キヤノンが地球環境大賞を受賞!4月7日に授賞式開催、省電力技術が評価

地球環境大賞授賞式

開催日:4月7日

地球環境大賞授賞式
キヤノンが受賞した理由は?
キヤノンは半導体デバイス製造における省電力化技術で、消費電力を約90%削減する新技術を開発し評価されました。
授賞式はいつどこで行われるの?
授賞式は2025年4月7日に東京・元赤坂の明治記念館で開催される予定です。

第33回「地球環境大賞」におけるキヤノンの受賞

2025年3月4日に発表された第33回「地球環境大賞」は、地球温暖化防止や持続可能な開発目標(SDGs)の達成に寄与する企業や団体を表彰する重要なイベントです。この賞は産経新聞社が主催しており、環境保護に向けた取り組みを評価する場として広く認知されています。

今年のグランプリにあたる大賞は、キヤノンが受賞しました。キヤノンは、半導体デバイス製造における省電力化を実現し、その成果が高く評価された結果です。授賞式は東京・元赤坂の明治記念館において、2025年4月7日(月)に行われる予定です。

第33回「地球環境大賞」にキヤノン 半導体デバイス製造の省電力化を評価 画像 2

キヤノンの省電力化技術

キヤノンは、昨年において製造プロセスの消費電力を約90%削減できる新技術「ナノインプリントリソグラフィ」(NIL)を用いた半導体製造装置の製品化に成功しました。この技術は、回路パターンを刻んだナノレベルの型を使用し、従来の露光方式に比べて現像工程が不要となることから、電力の消費だけでなく、水使用量や廃液排出量の削減にも寄与しています。

このような省電力化は、環境負荷を大きく低減させるものであり、企業の持続可能性を高める重要な取り組みとして評価されています。キヤノンの技術革新は、今後の半導体製造業界においても大きな影響を与えることが期待されています。

他の受賞者とその取り組み

第33回「地球環境大賞」では、キヤノン以外にも多くの企業や団体が受賞しています。以下は、他の受賞者とその取り組みの概要です。

  • 経済産業大臣賞: UACJと東洋製罐が、リサイクル素材の使用量を大幅に引き上げた飲料缶のふたを開発し、受賞しました。
  • 環境大臣賞: 宇都宮市と栃木県芳賀町、宇都宮ライトレール、宇都宮ライトパワーが、地元で発電した再生可能エネルギーで走る次世代型路面電車(LRT)を実現しました。
  • 文部科学大臣賞: 鹿児島県立市来農芸高校が、コオロギを養鶏に活用する取り組みで受賞しました。
  • 国土交通大臣賞: 大東建託が、二酸化炭素(CO2)排出量を実質マイナスにする賃貸集合住宅を完成させました。
  • 農林水産大臣賞: 日本製紙が、スギ・ヒノキに比べ成長量が大きく、花粉も少ない特定苗木の生産を進めています。
  • 総務大臣賞: KDDIが、フィルム型のペロブスカイト太陽電池を使った基地局を設置しました。
  • 日本経済団体連合会会長賞: 大成建設と日本通運が、埋め立て処分されていた不燃系住宅建材の再資源化を実現しました。
  • 日本商工会議所会頭賞: 須山建設が、高価な機器を使わずに省エネ性能を高める建築設計手法を開発しました。
  • 特別賞: 大日本印刷が、東京都新宿区の本社の森林化を進める取り組みで受賞しました。

まとめ

第33回「地球環境大賞」において、キヤノンの半導体デバイス製造における省電力化技術が高く評価され、グランプリを受賞しました。キヤノンの取り組みは、環境負荷を大きく低減させるものであり、他の受賞者たちの様々な取り組みと共に、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となっています。

以下に、受賞者とその取り組みをまとめた表を示します。

受賞者 取り組み内容
大賞 キヤノン 半導体デバイス製造の省電力化技術
経済産業大臣賞 UACJ、東洋製罐 リサイクル素材を使用した飲料缶のふたの開発
環境大臣賞 宇都宮市、栃木県芳賀町、宇都宮ライトレール、宇都宮ライトパワー 再生可能エネルギーで走る次世代型路面電車の実現
文部科学大臣賞 鹿児島県立市来農芸高校 コオロギを養鶏に活用する取り組み
国土交通大臣賞 大東建託 CO2排出量を実質マイナスにする賃貸集合住宅の完成
農林水産大臣賞 日本製紙 特定苗木の生産を進める取り組み
総務大臣賞 KDDI フィルム型ペロブスカイト太陽電池を使った基地局の設置
日本経済団体連合会会長賞 大成建設、日本通運 不燃系住宅建材の再資源化
日本商工会議所会頭賞 須山建設 省エネ性能を高める建築設計手法の開発
特別賞 大日本印刷 本社の森林化を進める取り組み

このように、各受賞者の取り組みは、環境保護や持続可能な開発に向けた重要な活動を示しており、今後の社会においてもさらなる発展が期待されます。