ヘラルボニー、WiLらから資金調達し2025年3月に盛岡と銀座に新店舗開業
ベストカレンダー編集部
2025年1月31日 14:48
店舗開業予定
開催日:3月1日
ヘラルボニー、資金調達を実施
2025年1月31日、株式会社ヘラルボニー(本社:岩手県盛岡市、代表取締役Co-CEO:松田 崇弥、松田 文登)は、WiLをリード投資家として、M Power Partnersおよび電通ベンチャーズSGPファンドより新たに資金調達を実施したことを発表しました。この資金調達は、国内事業の拡大、海外アーティストとの連携、アートの価値向上に向けた取り組みを加速するためのものです。
資金調達の目的
今回の資金調達の目的は、主に以下の3つに分けられます。
- 国内IPライセンス事業の人材採用・新規事業開発
ヘラルボニーの法人向け事業では、契約作家の作品IPを用いたブランディングが加速しており、取引企業数は過去2年間で3倍以上に急拡大しています。また、DE&I(Diversity, Equity, and Inclusion)推進のニーズが高まっていることに対応し、研修・教育事業やアクセシビリティ推進支援事業が急成長しています。これらの事業成長を加速するために、新たな人材の採用を行い、障害や福祉の課題解決に向けた新規事業の立ち上げにも投資します。 - 岩手・東京における「HERALBONY」実店舗の拡大
個人向け事業では、2025年3月に岩手県盛岡市に開業予定のフラッグシップストア「ISAI PARK」に続き、東京都内に初の常設店舗「HERALBONY LABORATORY GINZA」をオープンします。このストアにはギャラリーも併設され、来場者が作家や作品と出会える場を提供し、「障害に関する価値観が変わる」体験を提供します。 - 海外事業およびアートシーンにおける活動
ヘラルボニーは、2024年5月に日本企業として初めてLVMH Innovation Awardを受賞し、海外でも高い評価を得ています。この受賞を受けて、2024年7月にはパリに現地法人を設立し、これまで日本法人のCOOを務めてきた忍岡が現地CEOとして着任します。海外事業の拡大に向けて、当社IPライセンスの現地企業への提供や、海外ブランドとのコラボレーションを目指します。
ヘラルボニーの事業意義
ヘラルボニーは、「異彩を、放て。」をミッションに掲げ、障害のイメージを変え、新しい文化をつくることを目指しています。障害のある当事者やその周囲の人々がありのままに生きられる社会の実現が、同社の理想の未来です。
事業成長に伴い、契約作家へのライセンス料の年間支払額は、過去3年間で15.6倍に増加しました。ヘラルボニーは「才能は、披露して初めて才能になる」と考え、障害のある人との関わりを深めることで、持続可能な社会のあり方を問いなおす「意味のイノベーション」を広げていきます。
新経営体制と今後の展開
ヘラルボニーは、アートを経営戦略の中核に据え、新たにCAO(Chief Art Officer)ポジションを設立しました。CAOには、金沢21世紀美術館のアドバイザーである黒澤浩美が就任します。また、元ランサーズ取締役COOの曽根秀晶が新たなCOOとして就任します。
新たな経営体制のもと、ヘラルボニーはロイヤリティの高い顧客との強い関係を維持し、質の高い顧客体験を提供することで、障害に対する社会的認識の変化を推進し、ブランド価値とアートの社会的評価を高めていく方針です。
資金調達の詳細と今後のイベント
資金調達先は、WiL(World Innovation Lab)、M Power Partners、電通ベンチャーズSGPファンドです。これにより、国内企業との協業を加速し、クリエイティブ力の向上を目指します。
また、2025年2月14日には投資家を招いたイベントが開催される予定です。登壇者には、忍岡真理恵、曽根秀晶、WiLの松本真尚が参加します。
項目 | 詳細 |
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資金調達の目的 | 国内IPライセンス事業の人材採用、新規事業開発、実店舗拡大、海外事業の強化 |
新店舗 | ISAI PARK(盛岡)、HERALBONY LABORATORY GINZA(東京) |
CAO | 黒澤浩美(就任) |
COO | 曽根秀晶(就任) |
イベント日程 | 2025年2月14日(金)19:00開始 |
ヘラルボニーは、障害のある作家との関わりを通じて、社会に新たな価値を提供し続けることを目指しています。このプレスリリースでは、同社が今後どのように成長していくか、その詳細が示されています。
参考リンク: