10代の検索行動、単語と複数ワードの使い分けが明らかに!

10代検索行動調査結果発表

開催日:2月19日

10代検索行動調査結果発表
10代の若者はどんなときに単語検索を使うの?
10代は目的が明確でないときや、ざっくりと情報を集めたいときに単語検索を使います。
複数ワード検索はどんなときに使われるの?
複数ワード検索は、より具体的な情報を得たいときや、条件を絞り込みたいときに使われます。

10代の検索行動に関する調査結果

2025年2月19日、株式会社ecloreが発表した調査結果により、10代の若者たちが検索エンジンを利用する際の「単語検索」と「複数ワード検索」の実態が明らかになりました。この調査は、検索順位でNo.1を獲得したランクエストが実施し、150名の10代(15歳以上19歳以下)の男女を対象に行われました。調査の目的は、10代がどのような意図で検索を行い、どのような行動を取るのかを理解することです。

調査の結果は以下の4点に焦点を当てて分析されています。

  • 単語検索を利用する主な理由
  • 複数ワード検索を利用する主な理由
  • 複数ワード検索の結果が想定とずれた際に感じる感情
  • 複数ワード検索で目的の情報が得られない場合の行動
10代の検索リアル!単語検索vs.複数ワード検索(2025年版/SEOに役立つデータ) 画像 2

単語検索の利用理由

調査結果によると、単語検索(例:「美容院」)を行う主な理由は「目的が明確でなく、ざっくりと情報を収集したい」(48.7%)というものでした。この結果は、10代が情報を探す際に、まずは単語検索を行い、そこから得た情報をもとにさらに深堀りをする傾向があることを示しています。

次に多かった理由は「検索ワードの言葉の意味や概要を把握したい」(30.7%)で、単語検索は情報収集の入り口として機能していることがわかります。また、「複数ワードが思い浮かばない」(18.7%)や「検索の初期段階として関連ワードのアイデアを探るため」(19.3%)といった回答もあり、検索ワードの組み立てに対する難しさを感じている10代も一定数存在することが明らかになりました。

さらに、「位置情報などから、近隣の店舗・サービスが表示されることを期待している」(18%)や「単語でも求めている結果を調べることができている」(18%)という回答からは、単語検索でも十分に目的に合う情報が得られると感じている人も多いことがわかります。

10代の検索リアル!単語検索vs.複数ワード検索(2025年版/SEOに役立つデータ) 画像 3

複数ワード検索の利用理由

次に、複数ワード検索(例:「美容院 東京」など)を利用する理由について見ていきます。最も多かった回答は「より具体的な情報を得たい」(58.7%)というもので、単語検索だけでは十分な情報が得られないため、複数ワードを組み合わせて検索する傾向が強いことがわかります。

また、「目的地や条件を絞り込みたい」(29.3%)や「不要な検索結果を排除したい」(19.3%)という回答もあり、検索結果を効率よく絞り込むために複数ワードを使う10代が多いことが示されています。さらに、「口コミや評価を重視している」(17.3%)や「単語だけでは求める情報が得にくい」(17.3%)という回答からは、検索精度を高めるために追加キーワードが必要であると感じている層も存在します。

興味深いことに、「特に意識せず、自然に複数ワードを使ってしまう」(17.3%)という回答もあり、複数キーワードでの検索が10代にとっては当たり前になりつつあることが伺えます。

10代の検索リアル!単語検索vs.複数ワード検索(2025年版/SEOに役立つデータ) 画像 4

検索結果のミスマッチとその対応

調査では、複数ワード検索を行った際に欲しい情報と異なる結果が表示された経験についても尋ねました。最も多かった回答は「やや不満だったが、仕方がないと感じた」(30%)で、ミスマッチを経験しても「ある程度は仕方ない」と受け止める傾向が強いことがわかりました。

次に多かったのは「特に何も感じず、別の検索ワードをすぐ試した」(28.7%)という回答で、検索結果に満足できない場合でも気にせず別の言葉で再検索する層が多いことが示されています。また、「ミスマッチは感じたことがない」(21.3%)という回答もあり、複数ワード検索による精度の高さを実感している層も存在します。

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情報が見つからない場合の行動

複数ワード検索を行った結果、望む情報が見つからない場合の行動についても調査されました。最も多かった回答は「ワードを調整して再検索する(条件を増やす・減らすなど)」(40.7%)で、情報が見つからない場合、キーワードの組み合わせを微調整して再度検索することが多いようです。

次に多かったのは「別の検索エンジンやSNSで同じワードを検索する」(26%)というもので、異なるプラットフォームを活用することで情報の幅や精度を高めようとする姿勢が見受けられます。さらに「専門サイトや口コミサイトに直接アクセスして探す」(14%)という回答もあり、より専門性の高い情報源を狙う層も存在します。

一方で「表示された関連情報で妥協する」(10.7%)や「検索を断念し知人やSNSで質問する」(7.3%)といった回答もあり、すぐには見つからない情報を深追いするより、自分の求める情報に近そうなところで手を打つ層や、周囲の知人・SNSに頼る層も存在しています。

まとめ

今回の調査結果から、10代は単語検索から複数ワード検索へと展開しながら、自分に合った情報を見つけるために粘り強く行動していることがわかります。単語検索は情報収集の入り口として機能し、複数ワード検索では具体的な情報を求める傾向が強いことが示されています。

また、検索結果とのミスマッチが起きた場合でも、柔軟に対応して再検索を行う姿勢が見受けられ、情報探索に対する意欲が高いことが伺えます。これらの結果は、企業やメディアが10代向けのコンテンツやSEO戦略を考える上で、より多面的なキーワード設計と検索意図の把握が重要であることを示唆しています。

調査項目 主な結果
単語検索の利用理由 目的が明確でなく、ざっくりと情報を収集したい (48.7%)
複数ワード検索の利用理由 より具体的な情報を得たい (58.7%)
検索結果のミスマッチに対する感情 やや不満だったが、仕方がないと感じた (30%)
情報が見つからない場合の行動 ワードを調整して再検索する (40.7%)

この調査結果を通じて、10代の検索行動の特徴が明らかになり、情報収集のスタイルがどのように変化しているのかを理解することができました。

参考リンク: