沼津市とマーケットエンタープライズが連携、1月23日から不要品リユース事業開始
ベストカレンダー編集部
2025年1月22日 18:44
沼津市リユース開始
開催日:1月23日
静岡県沼津市とマーケットエンタープライズの連携開始
2025年1月22日、静岡県沼津市(市長:賴重 秀一)と株式会社マーケットエンタープライズ(東京都中央区、代表取締役社長:小林 泰士)は、不要品リユース事業に関する協定を締結し、2025年1月23日(木)から連携を開始することを発表しました。この取り組みは、地域社会における課題解決を目指し、廃棄物削減と循環型社会の形成を促進するものです。
マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を活用し、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築します。この新たな施策により、沼津市の市民のリユース意識を高め、環境保全に寄与することが期待されています。
背景・経緯
沼津市では、過去に子ども服のリユースイベントや不要品の譲り合い掲示板の運用を行っていましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により現在はリユース陶器市のみが実施されています。また、粗大ごみとして出される不要品の中にはリユース可能なものが多く含まれており、これがごみ処理費用の増加という課題を引き起こしています。
このような状況を受けて、沼津市は市民のリユース意識を促進するための新たな施策導入を模索していました。一方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にネット型事業を展開し、「持続可能な社会を実現する最適化商社」というビジョンを掲げています。官民連携によるSDGsの取り組みにも注力しており、双方のニーズが合致したことから「おいくら」を用いたこの取り組みが実現しました。
「おいくら」の特徴と利点
「おいくら」は、マーケットエンタープライズが展開するリユースプラットフォームで、不要品を売りたい方が査定依頼を行うと、全国の加盟リサイクルショップに一括で査定依頼がされ、買取価格を比較することができます。この手軽さが好評で、2024年6月末時点でおよそ130万人が利用しています。
以下に「おいくら」の主な特徴をまとめます:
- 一括査定:不要品の買取価格を一度の依頼でまとめて比較可能。
- 出張買取:希望すれば自宅内まで訪問し、運び出しまで対応。
- 即日買取:買取依頼をした当日に不要品の受け渡しが可能。
- 家電リサイクル:家電リサイクル法対象製品も買取可能。
これにより、市民は自力で運び出すことができない大型品や重量のあるものでも、簡単に売却できるようになります。また、市民のサービス利用にあたって市の費用負担はありません。
沼津市の取り組みと今後の展望
1月23日(木)9時から、沼津市のホームページに「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能になります。この連携により、二次流通の活性化が期待され、循環型社会の実現や不要品削減、自治体の廃棄物処理量や処理コストの削減にもつながります。
市民が「廃棄ではなく、リユースする」という選択肢を増やすことで、リユースに対する意識の変化が期待され、循環型社会形成の促進にも寄与します。官民一体の取り組みにより、社会的・経済的な課題解決を目指していく方針です。
静岡県沼津市の概要
沼津市は静岡県東部に位置し、首都圏から約100キロメートルの距離にあります。豊かな自然環境と優位な地理的条件を活かし、政治、経済、文化の中心的役割を果たしてきました。以下は沼津市の基本情報です:
項目 | 内容 |
---|---|
人口 | 185,963人(男91,774人、女94,189人) |
世帯数 | 94,246世帯 |
面積 | 186.85平方キロメートル |
自然環境に恵まれ、新鮮な魚や農作物が豊富で、観光や商業、工業など多様な産業が発展しています。
株式会社マーケットエンタープライズの概要
マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にメディア事業やモバイル通信事業を展開し、2006年に設立されました。2015年に東証マザーズに上場し、2021年には東証一部、2022年にはプライム市場へ上場しました。
ネット型リユース事業では「高く売れるドットコム」や「おいくら」、80か国以上への中古農機具の輸出などを行い、790万人以上のサービス利用者を達成しています。
沼津市の「おいくら」サービス導入により、全国で221の自治体でこのサービスが利用されることとなります。
この記事では、静岡県沼津市と株式会社マーケットエンタープライズの連携による不要品リユース事業の開始について詳しく紹介しました。市民のリユース意識の向上と循環型社会の形成に向けた取り組みが今後どのように進展していくのか、注目されます。
項目 | 内容 |
---|---|
連携開始日 | 2025年1月23日 |
リユースプラットフォーム | おいくら |
市民のサービス利用費用 | 無料 |
導入自治体数 | 221 |
このように、沼津市とマーケットエンタープライズの取り組みは、地域社会の持続可能な発展に寄与する重要なステップとなるでしょう。
参考リンク: