2024年離婚原因ランキング発表!性格の不一致が男女共に最多
ベストカレンダー編集部
2025年2月26日 10:20
2024年離婚原因調査
開催期間:1月1日〜12月31日
離婚原因ランキング2024年調査結果
弁護士法人デイライト法律事務所は、2024年の離婚原因に関する調査を実施しました。この調査は、当事務所での相談時に行ったアンケートを基にしており、期間は2024年1月1日から2024年12月31日までのものです。調査対象者は1509名で、離婚を決めた理由について詳しく分析しています。
一般的に離婚の理由としては、不倫や暴力といった悪質なケースが考えられますが、実際にはそれらの理由は少数派であり、さまざまな理由が影響していることがわかります。以下に、調査結果を基にした離婚理由のランキングを示します。
女性の離婚理由ランキング
| 順位 | 離婚理由 | 総数に対する割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 性格の不一致 | 31.6% |
| 2位 | 精神的虐待 | 26.1% |
| 3位 | 異性関係(相手) | 15.8% |
| 4位 | 暴力 | 10.6% |
| 5位 | その他 | 10.5% |
| 6位 | 生活費を渡さない | 9.9% |
| 7位 | 浪費 | 8.3% |
| 8位 | 性的不調和 | 7.3% |
| 9位 | 借金 | 6.0% |
| 10位 | 両親との不和 | 5.8% |
| 11位 | 異性関係(自分) | 3.6% |
| 12位 | 病気 | 3.6% |
| 13位 | 同居しない | 2.1% |
| 14位 | 異性関係(自分か相手か未記入) | 1.0% |
男性の離婚理由ランキング
| 順位 | 離婚理由 | 総数に対する割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 性格の不一致 | 30.4% |
| 2位 | 精神的虐待 | 15.8% |
| 3位 | その他 | 9.3% |
| 4位 | 性的不調和 | 7.5% |
| 5位 | 両親との不和 | 7.5% |
| 6位 | 異性関係(自分) | 6.7% |
| 7位 | 暴力 | 6.6% |
| 8位 | 異性関係(相手) | 6.2% |
| 9位 | 浪費 | 4.9% |
| 10位 | 病気 | 3.0% |
| 11位 | 同居しない | 2.6% |
| 12位 | 借金 | 2.4% |
| 13位 | 生活費を渡さない | 2.2% |
| 14位 | 異性関係(自分か相手か未記入) | 1.2% |
離婚理由の背景と考察
調査結果から見ると、男女ともに「性格の不一致」が最も多い理由として挙げられています。女性は31.6%、男性は30.4%がこの理由を選んでおり、離婚理由において大きな差は見られませんでした。また、精神的虐待やその他の理由も共通して高い割合を占めています。
この結果は、現代社会における男女の役割や価値観の変化を反映していると考えられます。特に、女性の社会進出が進む中で、経済的自立が可能になったことが、離婚を選択する要因の一つとされています。過去には専業主婦が多かったため、離婚を決断することは容易ではありませんでしたが、現在は働く女性が増え、ストレスを感じながら生活するよりも、自立を選ぶ傾向が強まっています。
司法統計データとその比較
家庭裁判所での離婚調停における申立ての動機についても調査されており、最高裁判所の統計データが参考にされています。以下に、夫と妻の離婚動機の割合を示します。
| 申立ての動機 | 総数に対する割合(夫) | 総数に対する割合(妻) |
|---|---|---|
| 性格が合わない | 59.9% | 38.0% |
| 異性関係 | 12.0% | 12.9% |
| 暴力を振るう | 8.7% | 18.5% |
| 酒を飲み過ぎる | 2.5% | 5.7% |
| 性的不調和 | 10.5% | 6.3% |
| 浪費する | 11.5% | 8.5% |
| 病気 | 3.9% | 1.6% |
| 精神的に虐待する | 21.4% | 26.1% |
| 家庭を捨てて省みない | 4.7% | 6.1% |
| 家族親族と折り合いが悪い | 11.0% | 5.6% |
| 同居に応じない | 8.8% | 1.4% |
| 生活費を渡さない | 4.9% | 28.9% |
| その他 | 21.3% | 11.9% |
| 不詳 | 21.3% | 9.0% |
このように、司法統計データは離婚調停を申し立てる理由を示しており、当事務所の調査結果といくつかの相違点が見られます。特に、夫の「性格が合わない」とする割合が高い一方で、妻は「生活費を渡さない」という理由が目立つ結果となっています。
海外における離婚原因
日本の離婚原因に関する調査結果と比較するため、アメリカの離婚原因トップ10も紹介します。アメリカでは、離婚率が日本よりも高く、以下のような理由が挙げられています。
- コミュニケーションの問題
- 愛情が冷めた
- 性の不一致
- 若すぎた
- ドラッグやアルコール等の中毒
- DV
- 浮気
- お金の問題
- 性格の不一致
日本と同様に、性格の不一致やコミュニケーションの問題が離婚理由として多く挙げられていますが、アメリカ特有の理由も見られます。
まとめ
2024年の離婚原因ランキング調査では、性格の不一致が男女共に最も多い理由として挙げられました。女性の経済的自立や離婚に対する価値観の変化が、離婚を選択する要因となっていることが浮き彫りになりました。また、司法統計データとの比較からも、男女間での離婚理由における違いが明らかになりました。アメリカの離婚理由と比較することで、日本における離婚の背景もさらに理解が深まります。
| 離婚理由 | 女性の割合 | 男性の割合 |
|---|---|---|
| 性格の不一致 | 31.6% | 30.4% |
| 精神的虐待 | 26.1% | 15.8% |
| 異性関係(相手) | 15.8% | 6.2% |
| 暴力 | 10.6% | 6.6% |
| 生活費を渡さない | 9.9% | 2.2% |
この調査結果は、離婚を考える方々にとって重要な参考となるでしょう。離婚に関する相談や問題を抱えている方は、専門の法律事務所に相談することをお勧めします。
参考リンク: