ソフトバンクとNECが渋谷ソラスタのスマートビル化を2024年夏に開始

ソフトバンクとNECが協力し、渋谷ソラスタのスマートビル化を実現

2025年2月4日、ソフトバンク株式会社（以下「ソフトバンク」）と日本電気株式会社（以下「NEC」）は、東急不動産株式会社（以下「東急不動産」）の「渋谷ソラスタ」において、スマートビル化に向けた取り組みを発表しました。このプロジェクトでは、ソフトバンクのスマートビルディング・ソリューションとNECの高精度生体認証ソリューションを活用し、最新の技術を駆使した快適なオフィス環境の実現を目指しています。

具体的には、NECの生体認証ソリューション「Bio-IDiom Services（バイオイディオムサービシーズ）」が導入され、2024年1月に稼働を開始しました。さらに、2024年夏頃には、ソフトバンクのスマートビルディング・ソリューション「WorkOffice+」と連携したサービスも開始予定です。この取り組みは、2024年7月に締結されたソフトバンクとNECの戦略的提携に基づく初の事例となります。

背景：スマートビル化の必要性と進化

東急不動産は、渋谷ソラスタにおいて「Autonomous Building化」を推進しています。この取り組みは、自律的に進化し続けるスマートビルの実現を目指し、設備の連携やユーザーとのインタラクションを通じて新たな価値を創出することを目的としています。

また、ソフトバンクと東急不動産は、2019年から東京都港区の竹芝地区でスマートシティプロジェクト「Smart City Takeshiba」を開始し、都市課題の解決に向けた取り組みを進めてきました。このプロジェクトでは、回遊性の向上や混雑の緩和、防災力の強化など、さまざまな課題解決に向けた技術の導入が行われています。

本取り組みの具体的内容

本プロジェクトでは、以下のような具体的な取り組みが行われます。

• ソフトバンクのスマートビルディング・ソリューション「WorkOffice+」の導入

  「WorkOffice+」は、施設予約や来訪者の登録管理をスマート化するソリューションです。従業員はスマートフォンやパソコンを利用して会議室の予約を行い、NFC（近距離無線通信）やQRコードを活用したチェックイン・チェックアウトが可能です。また、予約された施設の実利用状況を把握することもできます。

• NECの生体認証ソリューション「Bio-IDiom Services」の導入

  入館ゲートや各フロアの執務室の入室ドアに、NECの高精度な生体認証ソリューション「Bio-IDiom Services」を活用した端末が導入されます。これにより、従業員や来訪者の入館、従業員の執務室入室時に顔認証が実現されます。

  具体的には、44台の端末が設置され、「UBio-N Face Pro（ユーバイオエヌ フェイス プロ）」および「UBio-N Face Pro QRコードリーダーセット」が使用されます。この端末は、顔認証とジェスチャー認識による非接触の勤怠打刻機能を搭載しており、外部機器との接続も可能です。

今後の展望とDX支援の加速

ソフトバンクとNECは、スマートビルディング領域を中心に、東急不動産が管理・運営するオフィスビルをはじめとするさまざまな企業のデジタルトランスフォーメーション（DX）支援を加速していく方針です。生体認証ソリューションとソフトバンクの通信ネットワークや各種ソリューションを組み合わせることで、より高度なサービスを提供し、企業の競争力を高めることを目指します。

NECが推進する「BluStellar（ブルーステラ）」モデルの下では、業種横断の先進的な知見と長年の開発・運用を活かし、社会課題や顧客の経営課題に対する解決策を提供します。このような取り組みを通じて、企業の未来に向けた価値創造を実現していくことが期待されています。

まとめ

ソフトバンクとNECによる「渋谷ソラスタ」のスマートビル化に向けた取り組みは、最先端の技術を駆使した新たなオフィス環境の実現を目指しています。以下に、今回の取り組みの主要なポイントをまとめます。

このように、ソフトバンクとNECの取り組みは、今後のオフィス環境の進化に大きく寄与することが期待されます。