東京都の新たなスタートアップ支援事業「Tokyo Co-inNovators」2月28日開始

東京都の社会課題解決型スタートアップ支援事業「Tokyo Co-inNovators」について

東京都が新たに取り組む社会課題解決型スタートアップ支援事業「Tokyo Co-inNovators」は、革新的な製品やサービスを有するスタートアップと、様々な企業や組織とのマッチングを通じて、ビジネスモデルの検証や製品の実装を支援することを目的としています。これにより、社会課題の解決を目指すスタートアップの成長を促進し、より良い社会の実現を目指しています。

この事業の一環として、企業や組織とのコンセプト検証に取り組むスタートアップに対して伴走支援を行い、実施費用に関するサポートも提供しています。株式会社ファミワンは、この事業の第1期に女性活躍支援/フェムテック部門で採択され、特に注目を集めています。

ファミワンのビジョンと事業内容

ファミワンは、「子どもを願うすべての人によりそい、幸せな人生を歩める社会をつくる」というビジョンを掲げています。法人の従業員向け福利厚生や自治体の住民向け支援を行うヘルスケアサポートサービスを展開しており、特に女性のキャリア支援に力を入れています。

ファミワンが提供するサービスの一環として、有資格者の就労困難女性向けオンラインアドバイザー養成講座を運営しています。この講座では、女性が柔軟な働き方を実現し、新たなスキルを獲得できるよう支援し、キャリアの継続を助けることを目指しています。

福利厚生サービス「ファミワン」の概要

福利厚生サービス「ファミワン」は、組織全体の風土づくりと当事者の個別サポートの2つの軸で支援を行っています。具体的には、専門家によるセミナーや研修を通じて従業員のリテラシーを向上させ、社内風土の醸成を図るとともに、オンライン健康相談を通じて従業員個々のサポートを提供します。

このサービスを利用することで、従業員はオンライン上で時間や場所を選ばず、社外の看護師や心理士、キャリアコンサルタントなどの有資格者に相談することが可能です。匿名で相談できる環境を整えることで、心理的安全性を高め、従業員満足度の向上を図ります。

セミナー・研修のカスタマイズ

ファミワンでは、全従業員を対象にプロフェッショナル講師陣によるセミナーや研修を提供しており、会社全体のリテラシーを高めることに貢献しています。特に女性特有の健康課題に関しては、約7割の女性従業員が上司や周囲の理解を望んでいるというデータもあり、管理職や支える側の従業員に対して正しい知識を提供することで、支援の幅を広げることが重要です。

セミナーや研修のテーマは、各企業のニーズや課題感に応じてカスタマイズ可能であり、不妊治療の基礎知識や卵子凍結、月経やPMS、更年期などの健康課題、ライフプランや人間関係、メンタルケアに至るまで多彩なテーマに対応しています。

ファミワンの実績と今後の展望

株式会社ファミワンは、2018年9月から法人向け福利厚生プログラムの提供を開始し、小田急電鉄やTBS厚生会などへの導入に加え、ソニーや全日本空輸株式会社（ANA）、伊藤忠労働組合などへのセミナー提供も行っています。また、神奈川県横須賀市や長崎県、東京都杉並区、世田谷区、広島県三原市、群馬県邑楽町など、幅広い自治体へのサービス提供も行っています。

ファミワンのサービスは医療行為ではないため、診断や処方は行いませんが、従業員の健康を支える重要な役割を果たしています。今後も女性のキャリア支援や健康経営の推進に力を入れ、さらなる成長を目指していく方針です。

まとめ

東京都の社会課題解決型スタートアップ支援事業「Tokyo Co-inNovators」に採択された株式会社ファミワンは、女性活躍支援やフェムテック分野での取り組みを通じて、就労困難な女性へのキャリア支援を強化しています。福利厚生サービス「ファミワン」を通じて、企業の健康経営や両立支援を促進し、女性のキャリアの継続を支援する新たな事業に挑戦していくことが期待されています。

以上のように、ファミワンは女性のキャリア支援に向けた新たな挑戦を進めており、今後の展開が注目されます。