Virtuosが1月23日に欧米3スタジオを買収しゲーム開発力を強化

Virtuosスタジオ買収

開催日:1月23日

Virtuosスタジオ買収
Virtuosが買収したスタジオはどこ?
Virtuosは、オランダのAbstraction社、米国のPipeworks Studios社、カナダのUmanaïa Interactive社の3社を買収しました。
この買収でVirtuosはどう変わるの?
Virtuosは、買収により欧米市場への事業拡大を図り、AAAレベルの開発者を増加させ、包括的なサポート体制を強化します。

Virtuosが複数のゲーム開発スタジオを戦略的に買収

2025年1月23日、Virtuosは、ゲーム業界における重要な動きを発表しました。オランダのAbstraction社、米国のPipeworks Studios社、カナダのUmanaïa Interactive社の3社の過半数株式を買収することで、欧米市場への大幅な事業拡大を図っています。この買収は、ゲーム業界が回復に向かう中で行われ、Virtuosの成長とクライアントへの柔軟な開発モデルの推進を加速するものです。

Virtuosは、世界中の優秀な人材と幅広いゲーム制作のノウハウを組み合わせることで、より効率的で高品質なゲーム開発を実現しています。今回の拡張により、アートからエンジニアリング、さらにライブサービスに至るまで、ゲーム制作に必要なあらゆるサービスをワンストップで提供できる体制が整いました。

VirtuosがPipeworks社(米国)、Abstraction社(オランダ)、Umanaïa社(カナダ)の3社を戦略的に買収し、共同ゲーム開発の新時代を開拓 画像 2

新たなスタジオの専門性と統合

新たに加わった3つのスタジオの専門性を統合することで、Virtuosはクライアントへの包括的なサポートを強化します。これにより、既存の事業を基盤に、欧米市場における16のスタジオでAAAレベルの開発者を900人から1,200人以上に増加させることが可能になりました。

具体的には、以下のようなスタジオが強化されます:

  • Beyond-FX
  • Black Shamrock
  • CounterPunch
  • Third Kind Games
  • Volmi

これにより、Virtuosは外部ゲーム開発におけるグローバルリーダーとしての地位を高め、ゲームのコンセプト段階から発売後のサポートまで、エンドツーエンドのソリューションを提供する能力をさらに強化することが期待されます。

VirtuosがPipeworks社(米国)、Abstraction社(オランダ)、Umanaïa社(カナダ)の3社を戦略的に買収し、共同ゲーム開発の新時代を開拓 画像 3

Pipeworks社の実績と専門性

Pipeworksは、過去25年間にわたり業界を代表するAAAタイトルの開発に携わってきた実績を持つスタジオです。オレゴン州ユージーンに拠点を置くこのスタジオでは、約200名のプロフェッショナルが、コンソール、PC、モバイルゲームの共同開発で培ったノウハウを基に、革新的なゲーム体験を生み出すための技術を開発しています。

これまでに、Pipeworksは以下のような多くの著名なタイトルに関わってきました:

  1. 『ゴジラ怪獣大乱闘』
  2. 『Terraria(テラリア)』
  3. 『マッデンNFL(Madden NFL)』
  4. 『EA Sports College Football』
  5. 『コール オブ デューティ(Call of Duty)』

Pipeworksの加入により、Virtuosは大規模なゲームの開発からライブ運営まで、一貫した高品質なサービスを提供できる体制が整いました。

Abstraction社とUmanaïa社の役割

Abstraction社は、2007年に設立され、これまでに『バルダーズ・ゲート3』や『Dune: Awakening』など、200を超えるプロジェクトを手掛けてきた実績があります。90名を超えるベテランスタッフが集結し、高度な技術力を駆使して、複雑な技術課題に対して独自かつ革新的なソリューションを提供しています。

一方、Umanaïaは2021年に設立され、『アサシン クリード』や『For Honor』といった人気ゲームを手掛けた開発者たちが集まったスタジオです。UmanaïaはGaaS(Games-as-a-Service)に特化したチームで、プレイヤーに新たな感動と興奮を提供することを目指しています。

これらのスタジオがVirtuosに加わることで、ゲーム開発における多様性と革新性がさらに強化されることが期待されます。

Virtuosの今後の展望

Virtuosによる買収後も、3つのスタジオはそれぞれ独立した運営を続けることが明言されています。今回の戦略的な買収は、Virtuosがゲームの企画段階からリリースに至るまで、包括的なソリューションを提供できる体制を強化するための重要な一歩となります。

VirtuosのCEO、ジル・ランゴリは、「新たに加わったスタジオメンバーへの感謝を述べるとともに、共に未来のゲーム開発を牽引していけることを楽しみにしています」と語っています。

スタジオ名 設立年 主な実績
Pipeworks 1999年 『ゴジラ怪獣大乱闘』、『Terraria』など
Abstraction 2007年 『バルダーズ・ゲート3』、『Dune: Awakening』など
Umanaïa 2021年 『アサシン クリード』、『For Honor』など

このように、Virtuosは新たなスタジオを迎えることで、グローバルな開発体制を強化し、より高品質なゲーム開発サービスを提供する体制を整えています。今後の展開が期待される中、業界に与える影響は計り知れません。

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