森見登美彦が現代語訳!『竹取物語』が2025年3月6日に発売
ベストカレンダー編集部
2025年2月27日 14:43
竹取物語新訳発売
開催日:3月6日
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新訳決定版『竹取物語』が登場
2025年3月6日、河出書房新社から大人気作家・森見登美彦による現代語訳『竹取物語』が発売されます。『竹取物語』は、1000年以上も読み継がれてきた日本文学の原型であり、多くの人々に親しまれている物語です。この新訳は、原典の魅力を最大限に引き出しつつ、森見氏独自の表現や言葉選びが加わった特別な一冊となっています。
森見登美彦は、竹林を愛する作家として知られ、『美女と竹林』というエッセイを執筆した経験も持っています。彼は『竹取物語』を「まるで僕が書いたような物語」と表現し、自身の作品にも影響を与えたこの古典を新たな視点で訳し上げました。
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物語の内容と魅力
『竹取物語』は、翁が光る竹の中に見つけた可愛らしい小さな人、かぐや姫の物語です。彼女は成長するにつれて絶世の美女となり、求婚者たちに無理難題を課します。恋に破れ去る男たちの姿と、かぐや姫の運命が交錯する様子は、古典文学の中でも特に魅力的です。
この物語は、ファンタジーであり、竹にまつわる物語でもあります。さらに、阿呆な男たちが右往左往する様子や、片想いが破れるという失恋のローテーションも描かれています。森見氏は、自身のデビュー作がファンタジーであり、大学院時代の研究テーマが竹であったことを踏まえ、彼にとって『竹取物語』は特別な意味を持つ作品です。
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特別収録内容
文庫版には、森見登美彦が『竹取物語』を訳す過程やその背景について語った講義「作家と楽しむ古典 僕が書いたような物語」が特別収録されています。この講義では、竹林の中での幼少期の原体験から始まる書き下ろしあとがき「生きていることのふしぎ」も含まれており、読者にとって貴重な内容となっています。
また、研究者による充実した解題も収録されており、古典文学の理解を深める手助けとなります。これにより、単なる物語の楽しみだけでなく、文学的な視点からも『竹取物語』を味わうことができます。
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発売記念の特典情報
新刊発売を記念して、「全集版あとがき 千年の失恋」の無料ためし読みが公開されています。この特典は、今から千年以上も前の物語に触れる絶好の機会です。月光を浴びて輝く竹林の神秘的な世界に思いを馳せながら、昔の人々がこの物語にどのような感情を抱いていたのかを考えることができます。
さらに、森見登美彦の公式ウェブサイトでは、彼の作品や活動についての情報が掲載されています。興味のある方はぜひ訪れてみてください。
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著者情報
森見登美彦は1979年に奈良県で生まれ、2003年に『太陽の塔』でデビューを果たしました。その後も数々の受賞歴を持つ作家であり、代表作には『夜は短し歩けよ乙女』や『ペンギン・ハイウェイ』などがあります。彼の作品は、独特の世界観とユーモアに満ちており、多くの読者に支持されています。
著者の公式リンクやブログもあり、彼の最新情報や作品についての詳細を知ることができます。
『竹取物語』の基本情報
書名 | 竹取物語 |
---|---|
著者 | 森見登美彦・訳 |
仕様 | 文庫/並製/144ページ |
発売日 | 2025年3月6日 |
税込定価 | 660円(本体600円) |
ISBN | 978-4-309-42171-1 |
装丁 | 名久井直子 |
URL | 河出書房新社 |
新訳『竹取物語』は、古典文学に親しむための入り口としても最適な作品です。森見登美彦の独自の視点が加わったこの新訳を通じて、古典の魅力を再発見することができるでしょう。
参考リンク: