プリメディカが2月17日から鹿児島ユナイテッドFCと腸内環境研究を開始
ベストカレンダー編集部
2025年2月17日 16:43
腸内環境研究開始
開催日:2月17日
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プリメディカ、鹿児島ユナイテッドFCの「腸内環境コンディショニングパートナー」に就任
株式会社プリメディカは、明治安田J3リーグに所属する鹿児島ユナイテッドFCの「腸内環境コンディショニングパートナー」に就任したことを発表しました。この取り組みでは、摂南大学と共同で「腸内細菌叢の動態と運動パフォーマンスへの影響を知ること」を目的とした研究を開始します。この研究は、鹿児島ユナイテッドFCのトップチーム選手約30名を対象に行われます。
腸内環境と運動パフォーマンスの関係性についての研究は、近年注目を集めており、腸内細菌叢が持久力を高めたり、運動によるストレスを軽減する可能性が示唆されています。プロアスリートの腸内環境に関するデータはまだ限られており、選手のコンディションやパフォーマンスに与える影響を把握することは重要な課題です。
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研究目的と背景
近年の研究では、腸内細菌叢が運動能力やパフォーマンスに影響を与える可能性が示されています。たとえば、腸内細菌が持久力を高める作用や、運動によるストレスの軽減を助けることが学術誌に報告されています。また、食事介入を通じて腸内細菌叢を改善することが、運動パフォーマンスに与える影響も注目されています。
一方で、プロアスリートの腸内細菌叢に関するデータはまだ限られており、腸内細菌叢の変化が選手のコンディションやパフォーマンスに与える影響を把握することは、今後の健康維持や競技パフォーマンス向上において重要な課題です。本研究では、摂南大学と共同で、鹿児島ユナイテッドFCの選手を対象に腸内細菌叢の変化と競技パフォーマンスの関係を1年間にわたり調査します。
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研究内容
本研究では、以下の内容に基づいて腸内環境の調査と分析が行われます。
- 腸内フローラ検査実施: シーズンイン、夏前、真夏、シーズンアウトの計4回、腸内フローラ検査サービス「Flora Scan®」を用いて腸内環境を検査します。特に、夏場のコンディション調整が難しくなる時期においても検査を実施し、シーズンを通じたコンディション維持をサポートします。
- 血液検査: 生化学検査項目や酸化ストレスに関する血液検査データを用いて、腸内環境との関連性を解析します。これらの検査は年1回または2回実施されます。
- パフォーマンス指標の収集: 試合や練習における速度帯域別の移動距離、加減速回数、消費カロリー、持久力テスト、筋力テストなどの指標と腸内環境との関連性を解析します。
- 食の個別指導: 腸内細菌叢が悪化している選手には、個別の食事指導を行います。また、2025年4月末に完成予定の鹿児島ユナイテッドクラブハウスで提供する食事メニューについても腸内環境改善を意識したアドバイスを行います。
これらの取り組みを通じて、選手のパフォーマンス向上を図ります。
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関係者のコメント
この取り組みに対する関係者のコメントは以下の通りです。
- 鹿児島ユナイテッドFC クラブ代表/CEO 徳重剛氏
- 「プロスポーツの世界でも腸活が注目されていますが、腸内細菌について正しい知識を得ることは難しい部分もあります。今回の取り組みを通じて、選手たちが自分のパフォーマンスを最大限に引き出せるような食事指導やサポートにつなげたいと思っています。」
- 摂南大学農学部 教授 井上亮氏
- 「腸内細菌叢が運動パフォーマンスに与える影響については、いくつかの研究で示されていますが、プロ選手を対象とした縦断研究は限られています。選手のQOL向上に役立つ貴重な科学的データを提供できることを期待しています。」
- 株式会社プリメディカ 代表取締役社長兼CEO 富永朋氏
- 「運動と腸内環境との関連性が明らかになることで、腸内環境を調べることの価値が高まると考えています。腸内環境を起点に多くの方々の健康寿命延伸に貢献したいと思います。」
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腸内フローラ検査サービス「Flora Scan®」について
Flora Scan®は、京都府立医科大学、摂南大学、プリメディカの三者共同研究の成果を基にした腸内フローラ検査サービスです。特許取得済みの腸内環境評価システムを用いて、日本人特有の腸内フローラタイプを5つに分類し、疾患との関連性や菌の多様性を評価します。2022年7月には、全国で初めてのふるさと納税返礼品として大阪府枚方市に採用されました。
腸内細菌叢研究の一連の取り組みは、産学連携による優れた研究・開発手法として、「第5回日本オープンイノベーション大賞」や「2023年度グッドデザイン賞」を受賞しています。
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まとめ
今回のプリメディカと鹿児島ユナイテッドFCとの共同研究は、腸内環境と運動パフォーマンスの関係を明らかにするための重要なステップです。選手一人ひとりが持つ本来の力を最大限に引き出すためのサポートが期待されます。以下に今回の内容をまとめます。
項目 | 内容 |
---|---|
研究目的 | 腸内細菌叢の動態と運動パフォーマンスへの影響を明らかにする |
対象選手 | 鹿児島ユナイテッドFCのトップチーム選手約30名 |
研究内容 | 腸内フローラ検査、血液検査、パフォーマンス指標の収集、食の個別指導 |
腸内フローラ検査サービス | Flora Scan® |
研究の目的 | 選手のコンディション維持とパフォーマンス向上 |
この研究がアスリートの健康管理やパフォーマンス向上に寄与することが期待されます。腸内環境に関する理解が深まることで、選手たちがより良いパフォーマンスを発揮できるようになるでしょう。
参考リンク: