2025年2月27日開始！旧相馬家住宅を活用する新たなホテル計画が始動

国指定重要文化財の取得・管理・保存を目指す新たな取り組み

バリューマネジメント株式会社（本社：東京都千代田区、代表：他力野 淳）は、北海道函館市内にある国指定の重要文化財「旧相馬家住宅」を利活用・保存するためのホテル事業計画「旧相馬家住宅ホテル計画（仮称）」を開始することを決定しました。このプロジェクトは、株式会社LEVECHY（所在地：東京都港区赤坂、代表取締役：高 将司）との協働により、不動産クラウドファンディングを通じて広く出資を募る形で進められます。

この計画では、個人投資家が少額から参加できる不動産クラウドファンディングの仕組みを利用し、旧相馬家住宅をレベチーが設立する特別目的会社（SPC）が取得した後、文化財の保存と宿泊施設への改修工事を行います。最終的には2025年中にホテルとしての運営を開始することを目指しています。

クラウドファンディングの開始とその背景

このプロジェクトのクラウドファンディングは、2025年2月27日に開始される予定です。具体的には、2025年2月時点で個人が所有する重要文化財を民間企業が買い取り、管理・保存していく日本初の取り組みとなります。このような新たな投資モデルは、地域住民や賛同者が少額から参加できる形で、地域の歴史的資源を次世代に継承することを目的としています。

バリューマネジメントは「文化を紡ぐ」というビジョンを掲げ、歴史的建物を活用した「VMG HOTELS & UNIQUE VENUES」を展開してきました。函館地域でも、元レンガ倉庫を改修した「NIPPONIA HOTEL 函館 港町」を運営し、地域の飲食店や市場との連携を通じて観光まちづくりに取り組んでいます。

旧相馬家住宅の概要とその重要性

旧相馬家住宅は、函館山へと上る坂の中腹に位置し、函館市の伝統的建造物群保存地区に指定されています。1907年に函館で発生した大火を受けて、初代・相馬哲平氏により建築されました。建物は和と洋の調和がとれた近代建築であり、2009年には函館市の伝統的建造物、2018年には国の重要文化財に指定されました。

この住宅は、函館市の景観に融合しており、一般公開も行われています。建物の保存と活用は、地域の文化や歴史を次世代に継承するために非常に重要です。

プロジェクトの具体的な仕組み

「旧相馬家住宅ホテル計画（仮称）」では、バリューマネジメントとレベチーの2社が協働し、不動産特定共同事業の許可を活用したクラウドファンディングを組成します。ファンド成立後、レベチーが設立したSPCが旧相馬家住宅を維持・保存し、バリューマネジメントがホテル運営を行う予定です。

本ファンドは5年間の運用期間を想定しており、賃料収入による4%の利回りを目指します。また、SPCは旧相馬家住宅の保持・管理に特化し、万が一レベチーが倒産した場合でも、SPCが所有する旧相馬家住宅が差し押さえられないように設計されています。

ファンドへの参加方法とホテル事業計画

ファンドへの参加は、個人を含む幅広い投資家が対象で、少額から投資が可能です。具体的な参加方法や運用スケジュールは、レベチー社のプレスリリースおよびランディングページで確認できます。

ホテル事業計画においては、旧相馬家住宅のカフェエリアを中心に改修が行われ、明治期の豪商が残した贅沢な空間を活かした客室が提供される予定です。客室数やコンセプト、アクティビティについては今後の発表を待つ必要があります。

旧相馬家住宅ホテル開発計画の概要

このように、旧相馬家住宅ホテル開発計画は地域の歴史的資源を活用し、持続可能な形での文化財の保存と活用を目指しています。プロジェクトの進展や詳細については、今後も注目が集まることでしょう。

バリューマネジメント株式会社と株式会社LEVECHYの協力によるこの取り組みは、地域資源の活用と文化財の保存を両立させる新しいモデルとして、今後の展開が期待されます。