ネイル産業の最新動向を探る『ネイル白書2025』が3月1日に発刊

ネイル産業の最新動向を探る『ネイル白書2025』の発刊

NPO法人日本ネイリスト協会（略称JNA）は、2025年2月28日11時40分に、ネイル市場の最新動向を示すリポート『ネイル白書2025』を発刊することを発表しました。JNAは、ネイル産業の現状を正確に把握し、今後の発展の指針とするために市場調査を行っており、2008年に発刊した『ネイル白書2008-9』以来、継続的に調査を実施してきました。今回の発刊は第8号にあたります。

特に、第6号「ネイル白書2020」の発刊直後に発生した新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、世界経済やネイル産業に大きな影響を及ぼしました。『ネイル白書2025』では、2023年にパンデミックが収束し、ネイル産業がどのように復活するのかという現状を正確に把握することを目指しています。また、ネイルが社会により浸透するための取り組みについても探求しています。

『ネイル白書2025』の概要と特徴

『ネイル白書2025』は、ネイル産業に関わる方々が最新の動向を把握するための指針となるデータを網羅した一冊です。具体的には、ネイルサービス市場、ネイル製品市場、ネイル教育市場の3つのカテゴリーに分けて調査・分析を行っています。

本書の基本情報は以下の通りです：

• 体裁：A4サイズ、207頁
• 定価：66,000円（税込）※JNA会員価格あり
• 発行：NPO法人日本ネイリスト協会
• 制作：総務委員会 ネイルマーケットリサーチプロジェクト
• 調査協力機関：株式会社矢野経済研究所
• 発行日：2025年3月1日

購入方法については、JNAの公式ウェブサイトで確認することができます。さらに、『ネイル白書2025』は電子書籍としても販売され、Amazon Kindleストアをはじめとする各電子書籍ストアで3月1日より発売されます。電子書籍版の販売価格はストアによって異なる場合があります。

市場の動向と将来の展望

『ネイル白書2025』では、2023年の市場実績を基に2024年見込み、2025年予測を推計しています。2023年のネイル産業全体の市場規模は前年比105.3％の2,047億円と推計されており、これは新型コロナウイルス感染症の影響を受けた2022年からの回復を示しています。

具体的な市場の動向は以下の通りです：

ネイルサービス市場

2023年に1,531億円（前年比106.0％）で、ネイル産業市場の74.8％を占めています。特にネイルケアとフットケアのメニューが伸長しています。

消費者向けネイル製品市場

2023年に454億円（前年比103.4％）で、直近10年間では2020年を除いて拡大基調で推移しています。ハイブランド製品やネイルケア製品の需要が高まっています。

ネイル教育市場

2023年に62億円（前年比99.6％）で微減しています。

2023年のネイルサービス市場は前年比106.0％の1,531億円であり、2年連続での伸長が見られます。施設数は2021年から2023年の間に7,400件増加し、急拡大していますが、客数の回復が追いついていないため、1店舗あたりの売上高は低位となっています。これにより、低額サロンの増加などが影響し、価格競争が激化しています。

『ネイル白書2025』のコンテンツと調査内容

本書では、以下のようなコンテンツが含まれています：

• 総論：ネイル市場全体の動向・市場規模推移、各市場別の推移、ネイル産業の就業者数
• 各論：ネイルサービス市場、ネイルサロンの経営実態、ネイル製品市場、ネイル教育市場、消費者の動向、ネイリストの動向
• 資料編：理容業・美容業の資料、検定試験、資格制度・講習会、協会資料

特に、2023年の消費者向けネイル製品市場は前年比103.4％の454億円であり、拡大の要因としてハイブランド製品の需要拡大やネイルケア製品の需要増加が挙げられます。これにより、ネイル市場全体の活性化が期待されています。

『ネイル白書2025』は、ネイル産業の現状を把握し、今後の展望を考えるために必須の資料です。市場の動向を把握し、業界の発展に寄与するために、多くの関係者にとって有益な情報が詰まった一冊と言えるでしょう。