2025年2月12日開始!アンゴラ初の尿素肥料プラント建設プロジェクトの詳細

アンゴラ尿素プラント建設

開催日:2月12日

アンゴラ尿素プラント建設
アンゴラで初めての尿素肥料プラントってどんなプロジェクト?
アンゴラに建設される初の尿素肥料プラントは、国内での尿素肥料の100%国産化を目指し、食糧安全保障や経済成長に寄与するプロジェクトです。
東洋エンジニアリングの役割は何?
東洋エンジニアリングは尿素合成技術のライセンス供与、基本設計、一部機器調達、技術サービスを提供します。

アンゴラにおける初の尿素肥料プラントプロジェクトの概要

2025年2月12日、東洋エンジニアリング株式会社(以下、TOYO)は、アンゴラ共和国の合弁肥料会社であるAmufert S.A.(アムファート社)から、同社がザイレ州ソヨ地区に建設する世界最大規模の日産4,000トンの尿素プラントに対して、TOYOの自社技術による尿素ライセンスを供与するプロジェクトを受注したことを発表しました。このプラントは、アンゴラにおいて初めて建設される尿素肥料プラントであり、国内での尿素肥料の完全な国産化を目指しています。

これまで全量輸入に依存していた尿素肥料を100%国産化することにより、食糧安全保障の実現に寄与するだけでなく、天然ガス資源の高付加価値化や近隣諸国への輸出を通じた貿易収支の改善、さらには雇用の創出とアンゴラ産業の多角化に貢献することが期待されています。

アンゴラにとって初めての肥料プラント向け尿素ライセンス供与プロジェクトを受注<English follows> 画像 2

プロジェクトの詳細とTOYOの役割

本プロジェクトにおけるTOYOの役割は、尿素合成および造粒技術のライセンサーとして、ライセンス供与、基本設計、一部機器調達、技術サービスを含みます。TOYOは、尿素合成技術ACES21™と大粒尿素造粒技術を適用することで、低コストでのプラント建設と運転条件の最適化を図ります。

また、プラントの設計、調達、建設工事は、Wuhuan Engineering Co., Ltd.(中国五環工程有限公司)が担当します。TOYOはこれまでに、全世界で100件以上の尿素技術の供与およびプラント建設実績を有し、アフリカではナイジェリアのインドラマ社向けに同じく日産4,000トンの尿素プラントを2016年と2021年に完工させています。

アンゴラにとって初めての肥料プラント向け尿素ライセンス供与プロジェクトを受注<English follows> 画像 3

プロジェクトの背景と意義

アンゴラは近年、天然ガスの増産が進んでおり、これを活用した肥料生産が求められています。人口増加に伴い、肥料の需要は今後も拡大することが予想され、世界中で多くの肥料プラントの建設が計画されています。このような背景の中、TOYOは尿素技術のライセンサーとして、肥料プラントの建設を通じて、地球環境に配慮しつつ、世界各国のニーズに応えていく方針です。

このプロジェクトは、アンゴラ国内での尿素肥料の生産を実現することで、食糧供給の安定化に寄与し、国の経済成長を促進する重要な役割を果たします。また、地域経済の発展や雇用創出を通じて、社会全体の持続可能な発展にも寄与することが期待されます。

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受注概要とTOYOの企業情報

以下に、プロジェクトの受注概要を示します。

項目 詳細
客先 Amufert S.A.(アムファート社、アンゴラの民間企業Opaia S.A.と国営ガス会社SonaGasの合弁会社)
受注者 東洋エンジニアリング株式会社
建設地 アンゴラ共和国北西部ザイレ州ソヨ地区
対象設備 肥料プラント(大粒尿素 日産4,000トン)
役務内容 尿素合成および造粒ライセンサー(ライセンス供与、基本設計、一部機器調達、技術サービス)
完成予定 2027年

TOYOは1961年に創立され、グローバルネットワークを構築し、60ヶ国以上のお客様にエンジニアリングサービスを提供しています。化学肥料分野を中心に独自技術を磨き、石油化学、資源開発、発電など多岐にわたる領域へと事業を拡大してきました。持続可能な社会の実現を目指し、環境に配慮したソリューションや最新技術を導入し、脱炭素社会の実現に取り組んでいます。

このプロジェクトは、アンゴラの肥料生産能力を大きく向上させるものであり、地域経済の発展にも寄与する重要な取り組みとなります。TOYOの先進的な技術と経験が、今後の肥料プラント建設において大きな役割を果たすことが期待されています。