2月22日からさいたま市立漫画会館で「楽天の世界漫遊展」開催、入場無料
ベストカレンダー編集部
2025年2月14日 16:14
楽天の世界漫遊展
開催期間:2月22日〜6月29日

さいたま市立漫画会館で収蔵品展「楽天の世界漫遊<総集編>展」を開催
さいたま市立漫画会館は、2025年2月22日(土)から6月29日(日)までの期間、収蔵品展「楽天の世界漫遊<総集編>展」を開催します。この展覧会は、日本近代風刺漫画の祖である北沢楽天(きたざわ らくてん)の晩年の邸宅跡地に位置する日本初の漫画に関する公立美術館で行われます。北沢楽天は昭和4年(1929)から翌年にかけてパリを拠点に“世界漫遊”の旅に出かけ、その旅の軌跡に焦点を当てた作品が展示されます。
本展では、北沢楽天が現地で描いた作品や、彼が一年余りにわたって表紙を飾った『時事漫画』(『時事新報』日曜付録)などの貴重な資料が展示されます。また、彼の邸宅に遺された関連資料も併せて展示される予定です。さらに、パリで楽天と親交のあった画家・藤田嗣治が描いた楽天の似顔絵や、藤田嗣治の書籍なども特別展示されます。

展覧会の詳細
収蔵品展「楽天の世界漫遊<総集編>展」の詳細は以下の通りです。
- 開催期間:令和7年2月22日(土)~6月29日(日)
- 開館時間:9時~16時30分
- 休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌平日
- 場所:漫画会館 企画展示室(さいたま市北区盆栽町150番地)
- 入場料:無料
本展は、北沢楽天が昭和4年(1929)に始めた旅路での作品や、主な滞在先であるパリで描いた作品、さらには翌年にロンドンでの個展で展示した作品を中心に構成されています。

関連イベントの実施
展覧会に合わせて、いくつかの関連イベントも実施されます。以下にその内容をまとめます。
- トークイベント:現代美術家の小沢剛氏によるトークイベント「現代美術家 小沢剛と共に語ろう藤田嗣治!」が開催されます。日時は2月23日(日・祝)14時30分から15時30分まで、定員は30人、参加費は無料です。事前申込が必要で、応募者多数の場合は抽選となります。
- ギャラリートーク:学芸員によるギャラリートークが行われます。日時は令和7年2月23日(日・祝)、3月16日(日)、4月20日(日)、5月18日(日)、6月15日(日)いずれも13時から(約30分)。参加無料で、申込不要、手話通訳もあります。
- ゴールデンウイーク特別ガイド:大盆栽まつりで賑わうゴールデンウイークの3日間限定で、ボランティアによる展示解説が行われます。日時は令和7年5月3日(土・祝)~5月5日(月・祝)各日10時~15時、参加無料で、随時受付です。
さいたま市立漫画会館の概要
さいたま市立漫画会館は、日本近代風刺漫画の祖である北沢楽天の晩年の邸宅跡地に1966年に設立された公立美術館です。北沢楽天は明治から昭和初期にかけて活躍した日本で最初の職業漫画家であり、当時「ポンチ絵」として評価の低かった風刺画を洗練された芸術性と社会性のある近代漫画として確立させました。
また、北沢楽天は日本初のカラー漫画雑誌『東京パック』を創刊し、民衆の立場の代弁者として当時の世相や生活、文化を存分に諷刺しました。漫画会館では、北沢楽天の作品や現代漫画家の作品を展示し、漫画に関する様々なイベントを開催しています。
まとめ
収蔵品展「楽天の世界漫遊<総集編>展」は、北沢楽天の旅の軌跡やその作品を通じて、漫画の歴史と文化を学ぶ貴重な機会です。入場無料で、様々な関連イベントも用意されているため、多くの方々に楽しんでいただける内容となっています。以下に本展の要点を整理しました。
項目 | 詳細 |
---|---|
開催期間 | 令和7年2月22日(土)~6月29日(日) |
開館時間 | 9時~16時30分 |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌平日 |
場所 | 漫画会館 企画展示室(さいたま市北区盆栽町150番地) |
入場料 | 無料 |
関連イベント | トークイベント、ギャラリートーク、特別ガイド |
このように、さいたま市立漫画会館での収蔵品展は、北沢楽天の作品を通じて漫画の魅力を再発見できる機会となります。多くの人々がこの展覧会を訪れ、漫画の文化に触れることが期待されます。