熊本県八代市の若手農家が12月19日からスマート農業支援のクラウドファンディング開始

熊本県八代市がすすめるスマート農業推進プロジェクト

熊本県八代市の若手農家たちが中心となって設立された一般社団法人Fam Lab8（ファムラボエイト）は、地域農業の未来を切り拓くためにクラウドファンディングを実施します。2024年12月19日より始まるこのプロジェクトは、持続可能な農業と地域の活性化を目指す新たな挑戦です。

八代市の農業の現状と課題

八代市は全国有数の農業地帯として知られ、特にトマトやイグサ（畳表の原料）の生産が盛んな地域です。温暖な気候と豊かな自然環境に恵まれ、多様な農作物の生産が可能ですが、近年は以下のような課題が浮き彫りになっています。

• 農業従事者の高齢化
• 後継者不足
• 気候変動の影響

これらの問題に対処するため、地域の若手農家たちが集まり、一般社団法人Fam Lab8を設立しました。

Fam Lab8の設立背景と目的

Fam Lab8の設立は、熊本県八代市の「スマート農業やつしろ☆未来創生会議」が令和4年度から3年間実施してきた「スマート農業推進プロジェクト」がきっかけです。このプロジェクトでは、農業者のニーズを探るために若手・女性農業者によるリビングラボを設置しました。

プロジェクトの初年度には、八代の農業に対する課題の抽出と整理を行い、課題解決に向けたスマート農業技術の調査研究が実施されました。令和5年度からは実証事業が行われ、令和6年度には自走化のための施策を進めた結果、法人が設立されるに至りました。

Fam Lab8の3つの主要課題

Fam Lab8では、地域農業の持続可能な発展を目指し、以下の3つの課題を魅力に変え、マネタイズできる活動を展開します。

1. 農業の省力化
   メンバーの生産物が異なるため、一般的なスマート農業の機器の導入では全体の課題解決ができないと判断し、農業の事務的業務の効率改善にAIを用いたプログラミングによるアプリを開発します。これにより、労働力不足の解消と生産性の向上を図ります。
2. 農業の魅力化
   八代市の魅力や農業の面白さを伝えるため、農業者たちが持つ匠の技を競技化したアグリスポーツを開催し、農業のスゴさと楽しさを実感してもらいます。また、新たな販路の開拓やブランド価値の向上を目指し、地元の特産品を活用した新商品の開発も視野に入れています。
3. 農業の循環化
   化成肥料に頼るのではなく、地域の食品残渣などの未利用資源を活用した堆肥による土づくりと農作物のブランド化を目指します。焼却処理ではなく、堆肥化による脱炭素への貢献も視野に入れ、食品サークルループを目指します。

クラウドファンディングの目的とリターン

今回のクラウドファンディングでは、八代市の農業地域の課題を魅力へと変えていくための活動を支える資金を募っています。支援者には、八代市の新鮮な農産物セットや特別な農業体験ツアーへのご招待、限定イベントへの参加権など、魅力的なリターンが用意されています。

クラウドファンディングはグローカル・クラウドファンディングで実施されており、現在の達成状況は85％です。多くの方々からのご支援を受けています。

クラウドファンディングの詳細は以下のリンクから確認できます：

Fam Lab8 クラウドファンディング詳細

一般社団法人Fam Lab8について

一般社団法人Fam Lab8は、熊本県八代市の若手農家によって2024年に設立されました。地域農業の課題解決と持続可能な発展を目指し、スマート農業技術の導入や地元産品のブランド化、地域コミュニティとの連携を通じた活動を展開しています。

また、地域内外の企業や団体とのパートナーシップを強化し、農業の枠を超えた新たなビジネスモデルの創出にも取り組んでいます。

まとめ

熊本県八代市の若手農家たちが立ち上げた一般社団法人Fam Lab8は、地域農業の未来を切り拓くために新たな挑戦を続けています。持続可能な農業を実現するために、農業の省力化、魅力化、循環化を目指し、クラウドファンディングを通じて支援を募っています。

以下に、この記事で紹介した内容をまとめます。

このように、Fam Lab8は地域の農業を次世代に引き継ぐための新しい挑戦を行っています。地域の魅力を全国に発信し、持続可能な農業の未来を共に築いていくことを目指しています。