2025年2月24日、褥瘡進行度評価AI技術が学会で初展示!

褥瘡評価AI技術展示

開催日:2月24日

褥瘡進行度評価AI技術って何がすごいの?
褥瘡進行度評価AI技術は、画像解析を用いて高精度かつ迅速に診断する技術で、医療従事者の負担を軽減します。
このAI技術はどこで見られるの?
2025年2月24日に開催される「第22回日本褥瘡学会近畿地方会学術集会」で展示され、デモンストレーションが行われます。

国内初の褥瘡進行度評価AI技術の特許出願について

株式会社フォーカスシステムズ(東京都品川区、代表取締役社長:森啓一)は、褥瘡(床ずれ)評価ツール「DESIGN-R®」の判定自動化に向けたAI技術について、国立大学法人鳥取大学(鳥取県鳥取市、学長:中島廣光)と共同で特許出願を行いました。この技術は、画像解析を用いることで高精度かつ迅速な診断を実現することを目指しています。

特に、褥瘡は高齢者や長期入院患者に多く見られ、2021年時点で全国の褥瘡患者は約3万~6万人と推定されています。今後も高齢化に伴い、患者数は増加すると考えられています。このような背景から、褥瘡の適切な評価が求められていますが、従来の評価方法は医療従事者の経験や主観に依存しており、正確な評価が難しいという課題があります。

褥瘡進行度評価AIアプリの特長

フォーカスシステムズが開発した褥瘡進行度評価AIアプリは、次のような特長を持っています:

  • 高精度な診断:現在、7つの評価項目の一部では90%以上の診断正答率が実証されています。
  • 迅速な評価:スマートフォン等で取得した褥瘡画像を解析し、迅速に評価を行います。
  • 医療現場との連携:今後はPMDA承認を取得し、保険適用医療機器として提供することを目指しています。
  • 電子カルテとの連携:最終的には電子カルテとの連携も視野に入れています。

これにより、褥瘡の管理が標準化され、医療従事者の負担軽減にも寄与することが期待されています。

特許出願の経緯

フォーカスシステムズは2021年から鳥取大学医学部附属病院形成外科と共同で、褥瘡画像を解析するAI技術の開発を進めてきました。この技術は、従来の目視による評価の課題を解決し、評価の精度と効率を大幅に向上させる可能性があります。特に、褥瘡の診療を専門とする医師がいない現場でも高精度な診断を支援できるよう、実用化に向けた取り組みを続けています。

特許出願に至った背景として、褥瘡評価に関する新規性と進歩性が認められたことがあります。特に、評価の精度向上に関しては、今後全項目の診断正答率70%以上を目指していく方針です。

今後の展望と展示会情報

フォーカスシステムズは、褥瘡進行度評価AIアプリを2025年2月24日に開催される「第22回日本褥瘡学会近畿地方会学術集会」にて展示する予定です。この展示会では、実際のアプリのデモンストレーションや、技術の詳細についての説明が行われる予定です。

また、フォーカスシステムズは、医療AI市場における先駆的な地位を確立し、国内外でのアプリの普及を進めることで、褥瘡管理の標準化を実現することを目指しています。

フォーカスシステムズの企業概要

株式会社フォーカスシステムズは1977年に設立され、公共・通信など社会性の高い分野でのシステム開発・運用を行っています。また、IoT、クラウド、AIなどの新技術を取り入れたビジネス展開も積極的に進めています。コーポレートスローガンは「テクノロジーに、ハートを込めて。」であり、技術を通じて人と人をつなぐ姿勢を大切にしています。

公式ウェブサイトは以下のリンクからアクセスできます:フォーカスシステムズ公式サイト

まとめ

項目 内容
技術名 褥瘡進行度評価AI技術
特許出願日 2025年2月21日
共同開発先 国立大学法人鳥取大学
診断精度 一部項目で90%以上
展示会情報 第22回日本褥瘡学会近畿地方会学術集会(2025年2月24日)
企業名 株式会社フォーカスシステムズ

このように、フォーカスシステムズが開発した褥瘡進行度評価AI技術は、医療現場における褥瘡評価の精度向上と効率化を目指しており、今後の展開が期待されます。特に、医療従事者の負担軽減や患者の治療の質向上に寄与することが期待されています。

参考リンク: