第29回手塚治虫文化賞マンガ大賞候補発表、贈呈式は2024年6月5日
ベストカレンダー編集部
2025年2月20日 10:24
手塚治虫文化賞贈呈式
開催日:6月5日

第29回手塚治虫文化賞 マンガ大賞最終候補作品の発表
2025年2月20日、株式会社朝日新聞社は、第29回手塚治虫文化賞のマンガ大賞における最終候補作品を発表しました。この賞は、日本のマンガ文化の発展に寄与することを目的としており、毎年優れた作品を選出しています。2024年に刊行・発表されたマンガ作品が対象となっており、今年の候補作品は以下の7作品です。
- 『Battle Scar』 蔵本千夜 (KADOKAWA)
- 『1秒24コマのぼくの人生』 りんたろう(河出書房新社)
- 『【推しの子】』 赤坂アカ×横槍メンゴ(集英社)
- 『海が走るエンドロール』 たらちねジョン(秋田書店)
- 『地図にない場所』 安藤ゆき(小学館)
- 『胚培養士ミズイロ』 おかざき真里(小学館)
- 『ブスなんて言わないで』 とあるアラ子(講談社)
これらの作品は、7名の社外選考委員による投票と一般、マンガ関係者、書店員からの推薦をもとに選ばれました。特に『Battle Scar』が推薦の得票数で際立っています。

選考過程と贈呈式の詳細
マンガ大賞の選考は、最終選考委員会を経て行われます。最終的な結果は、2024年4月下旬ごろに朝日新聞の朝刊、デジタル版、プレスリリース等で発表される予定です。また、贈呈式は2024年6月5日(木)に朝日新聞東京本社で開催される予定です。
選考委員は以下の方々で構成されています:
- 秋本治さん
- 漫画家
- 里中満智子さん
- マンガ家
- 高橋みなみさん
- タレント
- 中条省平さん
- 学習院大学フランス語圏文化学科教授
- トミヤマユキコさん
- ライター・東北芸術工科大学芸術学部准教授
- 南信長さん
- マンガ解説者
- 矢部太郎さん
- 芸人・漫画家
さらに、社内からは坂尻顕吾(執行役員・編集担当)と渡部薫(東京本社文化部長)が参加しています。

マンガ大賞の予想投票と記念ピンバッジのプレゼント
今回のマンガ大賞に関連して、予想投票と応援メッセージの募集が行われています。どの候補作品がマンガ大賞に輝くかを予想する投票を通じて、投票した方の中から抽選で50名に第29回記念ピンバッジ「ヒョウタンツギ」(限定、非売品)がプレゼントされます。
投票は応募サイト(http://t.asahi.com/tezuka29pr)から行うことができ、締め切りは2024年3月31日(月)です。当選者の発表は、2024年6月下旬に発送をもって行われます。

手塚治虫文化賞の歴史と意義
手塚治虫文化賞は、日本のマンガ文化の発展に大きな役割を果たした手塚治虫氏の業績を記念し、1997年に株式会社朝日新聞社が創設した賞です。年間を通じて最も優れた作品に贈られるマンガ大賞のほか、新生賞、短編賞、特別賞が設けられています。
受賞作品には、鉄腕アトム像(横山宏氏作)と賞金が贈呈されます。これまでの受賞作品は多岐にわたり、マンガ界の発展に寄与してきました。
年 | 受賞作品 | 作者 |
---|---|---|
1997年 | ドラえもん | 藤子・F・不二雄 |
1998年 | 「坊っちゃん」の時代 | 関川夏央/谷口ジロー |
1999年 | MONSTER | 浦沢直樹 |
2000年 | 西遊妖猿伝 | 諸星大二郎 |
2001年 | 陰陽師 | 岡野玲子 原作:夢枕獏 |
2002年 | バガボンド | 井上雄彦 原作:吉川英治『宮本武蔵』 |
2003年 | 黄色い本 ジャック・チボーという名の友人 | 高野文子 |
2004年 | ヘルタースケルター | 岡崎京子 |
2005年 | PLUTO(プルートウ) | 浦沢直樹/手塚治虫 |
2006年 | 失踪日記 | 吾妻ひでお |
2007年 | 舞姫 テレプシコーラ | 山岸凉子 |
2008年 | もやしもん | 石川雅之 |
2009年 | 大奥 | よしながふみ |
2010年 | へうげもの | 山田芳裕 |
2011年 | JIN-仁- | 村上もとか |
2012年 | ヒストリエ | 岩明均 |
2013年 | キングダム | 原泰久 |
2014年 | 3月のライオン | 羽海野チカ |
2015年 | 逢沢りく | ほしよりこ |
2016年 | 鼻紙写楽 | 一ノ関圭 |
2017年 | 花に染む | くらもちふさこ |
2018年 | ゴールデンカムイ | 野田サトル |
2019年 | その女、ジルバ | 有間しのぶ |
2020年 | ニュクスの角灯 | 高浜寛 |
2021年 | ランド | 山下和美 |
2022年 | チ。-地球の運動について- | 魚豊 |
2023年 | ゆりあ先生の赤い糸 | 入江喜和 |
2024年 | プリニウス | ヤマザキマリ とり・みき |
手塚治虫文化賞は、マンガ文化の健全な発展を促進するための重要な取り組みであり、これからも多くの才能を発掘し、支援していくことが期待されます。今回のマンガ大賞の最終候補作品は、今後のマンガ界においても重要な位置を占めることでしょう。
参考リンク: