noteが2月25日からAI学習対価還元実証実験を開始、クリエイターの新収益源に
ベストカレンダー編集部
2025年2月25日 14:47
AI対価還元実証実験
開催期間:2月25日〜3月6日

noteがクリエイターにAI学習の対価を還元する実証実験を開始
note株式会社は、2025年2月25日より、クリエイターに対してAI学習による対価の還元を行う実証実験を開始することを発表しました。この取り組みは、クリエイターが提供するコンテンツをAI事業者が学習データとして利用する際に、その対価がクリエイターに支払われる仕組みを検証するものです。
noteは、この実証実験を通じて得られる知見をもとに、Big TechなどのAI事業者や出版社、コンテンツホルダーとの連携を強化し、新たなエコシステムの構築を目指しています。

実証実験の詳細
実証実験に参加を希望するnoteクリエイターのコンテンツを対象に、AI事業者が学習データとして利用し、その対価を還元する仕組みを構築します。具体的な内容は以下の通りです。
- 参加対象: 参加を希望したクリエイターのテキストコンテンツのみが対象となります。
- 対価の決定: 参加クリエイターのコンテンツがAI事業者の学習候補となり、一定の基準に基づいて対価を決定し、参加したクリエイターに還元します。
この取り組みの背景には、生成AIの進化に伴うクリエイターやコンテンツホルダーへの新たな収益機会の創出があります。AI技術が進化する中で、コンテンツの利用に関するルールやエコシステムが整備されていない現状を改善することが目指されています。
なぜこの取り組みが重要なのか
生成AIは、クリエイターの仕事や創作活動を強力に支援する一方で、AI学習に対する意向表明や許諾、対価還元の仕組みが未整備であるという課題があります。この実証実験を通じて、クリエイターやコンテンツホルダーが新たな収益機会を得ることができるようになります。
また、生成AIを開発する企業にとっても、クリエイターやコンテンツホルダーの協力を得ることで、より多様なコンテンツを活用し、AIの品質向上が期待されます。これにより、クリエイターとAI事業者の双方にとって有益な関係が築かれることが目指されています。
実証実験の申し込みと参加条件
実証実験に参加するためには、申し込みフォームから参加申請を行う必要があります。以下に、実証実験の概要と参加条件を示します。
項目 | 内容 |
---|---|
申し込み期間 | 2025年2月25日(火)〜2025年3月6日(木) |
還元金額の決定日 | 2025年3月下旬を予定 |
還元日 | 2025年4月中を予定 |
参加条件は以下の通りです。
- noteアカウントを持ち、期間内に実証実験への参加を申し込んだクリエイターが対象です。
- 申し込みはクリエイターごとに受け付け、作品単位での申し込みはできません。
- 対象コンテンツはテキストコンテンツのみで、画像や動画、音声などは対象外です。
- 有料記事(有料マガジンや定期購読マガジン含む)、メンバーシップ記事も対象となります。
AI学習の範囲と用途
参加クリエイターのコンテンツは、AI事業者の品質向上のための強化学習に用いられます。具体的には、思考力、言い回し、会話品質の向上に寄与することが期待されています。
なお、特定の作品や作家の模倣、コピーを目的としたものではないため、クリエイターの独自性が尊重されます。これにより、クリエイターは安心して自らのコンテンツを提供することが可能です。
noteの概要
noteは、クリエイターが文章や画像、音声、動画を投稿し、ユーザーがそのコンテンツを楽しむことができるメディアプラットフォームです。2014年4月にサービスを開始し、約5,107万件の作品が誕生し、会員数は893万人(2024年11月時点)に達しています。
noteは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」というミッションのもと、クリエイターの創作活動を支援しています。個人も法人も混ざり合い、様々なコンテンツが交流する場を提供しています。
まとめ
noteが開始するAI学習に対する対価還元の実証実験は、クリエイターに新たな収益機会を提供するとともに、生成AIの品質向上にも寄与することが期待されています。実証実験への参加は、申し込み期間内に行う必要があり、参加条件や対象コンテンツについても明確に定められています。
この取り組みは、クリエイターとAI事業者の新たな関係を築く重要な一歩となるでしょう。以下に、この記事で紹介した内容をまとめます。
項目 | 内容 |
---|---|
実証実験開始日 | 2025年2月25日 |
申し込み期間 | 2025年2月25日〜2025年3月6日 |
還元金額の決定日 | 2025年3月下旬 |
還元日 | 2025年4月中 |
対象コンテンツ | テキストコンテンツのみ |
noteは、クリエイターの創作活動を支援しつつ、AI技術の進化に寄与する取り組みを進めていくことが期待されます。
参考リンク: