静岡市で2月17日から開始「あずかるこちゃん病児保育」でネット予約が可能に
ベストカレンダー編集部
2025年2月1日 14:48
病児保育予約開始
開催日:2月17日
静岡市における病児保育の新たな取り組み
静岡県静岡市では、病児保育の利用をより便利にするための新しいネット予約サービス「あずかるこちゃん病児保育」が導入されます。このサービスは、保護者がスマートフォンを通じて病児・病後児保育室の空き状況を確認し、予約を行うことを可能にします。2025年2月17日(月)からの利用開始が予定されており、これにより市内にある全ての病児・病後児保育室での利用が可能となります。
病児保育とは、病気や病み上がりの子どもを専門の保育士や看護師が預かるサービスです。これまで、病児保育の利用には手続きが複雑であるという課題がありましたが、あずかるこちゃんを活用することで、保護者にとっての利用ハードルが下がることが期待されています。
病児保育の利用の利便性向上
あずかるこちゃんでは、静岡市内の3つの病児・病後児保育室で、リアルタイムに空き状況を確認できるようになります。これにより、保護者はLINEやウェブを通じて簡単に保育室を検索し、予約申込ができるようになります。これまでの電話予約や手書きの書類準備から解放され、時間を気にせずに予約やキャンセルが可能になるのです。
さらに、紙の登録用紙もデジタル化され、スマートフォンから直接施設への登録ができるようになります。これにより、保護者の負担が軽減され、より多くの家庭が病児保育を利用しやすくなることが期待されています。
広報活動と地域への浸透
静岡市はあずかるこちゃんの導入に伴い、病児保育事業の周知を強化するためにパンフレットやポスターを制作し、保育園等で配布・掲示します。この広報支援により、病児保育の「使いづらさ」や「認知不足」といった課題を解決し、利用促進を図ります。
静岡市子ども未来局こども園課からは、「病児・病後児保育室を利用する際の保護者の負担が軽減され、利用しやすい保育室となることを期待している」とのコメントが寄せられています。このように、地域全体での取り組みが進められています。
病児保育の現状とあずかるこちゃんの役割
株式会社グッドバトンが2018年に実施したアンケートによると、全国の子どもを持つ就労女性の88%が「病児保育の利用経験がない」と回答しています。また、病児保育について知識があると答えた方の中でも75%が「知らない」または「名前しか知らない」と答えており、手続きの煩雑さが利用を妨げていることが明らかになっています。
あずかるこちゃんは、こうした病児保育利用のハードルを下げるために設計されています。保護者が必要な時に必要なサービスを簡単に利用できるようサポートし、病児保育室とのつながりを強化することが目指されています。
あずかるこちゃんの特徴と導入状況
あずかるこちゃん病児保育は、保護者と病児保育室をつなぐ予約サービスです。保護者は、アプリをダウンロードすることなく、ブラウザから簡単に利用することができます。これにより、保護者はいつでもどこでも病児保育室を検索し、予約申込を行うことが可能になります。
また、施設のスタッフも煩雑な事務作業から解放され、保育に集中できるようになります。導入自治体は地域にある委託先の病児保育室の情報を一元管理できるため、効率的な運営が実現されます。
現在、あずかるこちゃんは全国で272施設、23自治体に導入されており、登録児童数は176,314人、累計予約数は590,036件を超えています。
株式会社グッドバトンの概要
あずかるこちゃんを運営する株式会社グッドバトンは、産婦人科医の園田正樹により2017年に設立されました。2020年には病児保育事業を支援するサービスとしてあずかるこちゃんをリリースし、「それぞれの子育てを歓迎する社会へ。」というビジョンを掲げています。
同社は、病児保育だけでなく、産後ケアの検索・予約サービスや病児保育室の経営コンサルティングも行っており、幅広い支援を提供しています。
項目 | 内容 |
---|---|
サービス名 | あずかるこちゃん病児保育 |
導入日 | 2025年2月17日(月) |
対象施設 | 静岡市内の全3か所の病児・病後児保育室 |
予約方法 | LINEやウェブから空き状況確認、予約申込 |
導入自治体数 | 23自治体 |
登録児童数 | 176,314人 |
累計予約数 | 590,036件 |
以上のように、あずかるこちゃん病児保育は、病児保育の利用をより便利にし、保護者の負担を軽減することを目指しています。今後の動向に注目が集まります。
参考リンク: