2月16日開催「参加する」アート展で障害福祉と社会のグラデーションを体験
ベストカレンダー編集部
2025年1月27日 11:53
参加するアート展
開催日:2月16日
障害福祉と社会とのグラデーションをテーマにしたアート展を開催
一般社団法人fanfare(所在地:札幌市清田区、代表理事:伊藤真哉)は、2025年2月16日(日)に「参加する」アート展を札幌駅前地下歩行空間で開催します。本イベントは、障害や福祉に対する理解を深めることを目的とし、特にこどもたちを対象にした作者非公表のファン投票型絵画展「吾輩は画家である」を含んでいます。参加者は、展示された作品の中から気に入ったものに投票することができ、作品の多様性を楽しむことができます。
イベントの目的と意義
このアート展の主な目的は、障害や福祉を理解してもらうことではなく、気が付いたら日常生活の中で福祉に触れているというグラデーションをつくることです。具体的には、作品の作者の氏名・年齢・性別・障害の有無を非公表にし、作品そのものの力を楽しんでもらうことで、障害に対するバイアスをなくすことを目指しています。
また、10回目となる今回は、通常の作品展示に加え、「障害の視点ブース」や「ワークショップ」など、様々な形で参加できる機会を提供します。これにより、「障害」や「福祉」に触れ、何かを感じ、考える機会を創出することが狙いです。
「吾輩は画家である」展の詳細
「吾輩は画家である」は、こどもたちが描いた作品を展示し、観覧者が投票することで、作品の評価を行います。この取り組みは、こどもたちの自己肯定感を高めるための機会を提供することを目的としています。過去の出展作品は、SNSで公開され、観覧者からのコメントやリアクションを作者に届ける仕組みも整えています。
また、好評だった作品は、アクリルの盾やクリアファイルといったオリジナルグッズに変換され、作者にプレゼントされます。このように、出展者と鑑賞者を投票という形で繋ぎ、共生社会の実現を目指す取り組みが行われます。
いろんな視点ブースの体験
普段接することの少ない障害の世界を理解するために、様々な「視点ブース」が設けられます。ここでは、ディスレクシア(識字障害)、色覚異常・色覚障害、車椅子の高さから見る世界といったテーマのブースが用意され、通行中でも自然と目につく工夫がされています。
これにより、参加者は視覚的に障害の世界を体感し、理解を深めることができます。自分の思っている当たり前の世界とは異なる視点を知ることが、理解促進の第一歩となるでしょう。
ワークショップと物販コーナー
さらに、こどもたちが楽しめるワークショップも用意されています。壁に描かれたたくさんの額の中に好きな絵を描いたり、額の色塗りをしたりできる塗り絵・落書きブースや、不要な紙を使ったアップサイクルアートブースが設けられています。これにより、こどもたちが福祉に触れる機会を楽しみながら体験できるようになっています。
また、物販コーナーでは、絵画展の作品を用いたグッズの他、障害のある方々が働く就労継続支援B型事業所「スイーツ&DECO いるむ」のお菓子や、北海道産の規格外野菜を使用した「ブルーブロッサム」のパウンドケーキなど、福祉やSDGsに関連する商品が出展されます。
イベントの実施概要
以下は、イベントの実施概要です。
イベント名 | 「参加する」アート展-えらぶ。つくる。かんがえる。 |
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日時 | 2025年2月16日(日) 11時00分〜18時00分 |
会場 | 札幌駅前地下歩行空間 憩いの空間(チ・カ・ホ) |
アクセス | 札幌市中央区北1条西(地下鉄さっぽろ駅・大通駅直結) |
参加費 | 無料 |
公式WEBサイト | https://peraichi.com/landing_pages/view/wagagaka/ |
主催 | 一般社団法人fanfare |
後援 | 札幌市、札幌市教育委員会、札幌市社会福祉協議会 |
助成 | 北海道新聞社会福祉振興基金 |
協力 | 放課後等デイサービス ぴすと学舎・プラス、UMEBU t.d.p、Kiroai |
このように、障害福祉と社会とのグラデーションをテーマにした「参加する」アート展は、参加者が様々な形で福祉に触れ、理解を深めるための貴重な機会となるでしょう。多様な人々と社会を繋ぐこのイベントは、自己肯定感を高めるだけでなく、共生社会の実現に向けた一歩となることが期待されます。
参考リンク: