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株式会社フェイガー、シリーズAラウンドファーストクローズで11.7億円の資金調達を実施
持続可能な農業を目指し、カーボンクレジットの生成と販売を通じた環境価値市場の創出を推進する株式会社フェイガー(本社:東京都港区、代表取締役:石崎 貴紘)は、2025年1月20日にシリーズAラウンドファーストクローズで11.7億円の資金調達を実施したことを発表しました。この資金調達は、株式会社環境エネルギー投資、インキュベイトファンド株式会社、東京海上ホールディングス株式会社を引受先とする第三者割当増資によるものです。
この資金調達は、持続可能な農業を推進するための重要なステップとなります。フェイガーは、農業分野における温室効果ガス削減のポテンシャルに着目し、水田の中干し期間延長を通じて脱炭素農業を推進しています。
調達の背景と今後の展開
フェイガーは、2023年1月にシードラウンドで7,200万円の資金調達を実施し、同年には約2,000ha、5,000t-CO2のクレジット生成実績を収めました。2023年12月にはプレシリーズAラウンドで3.4億円の資金調達を行い、2024年には25,500ha、約136,000t-CO2のクレジット生成の申請を進める予定です。
さらに、2024年7月にはベトナム現地法人Faeger Vietnam Co. Ltd.を設立し、東南アジアでのJCM(Joint Crediting Mechanism)を中心とした海外展開を進めています。今回の資金調達は、国内外での持続可能な農業の推進に向けた重要な基盤となります。
フェイガーの展開地域
フェイガーは、農業における温室効果ガス削減を目指し、主に水田の中干し期間延長を通じて脱炭素農業を推進しています。この取り組みの成果をクレジット化し、農家への還元を行っています。また、カーボンクレジットの生成から販売までを一貫して取り組むことで、企業に対して「顔が見えるクレジット」を提供しています。
企業は、これらのクレジットを購入することで、生産者や地域社会に直接貢献することができ、「なぜそのクレジットを購入するのか」というストーリーを通じて自社の企業戦略に合致した購入の妥当性を伝えることが可能となります。
フェイガーのビジネスモデル
フェイガーのビジネスモデルは、農業由来のカーボンクレジットを生成し、それを企業に提供することにあります。具体的には、農家と共同で脱炭素農業を推進し、その成果をクレジットとして収益化します。
- 農家との協力による脱炭素農業の推進
- クレジットの生成と販売の一貫した取り組み
- 企業に対する「顔が見えるクレジット」の提供
このビジネスモデルにより、企業は環境価値を高めるとともに、地域社会への貢献を実現することができます。
チームの紹介
フェイガーのCEOである石崎貴紘氏は、会社の成長を支えてくれた生産者やクレジット購入企業、アライアンス企業、そして仲間たちに感謝の意を表しました。彼は、今回の資金調達がさらなる成長を支えるための重要な要素であると強調しています。
また、各投資家からのコメントも紹介されており、株式会社環境エネルギー投資の河村修一郎氏は、国内の水田でのクレジット創出量の成長を期待し、インキュベイトファンド株式会社の村田祐介氏は、フェイガーが農業由来のカーボンクレジット市場でトップポジションに成長していることを評価しています。
採用について
フェイガーは、国内チームの拡大および海外展開チームの強化を行っています。創業3年目というフェーズにおいて、農業や環境に思いを持つ方々にとって活躍できる環境を提供しています。
現在、オープンポジションでの採用も行っており、興味のある方はフェイガーの採用ページを確認することが推奨されています。
会社概要
株式会社フェイガーは、2022年7月に設立され、東京都千代田区に本社を置いています。代表取締役は石崎貴紘氏で、持続可能な農業を推進するための取り組みを行っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社フェイガー |
| 設立 | 2022年7月 |
| 代表取締役 | 石崎 貴紘 |
| 所在地 | 東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル3階 0 Club |
| URL | https://faeger.company/ |
今回の資金調達を通じて、フェイガーはさらなるチーム拡充とビジネスの拡大、そして海外展開を進めていくことを目指しています。持続可能な農業の実現に向けた取り組みが、今後どのように展開されていくのか注目されます。