シナモンAIの「Super RAG」が2月19日から富士通AIに統合、業務効率化を促進
ベストカレンダー編集部
2025年2月19日 16:49
Super RAG統合
開催日:2月19日
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シナモンAIの「Super RAG」と富士通の「Fujitsu Kozuchi Generative AI」の統合
2025年2月19日、株式会社シナモン(以下、シナモンAI)は、同社のAIプロダクト「Super RAG™(スーパーラグ)」を富士通株式会社のAIサービス「Fujitsu Kozuchi Generative AI」に組み込むことを発表しました。この新たな統合により、企業は業務システムや既存データベースと容易に接続し、迅速かつ正確なドキュメント処理が可能となります。
シナモンAIは、東京都港区に本社を置き、代表取締役社長CEOは平野未来氏です。富士通は神奈川県川崎市に本社を構え、代表取締役社長は時田隆仁氏です。この協業により、両社はより高度な業務AIソリューションを提供することを目指しています。
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「Super RAG」の特長と利点
「Super RAG」は、表や図などを含む複雑な非構造ドキュメントを大量に取り込み、LLM(大規模言語モデル)による高精度な回答を生成可能にするマルチモーダル対応のAIプロダクトです。この技術により、企業は業務の自動化を大幅に推進することができます。
具体的には、「Super RAG」は以下のような特長を持っています:
- 複雑なデータ処理: 手書き文書やスキャン画像、図表などの非構造化データを適切に処理する能力があります。
- 高精度な回答生成: 従来のシステムに比べ、90%を超える精度での回答生成が可能です。
- 業務の自動化: 複雑なドキュメントを瞬時に処理し、業務の効率化を実現します。
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業務システムとのシームレスな統合
「Fujitsu Kozuchi Generative AI」は、業務システムとのシームレスな統合を可能にするWebGUI及びWebAPI群を備えています。これにより、企業は保有するデータベースやアプリケーションと簡単に接続できるため、業務の効率化が図れます。
シナモンAIは、この統合により企業内に蓄積された大量の業務文書から迅速に知見を抽出し、AIによる業務改善を実現することを目指しています。特に、製造や金融業界など、複雑なドキュメントを扱う分野において、その効果が顕著に見られます。
解決する課題と実績
従来のRAG技術は、複雑な形式の非構造化データを適切に処理するのが困難でした。一般的なマルチモーダルLLMは近年非構造化データを扱えるようにはなっているものの、大量のデータに対する検索、抽出、統合といった処理を行うことはできませんでした。
「Super RAG」を「Fujitsu Kozuchi Generative AI」に組み込むことで、企業は以下の課題を解決できます:
- 複雑なドキュメントの迅速な処理
- 業務の自動化による効率化
- 高精度な知見抽出
例えば、金融業界における検証では、FAQファイルではなく、図表を含む複数の業務マニュアルを参照元として、過去の業務上の質問に対する回答を生成するタスクを実施しました。このケースでは、従来の一般的なRAGシステムでは精度が約40%にとどまりましたが、「Super RAG」を用いることで、当社テストデータにおいて90%を超える精度を達成しました。
今後の展望と企業の取り組み
シナモンAIは今後も、富士通の「Fujitsu Kozuchi Generative AI」との連携を通じて、より多くの業界に対して高度なAIソリューションを提供していく方針です。生成AIの急速な進化に伴い、企業内の非構造ドキュメントの高度な解析と活用に多くの企業が取り組んでいます。
シナモンAIの技術は、非構造文書の高精度な解析および検索を可能とし、企業が抱える課題を解決します。また、シナモンAIは、AI-OCRや自然言語処理、大規模言語モデル、音声認識など、非構造化データを活用する技術資産を蓄積しています。
関連ページと企業情報
シナモンAIの詳細情報は以下のリンクから確認できます:
シナモンAIの企業概要は以下の通りです:
社名 | 株式会社シナモン |
---|---|
URL | http://www.cinnamon.ai |
所在地 | 東京都港区虎ノ門3-19-13 スピリットビル6階 |
設立 | 2016年10月 |
代表者 | 代表取締役社長CEO 平野未来 |
事業内容 | 非構造化データを対象としたAIプロダクト事業、AIコンサルティング事業 |
シナモンAIは、AIを通じて創造的な未来を描くことを目指しています。今後も、ビジネスをエンパワーするRAGやAIエージェントのような最先端AI技術をベースに、業務効率化と生産性向上を推進するAIプロダクトの開発と提供を続けていく方針です。
参考リンク: