三菱UFJ銀行が3月3日にセキュリティ評価プラットフォーム「Assured」導入を発表

三菱UFJ銀行がセキュリティ評価プラットフォーム「Assured」を導入

2025年3月3日、株式会社アシュアード（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：大森 厚志）は、同社が提供するセキュリティ評価プラットフォーム「Assured（アシュアード）」が株式会社三菱UFJ銀行（本社：東京都千代田区、取締役頭取執行役員：半沢 淳一）に導入されたことを発表しました。この導入により、三菱UFJ銀行は効率的かつ高精度なセキュリティ評価を実現し、金融デジタルトランスフォーメーション（DX）の推進を目指します。

導入の背景と課題

三菱UFJ銀行では、顧客の取引スタイルが変化する中で、デジタル完結で快適な体験を提供するための次世代営業店を展開しています。これに伴い、クラウドサービスやAI、ロボティクス、オープンAPIといった新技術を積極的に活用するプロジェクトが進行中です。これらの新技術の導入に際しては、サイバーセキュリティ推進部が企画や設計段階から参画し、リスク評価や手続きの制定を行い、多層的なセキュリティ対策を構築しています。

しかし、従来のクラウドサービス利用においては、三菱UFJフィナンシャル・グループ独自のセキュリティチェックリストを用いた手法が採用されており、利用部門とクラウドサービス事業者が記載後にサイバーセキュリティ推進部が確認・評価を行うというプロセスが存在しました。この評価方法は、DX推進に伴うクラウド利用の加速により、関係者にとっての負担が大きいものでした。

Assured導入の理由

三菱UFJ銀行がAssuredを導入するにあたり、以下の三点が大きな検討ポイントとなりました。

• セキュリティ審査プロセスの類似性: Assuredのセキュリティ審査プロセスは、従来の銀行内プロセスと類似性があり、既存のプロセスにスムーズに組み込むことが可能であると判断されました。
• 作業負荷軽減と品質確保: 現場担当者の作業負担を軽減し、評価結果の品質を確保するために、専門家であるAssuredがクラウドサービス事業者との確認を行うことが選ばれました。
• チェック項目の拡張性: 今後のチェック項目の拡張についても、Assuredが当行のニーズに応じた対応を行うことが期待されました。

これらの理由から、三菱UFJ銀行はAssuredを導入し、今後の活用を検討しています。現時点では当行のみの導入が計画されていますが、将来的にはグループ全体への拡大も視野に入れています。

Assuredの機能と特徴

Assuredは、SaaSやASPなどのクラウドサービスの安全性を可視化するためのプラットフォームです。専門知識を有するセキュリティ評価チームが、主要なガイドラインやフレームワークに基づいて、クラウドサービスのセキュリティ対策状況を調査し、その評価結果をデータベースに集約します。これにより、効率的かつ高精度なセキュリティ評価が実現されます。

クラウドサービス事業者は、Assuredによるセキュリティ評価情報を利用することで、自社サービスの安全性を示すことができ、利用企業や事業者との信頼関係を築く役割を果たします。このように、Assuredは企業の安全なクラウド活用を支え、社会全体のDX推進にも寄与しています。

Visionalの事業展開

株式会社アシュアードはVisionalグループの一員として、HR Tech領域を中心に産業のデジタルトランスフォーメーション（DX）を推進するさまざまな事業を展開しています。特に「ビズリーチ」をはじめとした採用プラットフォームや社内スカウトを通じて人材流出を防ぐ「社内版ビズリーチ」、人材活用プラットフォーム「HRMOS」シリーズなどを通じて、企業の人的資本データプラットフォームの構築を目指しています。

また、M&Aや物流Tech、サイバーセキュリティの領域においても新規事業を次々に立ち上げており、幅広い分野での事業展開を行っています。

まとめ

以上の内容から、三菱UFJ銀行はAssuredを導入することで、セキュリティ評価の効率化と高精度化を図り、金融業界におけるデジタルトランスフォーメーションを推進することを目指しています。