法隆寺みらいプロジェクト発足!2月23日にシンポジウム開催予定
ベストカレンダー編集部
2025年1月26日 11:44
法隆寺シンポジウム
開催日:2月23日
法隆寺みらいプロジェクトの概要
2025年1月26日、株式会社朝日新聞社と聖徳宗総本山法隆寺は、金堂焼損壁画の一般公開を目指す「法隆寺みらいプロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトは、文化財防火デーに合わせて始動し、法隆寺境内の防災設備の更新事業にも取り組むことを目的としています。
金堂焼損壁画は、1949年に発生した火災により焼損しましたが、その後も法隆寺の収蔵庫で保管されています。この壁画は「東アジア仏教美術の至宝」と称され、文化財保護法の制定のきっかけとなった重要な文化財です。朝日新聞社は、壁画の保存や活用に関する研究を支援してきました。
金堂焼損壁画の歴史と重要性
金堂焼損壁画は、7世紀後半から8世紀前半にかけて描かれたもので、金堂の外陣の12面に仏教の重要なテーマが表現されています。具体的には、以下の内容が描かれています。
- 大壁4面には釈迦、阿弥陀、弥勒、薬師の浄土が描かれています。
- 小壁8面には菩薩が表されています。
この壁画は、仏教美術の至宝として評価されていますが、1949年の火災によってその大部分が焼損しました。この火災を受けて、1950年には文化財保護法が制定され、1955年には火災のあった1月26日が文化財防火デーとして定められました。
法隆寺みらいプロジェクトの取り組み
「法隆寺みらいプロジェクト」では、朝日新聞社がパートナー企業を募り、クラウドファンディングを通じて広く一般の方々にも支援を呼びかける予定です。近年、自然災害が頻発している中で、文化財の保護だけでなく、防災の重要性が高まっています。
プロジェクトの一環として、文化庁とも連携し、シンポジウムや企業フェアを企画するなど、文化財防災への関心を高める取り組みを進めていく方針です。これにより、文化財の保護と防災の両面からのアプローチを強化することが期待されています。
関連イベント:法隆寺シンポジウムの開催
プロジェクトの一環として、法隆寺シンポジウム「法隆寺金堂壁画と『文化財写真』 -メディアとしての活用と可能性」が2025年2月23日(日・祝)に東京・有楽町朝日ホールで開催されます。このシンポジウムは、法隆寺金堂壁画保存活用委員会、法隆寺、朝日新聞社が主催し、文化庁や朝日新聞文化財団が共催します。
シンポジウムは無料で参加でき、定員は700人です。応募が多数の場合は抽選となります。プログラムは以下の通りです。
- 開会挨拶(法隆寺管長 古谷正覚)
- 主催者挨拶(朝日新聞社 代表取締役社長 角田克)
- 第1部:講演会
- 青柳憲昌・立命館大学理工学部建築都市デザイン学科准教授
「アーカイブWGの取り組みと金堂壁画撮影-『文化財写真』に何が可能か?」 - 宮崎幹子・奈良国立博物館学芸部資料室長
「金堂壁画写真ガラス原板をめぐって-歴史的意義と現代における活用」 - 中村一郎・奈良文化財研究所企画調整部写真室専門職員
「令和の金堂壁画撮影に挑む-90年の時を超えた技術の融合」
- 青柳憲昌・立命館大学理工学部建築都市デザイン学科准教授
- 第2部:座談会
- コーディネーター:地主智彦・文化庁文化財第一課地方展開企画調整官
- パネラー:青柳憲昌氏、宮崎幹子氏、中村一郎氏
参加申し込みは、以下のリンクから行えます。
プロジェクトの最新情報と関連リンク
法隆寺みらいプロジェクトの進捗状況については、朝日新聞デジタルの「法隆寺の最新ニュース」ページや、関連のSNSを通じて発信されます。詳細な情報は以下のリンクから確認できます。
法隆寺みらいプロジェクトは、文化財の保護と防災を両立させるための重要な取り組みであり、今後の展開に期待が寄せられています。
項目 | 内容 |
---|---|
プロジェクト名 | 法隆寺みらいプロジェクト |
開始日 | 2025年1月26日 |
目的 | 金堂焼損壁画の一般公開と防災設備の更新 |
関連イベント | 法隆寺シンポジウム(2025年2月23日) |
参加申し込みリンク | こちら |
最新情報リンク | 朝日新聞デジタル「法隆寺の最新ニュース」 |
このように、法隆寺みらいプロジェクトは文化財の保護と防災の重要性を再認識させる取り組みであり、今後の展開が注目されます。
参考リンク: