宮部みゆき新作『猫の刻参り』が2月19日に登場!怪異と復讐の物語
ベストカレンダー編集部
2025年1月23日 16:41
猫の刻参り発売
開催日:2月19日
宮部みゆき最新作『猫の刻参り 三島屋変調百物語拾之続』の刊行決定
株式会社新潮社は、著名な作家宮部みゆきの最新作である『猫の刻参り 三島屋変調百物語拾之続』を2025年2月19日に刊行することを発表しました。この作品は、2006年以来続いている時代小説「三島屋変調百物語」シリーズの第十弾となります。
宮部みゆきは1987年に作家デビュー以来、多数の受賞歴を持ち、時代を切り取る鋭い視点で多くのベストセラーを生み出してきました。今回の新作では、化け猫、河童、山姥といった伝説的な怪異が登場し、昼ドラを彷彿とさせる激しい展開が繰り広げられます。
本書のテーマと登場人物
『猫の刻参り』のテーマは「苦界を生き抜く女の復讐」です。物語には、子を喪い夫と姑を恨む女、卑劣な悪党から襲撃される村の女、稀代の悪女に全てを奪われる女など、さまざまな女性たちが登場します。彼女たちの生き様は、辛く切なく、しかし美しさを持って描かれています。
本書は、「三島屋変調百物語」シリーズの節目となる第十巻であり、宮部みゆき自身もこの作品に多くの思いを込めています。作中では、三島屋に降りかかる最大の事件が描かれ、黒白の間で語られる三つのお話には、昔から知られている怪異たちが登場します。
宮部みゆきの言葉
宮部みゆきは、今回の作品について「このたび、三島屋変調百物語シリーズの第十巻『猫の刻参り』を新潮社さんから刊行していただくことになりました。シリーズにとって節目の巻です」と述べています。彼女は、これまでの助力に感謝しつつ、作品が完成した今、読者に楽しんでもらえることを祈念しています。
また、彼女は「リアル」である三島屋の側に、最大の事件が降りかかることを強調し、作中の怪異たちを自らの手で再話することの楽しさと新しい発見についても触れています。
書籍の内容紹介
本書には、猫神が登場します。「三島屋変調百物語」シリーズの主人公は、江戸の三島屋の次男坊、富次郎です。彼は変わり百物語の二代目聞き手として、客人の数奇な身の上話を聞き捨て、一枚絵に描いています。
今回の変わり百物語には、お馴染みの化生のものとして、化け猫、河童、山姥が登場します。具体的には、飼い主の恨みを晴らす化け猫(「猫の刻参り」)、命懸けで悪党壊滅に挑む河童(「甲羅の伊達」)、懺悔を泣き叫ぶ山姥(「百本包丁」)が描かれ、人間のために命を削る姿は感涙必至です。
さらに、富次郎の兄で容姿端麗・頭脳明晰な伊一郎の縁談を巡って、三島屋は大騒動に巻き込まれます。このように、昼ドラを彷彿とさせる激しい展開が待ち受けています。
著者紹介と受賞歴
宮部みゆき(みやべ・みゆき)は1960年に東京で生まれました。彼女は1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。その後も様々な賞を受賞し、名実ともに日本の文壇での地位を確立しています。
主な受賞歴は以下の通りです:
- 1989年:日本推理サスペンス大賞(『魔術はささやく』)
- 1992年:日本推理作家協会賞(『龍は眠る』)
- 1993年:山本周五郎賞(『火車』)
- 1999年:直木賞(『理由』)
- 2001年:毎日出版文化賞特別賞(『模倣犯』)
- 2022年:菊池寛賞
これらの受賞歴は、彼女の作品がいかに多くの読者に支持され、評価されているかを示しています。
書籍データ
『猫の刻参り 三島屋変調百物語拾之続』の基本情報は以下の通りです:
項目 | 内容 |
---|---|
タイトル | 猫の刻参り 三島屋変調百物語拾之続 |
著者名 | 宮部みゆき |
発売日 | 2025年2月19日 |
造本 | 四六変大 |
定価 | 2,530円(税込) |
ISBN | 978-4-10-375016-1 |
関連リンク | 新潮社公式サイト |
このように、宮部みゆきの新作『猫の刻参り』は、時代小説の新たな魅力を引き出し、読者を惹きつける要素が盛り込まれています。作品の内容やテーマ、登場人物についての詳細は、刊行を待つ間にぜひご確認いただきたいです。
参考リンク: