M&A EXIT経験者が設立する創業者支援型シードVC「OASIS FUND」誕生
ベストカレンダー編集部
2025年2月21日 14:43
OASIS FUND設立
開催日:2月21日
OASIS FUNDの設立背景と目的
2025年2月21日、M&A EXITを経験した起業家2名が中心となり、創業者を支えるシードベンチャーキャピタル「OASIS FUND」が設立されました。本ファンドは、創業者の挑戦や成長に長期的に寄り添うことを目的としており、単なる資金提供ではなく、実体験に基づいた伴走型支援を提供することを重視しています。
現在のベンチャーエコシステムの中では、IPOが目的化し、短期間での成果を求められる傾向が強まっています。このような中で、特定の領域、特にソフトウェア分野への投資が過度に集中し、創業者の多様な挑戦や持続的な事業成長に対する支援が不足している現状があります。
OASIS FUNDは、こうした流れに対するアンチテーゼとして、創業者が「本当に長く続けたい事業」を育てられる環境を整えることを目的としています。短期的な投資リターンの最大化を目指すのではなく、創業者のキャリアと事業の持続的成長を通じて、エコシステムの好循環を生み出すことを目指しています。
OASIS FUNDの特徴と支援内容
OASIS FUNDは、以下のような特徴を持っています。
- M&A EXITを経験したGPによるシード投資・支援 – 実際に事業を立ち上げ、成長させ、EXITを果たした起業家がGPを務め、創業者目線で事業成長をサポートします。
- 創業者が支える創業者 – LPには、多くの創業者や経営者が参画し、資金提供だけでなく、経験や知見、ネットワークを共有する環境を構築します。
- 持続的な成長を支援 – IPOをゴールとせず、M&Aも含めたEXITの選択肢を創業者とともに検討し、成長目標について議論します。
- 多様な産業・事業モデルに投資 – ソフトウェア偏重ではなく、メーカー、サービス、AI、ローカルビジネスなど多様な成長機会を支援します。
- 適正なファンドサイズで機動的な支援 – 過度なリターン圧力をかけず、創業者にとって最適な成長スピードを尊重します。
- 継続的な挑戦を支援 – うまくいかなかった経験を持つ創業者にも新たな挑戦の機会を提供します。
- SHIBUYA STARTUP OASISとの連携 – 投資先だけでなく、幅広い起業家コミュニティとのネットワーキングや知見共有の場を提供します。
代表者プロフィール
OASIS FUNDの設立者である橋田一秀と高萩浩之のプロフィールは以下の通りです。
- 橋田一秀
- 1983年東京生まれ。2002年海城高校卒業後、2007年東京理科大学を卒業。NTTデータやうるるでの勤務を経て、2014年にペライチを創業し代表取締役に就任。2023年4月に全役職を退任し、現在はエンジェル投資家として77社に投資を実行。
- 高萩浩之
- 1985年福島県生まれ。2003年安積高等学校を卒業し、2007年中央大学法学部を卒業。新卒でエン・ジャパンに就職後、会計事務所やスタートアップで勤務し、管理部門の構築や資金調達、売却を実施。2018年にはシューマツワーカーで取締役CFOに就任し、2023年にクラウドワークスに売却。
投資先の声と代表コメント
OASIS FUNDの投資先からは、以下のような声が寄せられています。
「起業家経験のある方の言葉は血が通っていて、スッと入ってきます。起業家ファーストで話を聞いてくれる感じがして、包み隠さず話せるイメージです。」
また、代表の橋田は次のように述べています。
「OASIS FUNDは、シードステージの起業家に寄り添い、彼らの挑戦を支え、共に未来を創ることを目的としています。特に、創業者そのものにフォーカスし、彼らの持つビジョンや情熱を最大限に引き出すサポートを行っていきます。」
今後の展望と会社概要
OASIS FUNDでは、プレシードおよびシードステージのスタートアップに対する投資を実施予定です。LPや投資先の皆様と共に、スタートアップエコシステムの未来を築くファンドとして成長していくことを目指しています。また、「SHIBUYA STARTUP OASIS」を活用し、投資先企業以外の起業家とも積極的に関わりながら、より広範な支援を行っていく方針です。
以下は、OASIS FUNDの会社概要です。
| 会社名 | OASIS FUND有限責任事業組合 |
|---|---|
| 所在地 | 東京渋谷区渋谷2-14-13岡崎ビル708 |
| 代表者 | 橋田一秀、高萩浩之 |
| 設立 | 2024年12月 |
| 事業内容 | ベンチャー投資・創業支援事業 |
OASIS FUNDは、創業者を支えるための新たな取り組みを通じて、持続可能な成長を目指すファンドとして、今後の展開に期待が寄せられています。