ERPCが新インフラ移行完了、2月26日よりSolana RPCの速度を大幅改善

ERPCが新インフラ移行を完了し、Solana RPCの速度を更新

ELSOUL LABO B.V.は、グローバル規模のSolana特化型RPCサービス「ERPC（Solana Enhanced RPC）」において、大規模なインフラ改善を実施し、レイテンシの大幅低減に成功したことを発表しました。この新しいアーキテクチャへの移行により、ERPCはユーザー数やアクセス数の急増に柔軟かつ安定的に対応できる環境を整えました。

本記事では、ERPCの新インフラ移行の背景、効果、アーキテクチャのポイント、今後の展望について詳しく解説します。

新インフラ移行の背景と効果

ERPCは、日次で200万（2M）を超えるリクエストを処理する必要があり、そのためには高いアクセス対応力が求められます。新アーキテクチャは、複数ノードの負荷を効率的に分散することにより、高トラフィック下でも低レイテンシを維持することを可能にしました。

具体的には、移行後のグローバル平均応答時間は約16msを記録しました。これは、従来の共有型Solana RPCの平均応答時間が60～70msであったことと比較すると、約4倍の改善を果たしたことになります。

大規模アクセス対応力の向上

• 新アーキテクチャは、複数ノードの協調動作を促進し、アクセス急増時でも安定したサービスを提供します。
• ユーザー数やアクセス数の急増に対しても、柔軟に対応できるプラットフォームを確立しました。

レイテンシのさらなる半減を達成

今回のインフラ改善により、ERPCはこれまでの最速のレイテンシを更新しました。平均応答時間が約16msに短縮され、ユーザーに対してより迅速なサービスを提供できるようになりました。これは、特にDeFiやNFT、GameFiなどのユースケースにおいて重要な要素です。

アーキテクチャのポイント

ERPCの新しいアーキテクチャには、いくつかの重要なポイントがあります。これらのポイントは、全体的な性能向上を実現し、より高い可用性を提供するために設計されています。

Rust製ハイパフォーマンスプロキシ

新しいプロキシ基盤は、特に大量のアクセス環境下で効果を発揮します。単体ノードの処理性能を大幅に高めることで、リソース使用効率が向上し、ネットワーク全体の可用性も改善されます。

分散型設計による高可用性

• ヨーロッパ（フランクフルト、アムステルダム）、北米（ニューヨーク、シカゴ）、アジア（東京）にまたがるノード群が協調動作します。
• 各地からのアクセスに対し、自動的に最適ルートを選択し、従来以上の安定性と可用性を両立しています。

今後のさらなる強化

ERPCは、レイテンシの低減だけでなく、急なアクセス増加への対応や障害耐性の向上など、あらゆる面での最適化を進めていきます。これにより、DeFi、NFT、GameFiなど多様なユースケースを支える基盤として進化を続けます。

今後も、継続的な研究開発とネットワーク拡充を進めることで、より多くのお客様にハイパフォーマンスなサービスを提供する予定です。Solanaエコシステムの発展に寄与し、地域やユースケースを問わず高い安定性・可用性を提供し続けます。

まとめ

このように、ERPCは新しいインフラ移行により、より高速で安定したRPCサービスを提供することが可能となりました。今後の展開に期待が寄せられます。